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どんな分野?
プログラムは、コンピュータに仕事をさせるための命令体系であり、特殊なプログラミング言語で記載されている。この言語を操り、システム設計書で要求された仕様を満たすソフトウェアをつくっているのが「プログラマー」だ。実際にプログラムを書くこと(コーディング)、そして動作テストや評価、バグ修正により、正常に動くプログラムを完成させるまでがプログラマーの職務だ。
近年、インドや中国をはじめとする新興国家では徹底した養成教育を行い、プログラマ人材の高い技術レベルが世界に評価されている。日本では、ソフトウェア企画を担当し、具体的な仕様を作成したり、プログラム制作を管理したりするなど、プログラマーより上位のSE(システムエンジニア)に重点をシフトしつつある。
活躍の舞台
プログラムの専門家をめざすには、情報通信工学科または数学系の情報科学科などに進むのが一般的。プログラムの基礎となる「離散数学」「情報理論」を土台として、さまざまなプログラミング言語の実践的な使い方を学んでいく。パソコン系では、C++、VisualBasic、Web開発系では、Java、XMLといった言語が基本となるだろう。
応用として、情報処理や通信ネットワーク、データベースといったIT分野のほか、機械・ロボットなどの工学分野、金融・経営などのビジネス分野、画像・音楽・映像などのエンターテイメント分野など、使われる場面やシステムに応じたプログラミングの技法を学習することで、実践能力を高めていく。
学問へのアプローチ
プログラムを専攻した人材へのニーズは、いわゆる「コンピュータ企業」「IT企業」にとどまらない。
家電・精密機械から、自動車・航空機、ロボットまで、いまやあらゆる製品がコンピュータ化されており、駆動部分(モーターなど)や操作部分(ユーザーインターフェース)を正常に制御するためのプログラムは、あらゆる「製品」にとって欠かせない要素となっている。
プログラム技術者にとって不可欠なのは、いうまでもなくプログラミング言語の開発能力だが、ソフトウェアのシステム全般を管理するシステムエンジニア(SE)らとの対話能力も重要。実力しだいでは、ビジネスアプリケーションやデータベースなど大規模なシステムの構築を担当するSEへの道も広がっていく。