「ホスピタリティ」 心のこもった「おもてなし」の行動や考え方のことです。「ホスピタリティ」という言葉には、単にサービスを提供するだけでなく、客人のために最善を尽くすというニュアンスが込められています。これは、「ゲストの喜ぶ姿を見て、自分たちの喜びとする」という精神がベースになっているためです。観光やホテル、航空業、フードサービスといった業界で、特に重要視されています。 お互いの意見に耳を傾け、尊重し合う関係性が築けることから、地域やボランティアの活動においても、ホスピタリティの精神を取り入れるケースが増えています。多様なコミュニティの環境向上を図る上でも、大切なキーワードとなっています。この本読んでみて!・『外国人が見た日本 「誤解」と「再発見」の観光150年史』 日本人が外国人に見せたいものと、外国人が日本で見たいものにはギャップがあり、中には、外国人が魅力を「再発見」した観光地もあるそう。実例を紹介しながら、観光の近現代史を振り返る本書。興味のある方はぜひ。 (内田宗治著、中央公論新社、968円[税込])・『オーバーツーリズム 観光に消費されないまちのつくり方』 観光客が集中し、渋滞や騒音などの弊害が生じることを「オーバーツーリズム」といいますが、その実態や対策を多数の事例から解説する1冊。これからの観光はどうあるべきなのか、考える一助になるかもしれません。 (高坂晶子著、学芸出版社、2,530円[税込])33
元のページ ../index.html#64