逆引き大学辞典2025年度版
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環境未来都市をつくる 日本政府は社会環境や高齢化などの問題に対し、環境・社会・経済の3つの価値を創造することで「誰もが暮らしたいまち」「誰もが活力あるまち」の実現をめざす「環境未来都市」構想を進めています。このような都市の構築に、大学で学ぶ「自然や文化遺産といった観光資源」や「科学技術」「情報通信技術」などからの視点が役立ってきます。「公共投資」 公共投資とは、政府や地方自治体などが、道路・電気・水道などのインフラの整備をはじめ、環境保全と災害防止、教育や福祉の充実、産業の育成、地域社会の活性化といった公共の目的で行う金銭的な投資のことです。事業によって経済が活性化し景気が良くなる、地域の雇用が増えるなど、政策的な意図から行われるのが特徴で、原則として利潤を出す目的で行われる民間の投資を補っています。 例えば、学校や病院の建設、土地の開発、道路や施設の耐震化、上下水道の改修、企業の誘致といったさまざまな投資のスタイルがあります。住民から集めた税金が投入されるので、多くの人のためになる公益性と費用対効果の高さが求められます。学校の外に出るフィールドワーク 大学のカリキュラムによって違いがありますが、自然環境などについて学修するために、大学の外に出て学ぶフィールドワークを実施する場合があります。フィールドワークでは、屋外に身を置いた体験・観察を通じて、新たな発見を得るための視点や調査スキルなどを培います。フィールドで得た採集物は持ち帰って実験に利用することもあります。23

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