逆引き大学辞典2025年度版
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報6逆引き大学辞典2025年度版 学問ディスカバリー主な学科と取得できる資格主な就職先AI研究の歴史は70年前から!?・数学・情報科学系学科……情報処理技術者/測量士補/中学・高校教員1種/図書館司書・電気通信工学系学科……技術士補/情報処理技術者/中学・高校教員1種/第一種電気主任技術者・経営情報系学科……情報処理技術者/中学・高校教員1種/中小企業診断士/博物館学芸員※大学・学部によって取得できる資格は異なります。パンフレットやホームページで確認してください金融・保険業、情報サービス業、運輸・通信業、広告業、IT系企業、国・地方自治体、情報処理技術者、メーカー(電機、情報通信機器、機械、精密機器、半導体、ソフトウェア)、システムエンジニア、ネットワークエンジニア、コンサルタント業 など AIの研究が始まったのはなんと1950年代。当時は、特に機械翻訳の実現をめざしていましたが、実際は迷路の解き方といった単純なものしか扱うことはできなかったそうです。現在では、ビッグデータという大量のデータを用いて、AI自らが知識を得ていく機械学習が実用化され、私たちの身近なところでもAIが使われ始めています。パソコン・スマホで進路マッチングサイト「じぶんコンパス」にアクセスして、各テーマの詳細情報や、そのテーマを学べる大学の情報に簡単をチェックしよう!社会インフラの1つである情報通信技術AIやIoTの発展でさらなる変化を遂げる急速な進化を続ける情報通信技術 人々は情報通信の方法を求め続け、古くは遠隔地への通信にのろしが使われ、電気を使った通信方法はアメリカのモールスが実用化しました。その後、電話やインターネットが生まれ、今や、私たちの生活にICT(情報通信技術)は欠かせないものとなっています。近年では、AI(人工知能)の性能が向上し、自動運転などへの応用が進展。ほかにも、身のまわりのモノをインターネットに接続し、相互に通信できるシステムIoT(モノのインターネット)によって、外から家電を操作できるといったスマートハウスが登場。これらから得られる行動データを活用するデータサイエンスにも注目が集まるなど、ICTは進化を続けています。情報技術の開発とそれにより変わる社会を考える ICTの発達によって、社会構造や経済活動、個人の生活まで社会のしくみやあり方も大きく変化してきており、情報学を学ぶには、理系と文系、両方からのアプローチが可能です。 理系では、ハードウェアの設計やネットワーク構築など、情報を処理・伝達するための基盤技術を学び、技術者としての専門性を習得することが目標となります。文系では、ICTが社会にどんな影響を与えたか、社会学的な視点から解き明かすといったアプローチや、情報教育のあり方なども研究しています。 同じ名前の学部でも、情報に対し、どのようにアプローチするかは異なることがありますので、学習内容や研究テーマをよく調べてみましょう。01情

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