─たとえばスポーツの場合─学問と仕事の関係いろんな道がある体育学文学・語学42アスリートアスレチックトレーナー保健・衛生・医療技術学トレーニング 指導者人間科学スポーツチーム運営スタッフ経営学記者目標は人それぞれ。自分の意思で選ぼう気になる職業と学問の関係を調べてみよう 自分にとって「いい大学」とは、どんなところでしょうか。なるべく偏差値の高い大学、有名な大学というのも、一つの判断基準になるかもしれません。しかし、同じ偏差値でも大学によって雰囲気はまったく違いますし、それぞれの大学ごとに学ぶことは異なります。 大学は社会人になるための勉強をする場所です。大学を卒業したら、その先には「就職」があります。今から5~7年後には皆さんも社会人の一員となり、経済的に自立して働くことになります。 それは今から準備して目標を決めていけば、難しいことではありません。目標とは、興味や関心(好きなこと)と関連させて、自分の力で見つけるもの。偏差値が高いから、友人も行くからと目的意識を持たずに大学を選んでしまうと、自分にあわない勉強が好きになれず、結局何も身につけずに社会に出ることにもなりかねません。だから自分の目標にあった進路を、自分の意思で選ぶことがとても大切なのです。 つまり「いい大学」とは、自分の目標と関連付けて考えることができるところではないでしょうか。そして、今みなさんに必要なのは、自らの目標を定めること。そのために、まず自分のことをよく分析して、どんなことに興味・関心があるのか考えることから始めましょう。 自分が興味・関心を持っていることと、学問の関係がわからないという人は、好きなことを生かせる職業から考えてみましょう。 たとえばサッカーが好きな人は、スポーツに関連する職業。試合をするアスリート(選手)に加え、戦術を考える監督、選手の競技力を向上させるトレーニング指導者、チームを経営面から考えるスタッフ、試合を取材する記者、選手の健康面を支えるアスレチックトレーナーなど、いくつもの仕事があります。 次に、それぞれの仕事に関連の深い学問を調べましょう。体育学だけでなく、文学・語学から経営学まで「スポーツ」という一つのテーマでも、幅広い学問分野の選択肢があることがわかります。このように興味・関心のあるテーマから職業や学問をイメージしてみると、選択肢も広がり、自分でも意外な学問に出会えるかもしれませんね。自分にとって“いい大学”とは何だろう?なぜ大学に行くのか、今一度考えてみよう
元のページ ../index.html#73