逆引き大学辞典2025年度版
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主な学科と取得できる資格主な就職先ワクチンの生みの親・医学系学科……医師/救急救命士/食品衛生管理者/臨床検査技師・歯学系学科……歯科医師/食品衛生管理者/臨床検査技師・看護・保健系学科……看護師/救急救命士/助産師/保健師・医療技術系学科……情報処理技術者/診療放射線技師/臨床検査技師/臨床工学技士・医療福祉系学科……言語聴覚士/作業療法士/社会教育主事/理学療法士/臨床福祉士※大学・学部で取得できる資格は異なります。パンフレットなどで確認してください病院・診療所・産院、研究所、リハビリテーション施設、国・地方自治体、保健福祉施設、医薬・医療機器関連産業、歯科医療系企業、医療検査受託機関、健診センター など 1796年、英国の医師ジェンナーがワクチンを発明しました。彼は、牛痘に感染した、乳搾りをする女性の手などにたまった膿を取ってほかの人に接種。その後、その人に天然痘のウイルスを接種したところ、症状はあらわれたもののすぐに回復し、予防の効果が実証されたそうです。こうして生まれたワクチンは、私たちを感染症から守ってくれているのです。パソコン・スマホで進路マッチングサイト「じぶんコンパス」にアクセスして、各テーマの詳細情報や、そのテーマを学べる大学の情報に簡単をチェックしよう!16逆引き大学辞典2025年度版 学問ディスカバリー医療のプロフェッショナルとして治療からリハビリまで患者をケアするチーム医療で患者を支える 古代エジプトのパピルスに医学知識が記されているなど、医学は太古より、人々にとって不可欠な学問でした。現代では、医療技術が目覚ましい発展を続けている一方、パンデミックの発生や、地方都市での医師不足、診療科における医師の人数の偏りなど課題も多く抱えています。 これらの医療では、医師や看護師、薬剤師をはじめ、検査を行い診断に役立つデータを提供する臨床検査技師や、レントゲン検査等から得られた情報を伝える診療放射線技師など多くの人が携わる、チーム医療が主流になっています。リハビリで患者の生活復帰をめざす チーム医療においては、病気や怪我などによって心身の機能に衰えや障がいが生じた方に対し、機能の回復や、日常生活への復帰を実現するために、リハビリテーションも行われています。温熱や電気などを用いた物理療法や運動療法によって運動能力の回復を図る理学療法士、工作などの作業活動を通して、日常動作や社会適応能力の回復を図る作業療法士、脳梗塞などの後遺症による失語症をはじめ、言語や聴覚に障がいが生じた人に、専門的な訓練によって機能回復を図る言語聴覚士などが携わっています。 ほかにも、患者を救急車で搬送する際、救急救命措置を施す救急救命士や、医師と連携して栄養指導を行う管理栄養士などもチーム医療を支えており、さまざまな面から患者のケアが行われています。06医療

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