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どんな分野?
薄型テレビやブルーレイディスクレコーダー、デジタルカメラなど、パソコンなどで進化してきたデジタル技術を応用した家庭用電化製品。おもにアナログ家電からの大幅な性能強化と製品の小型化というメリットをもたらした。近年は製品間の連携に加え、インターネットに接続して情報を取得したり自らをアップデートしたりとネットワークを意識したものが増加。家電とスマートフォンを連携させ新しい使い方を提案する製品も登場するなど、今後ますます進化する可能性に満ちている。
かつては「メイド・イン・ジャパン」ブランドが世界を席巻した分野だが、近年は韓国や台湾などアジア諸国のメーカーが台頭し、企業間の競争が激化している。日本メーカーの逆襲に期待したい。
活躍の舞台
就職先でいえば家電メーカーやその関連企業が中心となるが、今や「家電」のひと言だけで括れないのがこの分野。通信機能をもつデジタルカメラ、カメラ機能をもつ携帯音楽プレーヤーなど、家電・音響・映像機器・パソコンといった境目をなくした新世代のハードが大きな注目を集めているのが現状だ。
製品の設計や製造にかかわる技術系エンジニアの活躍は欠かせないが、今強く求められているのは新しいコンセプトの製品を企画提案できるような豊かな発想と創造性をもった人材。市場動向を的確に分析するマーケティング職、新しい製品を消費者にわかりやすく伝える宣伝職などの役割もますます重要になっている。
学問へのアプローチ
ハードウェアの技術に興味があるなら工学系の「電気通信工学」、中でも半導体や電気・電子回路、エレクトロニクスについて学ぶ「電子工学」を専攻するのが代表的な進路。ソフトウェアやプログラミングに興味があるなら「情報工学」からの視点も有効だ。研究開発に携わるなら、メカの構造を理解して新技術の確立に挑む「機械工学」、物質の新しい機能を研究する「応用化学」などを選択する道もある。
「経営学」「商学」など社会科学系統の分野に進んで「製品を売る」という関わり方もある。消費者ニーズを分析して販売戦略を立てるマーケティング、製品の特長を的確に伝える宣伝・広報が代表的な業務だ。