逆引き大学辞典2025年度版
53/227

主な学科と取得できる資格主な就職先防災の国際標準をつくる・ 社会科学・学際系学科……公認会計士/裁判官・弁護士・検察官/中学・高校教員1種/図書館司書/博物館学芸員/不動産鑑定士・地学系学科……測量士補/中学・高校教員1種/図書館司書・ 化学系学科……危険物取扱甲種/中学・高校教員1種/毒物劇物取扱責任者/図書館司書/臨床検査技師・林学系学科……測量士補/中学・高校教員1種/博物館学芸員/林業普及指導員※大学・学部によって取得できる資格は異なります。パンフレットやホームページで確認してください国・地方自治体、環境関連企業、土木・建設業、食品系企業、中学校、高等学校、資源・エネルギー関連企業、調査・コンサルタント業 など 現在、防災製品やサービスに関する国際規格「防災ISO」をつくる取り組みが行われています。2023年の発行をめざして、大学、行政、商社・電力会社などの企業が規格づくりを進めており、備蓄食の栄養素や保管方法、避難情報の発信などについての規格を想定。実現すれば、日本の防災への考え方を世界へ伝えることができると期待が寄せられています。パソコン・スマホで進路マッチングサイト「じぶんコンパス」にアクセスして、各テーマの詳細情報や、そのテーマを学べる大学の情報に簡単をチェックしよう!22逆引き大学辞典2025年度版 学問ディスカバリー温暖化による自然災害など地球規模で環境について考える脱炭素化を世界的に推進する 地球温暖化の影響による自然災害を、2020年生まれの人は、1960年生まれの人よりも最大で7倍多く経験するといわれており、温暖化対策は待ったなしの状況です。2021年に開催されたCOP26(国連気候変動枠組条約第26回締約国会議)では、産業革命前からの気温上昇幅を1.5℃に抑えるという目標が決定。日本やアメリカ、ヨーロッパをはじめ、120以上の国・地域が、2050年までに温室効果ガスの排出を全体としてゼロにするという目標を掲げており、脱炭素化の取り組みを進めています。 一方、地震をはじめ自然災害が多い日本では、防災への意識や取り組みを世界へ普及させる試みが行われており、注目を集めています。多方面の分野から地球環境を見つめる 環境という大きな枠組みには、住環境や都市環境といった身近なものから、グローバルな視点での地球環境など多様な要素が含まれています。これらのような広義の環境と、人間がどのように共存していけばいいのかを探るのが環境学です。 また、レジ袋の有無といった社会の枠組みから環境へアプローチをする場合は環境社会学、地球の構造や地震・火山の噴火といった自然災害の予測・防止などに興味がある場合は地学、水質汚染や大気汚染は化学でも勉強できるなど、多方面の分野から学べるのも魅力の1つです。 「環境」と名が付く学科の中には、防災について取り扱う学科もあります。09環境・防災

元のページ  ../index.html#53

このブックを見る