逆引き大学辞典2025年度版
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人文科学系統社会科学系統理学系統工学系統(商船系統含む)農学系統医療・保健系統家政系統教育系統芸術系統総合・学際系統 都会の空気と比べ、森の空気がおいしいと感じるのは、気のせいではなく、森のほうが、汚染物質が少なく、酸素の含有量が多いからだといわれています。酸素が多いと、人間の神経などが安定し、清々しい気分になるのです。さらに、木からはフィトンチッドといういい香りがする成分が出ており、それが、嫌なニオイを消し、カビや細菌などを抑制することで、空気を浄化していることも関係しているそうです。 多くの動物の毛は、上毛(保護毛、刺毛)と下毛(綿毛)に分かれる2層構造になっています。さまざまな色や模様を持ち、種の特徴を表すのは、上毛です。その下に生える下毛は、体温の発散を防いだり、寒さから身を守ったりします。1つの毛穴から生える毛の本数は動物によって異なり、ウシやウマは1本ですが、ミンクやテンなどは10本以上の毛が生え、シカやヤギは、上毛と下毛が異なる毛穴から生えています。67この分野に設置学科を持つこの分野に設置学科を持つ大学の資料を請求!大学の資料を請求!この分野の設置学科はページへGO!この分野に設置学科を持つこの分野に設置学科を持つ大学の資料を請求!大学の資料を請求!この分野の設置学科はページへGO! 「獣医学」では、動物の病気の診断方法や、治療・予防方法を研究し、獣医師をめざします。対象となる動物は幅広く、家畜やペットだけでなく、野生動物、動物園や水族館などの動物、実験動物、微生物にまで及びます。 研究分野は、家畜やペットなどの病気の診断に関わる臨床、人と動物に関連する感染症の研究、野生動物の保護や繁殖、食品の衛生検査、医学研究における実験動物の管理など、多岐にわたります。 獣医学は6年制で、実習が多いカリキュラムが特徴。卒業直前の獣医師国家試験での合格をめざします。土砂災害の防止に関連した「森林環境科学」、森林の管理や利用について学ぶ「森林資源科学」などです。 最近では、樹木の遺伝子などに関する研究のほか、持続可能な資源利用をテーマに、森林が地球環境に与える影響に関する研究や、カーボンニュートラルな資源といわれる木材の性質を生かす研究などが進められています。 大学のカリキュラムでは、講義で学んだことを体験するため、演習林で野外実習を行い、植物や昆虫の調査から、植林、伐採、森林の計測などを行うといった特徴があります。 「畜産学」では、動物の生態やしくみのほか、ウシやブタ、ニワトリといった家畜の飼育・繁殖方法、品種を改良する育種の方法、肉や乳製品などの畜産品の生産などを学びます。 主な研究分野は、遺伝子や細胞、免疫などを学ぶ「生命科学」、動物の飼育や繁殖、衛生や畜産物の利用・加工などを学ぶ「生産科学」、動物の生態や行動を理解し、ともに生きる関係や豊かな暮らしを研究する「共生科学」などです。 畜産学を学ぶ学科はさまざまで、畜産科学科、生物生産学科、動物資源科学科などがあります。森林資源の活用と環境保全の視点を持ち研究する 森林科学は森林の育成や管理、木材の利用、林業政策などについて学び、森林資源の有効な活用方法を研究します。 日本は、国土の67%を森林に覆われており、その約4割がスギやヒノキなどの針葉樹人工林で、多くが伐採可能なため、国産材としての利用が進められています。 また、森林は水資源の確保や、洪水・山崩れの防止、地球温暖化の抑制など、私たちが生活する環境を守るという大きな役割を果たしています。 主な研究分野は、森林の生態や造成・育成に関連した「森林生命科学」、水資源の保全や動物の健康を考え、ともに生きる関係を見いだす森の空気がおいしいと感じるのは気のせい?2層構造になっている動物の毛分野コード060501分野コード060601columncolumn151152森林科学の分野獣医学・畜産学の分野

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