主な学科と取得できる資格主な就職先石油はプランクトンからできた!?期待の集まる人工光合成・機械工学系学科……技術士補/中学・高校教員1種/図書館司書/ボイラー・タービン主任技術者・電気通信工学系学科……技術士補/情報処理技術者/中学・高校教員1種/第一種電気主任技術者・応用理学系学科……中学・高校教員1種/図書館司書※大学・学部によって取得できる資格は異なります。パンフレットやホームページで確認してください電力会社、エネルギー関連会社、メーカー(電機・半導体・機械・自動車・医療機器)、電気設備・工事会社、建築設備会社 など 火力発電などに使う石油。実は大昔のプランクトンなどの死骸からできたと考えられています。海中のプランクトンが死に、死骸が海底に沈むと、その上に砂や泥が堆積。砂や泥の層はやがて岩となり、その下で死骸に熱や圧力が加わり石油に変わっていったとか。中東で石油が採れるのは、昔、そこに広くて浅い海があったからだといわれています。 再生可能エネルギーの開発が進む中、「人工光合成」に期待が寄せられています。人工光合成は、植物の光合成を模したもので、光触媒などを用いて太陽光と水から、エネルギーの水素を人工的に生み出します。太陽エネルギーの変換効率を高める研究が推進されており、実用化される日もそう遠くはないかもしれません。パソコン・スマホで進路マッチングサイト「じぶんコンパス」にアクセスして、各テーマの詳細情報や、そのテーマを学べる大学の情報に簡単をチェックしよう!12逆引き大学辞典2025年度版 学問ディスカバリー人々の暮らしに欠かせないエネルギー再生可能エネルギーの導入増加が課題地球温暖化問題とエネルギー 人類がはじめて使ったエネルギーは火で、約50万年前のことです。18世紀に石炭をエネルギー源とする蒸気機関ができると、エネルギー消費量が増加。20世紀中頃には石油が主となり、今でも生活に欠かせないものとなっています。 一方、エネルギーは地球温暖化問題とも密接に関わっています。2020年から温暖化対策の枠組み「パリ協定」が本格的にスタート。日本も30年度の温室効果ガス排出量を、13年度比で46%削減するという中期目標を掲げています。特に重視されているのが、太陽光などの再生可能エネルギーの導入量を増やすことと、エネルギーの効率化の追求で、今後さらなるイノベーションが期待されています。効率的な活用法を探究 エネルギーを扱う学問には、電気工学や機械工学、資源・エネルギー工学などがあります。電気工学では、電気エネルギーの効率的な生産・輸送方法などを研究。機械工学では、力学などを学び機械づくりに応用します。資源・エネルギー工学では、環境に配慮しつつエネルギー資源を効率的に活用する方法を探ります。04エネルギー
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