農学系統 スマート農業とは、ロボットやAI(人工知能)、IoT(モノのインターネット)といった先端技術を活用した農業のことをいいます。人工衛星やドローンによって、画像だけでなく、生産物の光合成の状況や生育状態、生産地の土壌環境などの情報を収集し、指標として見ることが可能です。また、トラクターなどの自動運転農機が活躍し、自動収穫ロボットの開発が行われるなど、農作業の自動化も進んでいます。この分野に設置学科を持つ大学の資料を請求!この分野の設置学科はページへGO!この分野に設置学科を持つ大学の資料を請求!この分野の設置学科はページへGO!などを学ぶ「土木工学」と、農業生産や食料管理に使用する機械などの技術を学ぶ「機械工学」があります。 土木工学や機械工学分野の基礎学問として、「三力」と呼ばれる「構造力学」「水理学」「土質力学」のほか、「測量学」「土壌物理学」「農業機械学」「農業情報工学」などについても学びます。 最近では、農業にロボットやICT(情報通信技術)を活用する「スマート農業」が推進されていることから、リモートセンシングやデータ科学に関する分野を学ぶことができる大学も登場しています。 農業経済学に関連した学科には、農業経営学、農政学、農業開発論などを学ぶ農業経済学科のほかに、食料と環境における課題を、人文・社会学的な視点から研究する食料環境経済学科や食料環境政策学科があります。 さらに、食料のビジネスをグローバルな視点で探究する食農ビジネス学科、環境に重点を置き地球規模で問題を考察する食料生命環境学科や生物環境科学科などがあります。 また、英語力を養ったり、海外で研修やフィールドワークを行ったりする大学もあります。環境や生産基盤の課題解決に役立つ技術を探求 農業工学は、機械工学や土木工学を基盤に、農業に関係する技術を研究します。 近年、農業従事者の高齢化や後継者不足、また、自然災害などによる生産基盤の被害や、環境問題など、さまざまな問題が生じています。こうした背景から、生産性を向上する技術開発だけでなく、生態系に配慮した生産基盤の整備や、老朽化の診断、防災や減災などを考慮した技術が求められています。 農業工学の主な研究分野は、環境を考えた農地造成や水利施設といった、生産基盤を構築する技術や、農村地域社会の発展を視野に入れた計画手法経済的な視点で、農業に関する課題に取り組む 農業経済学は、農業とそれを取り巻く環境について、経済活動という視点から研究する学問です。研究対象は、農業に関する生産・加工から流通・消費に至る経済現象、農林業における環境や資源の問題、農業や農村のあり方など。それらに対し、経済学、政治学、法学、社会学といった学問の成果を活用して研究します。 一方、国際化が進む中、農産物貿易の自由化への対応や、肉類や乳製品などの消費が増えたことによる食料自給率の低下、輸入食品の安全性の問題など、国際的な視点がより重要になってきています。66逆引き大学辞典2025年度版学問内容リサーチ宇宙からモニタリングするスマート農業分野コード060301分野コード060401column151151農業工学の分野農業経済学の分野
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