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興味・関心のある職業テーマから学びたい学問を見つけてみよう 学問ディスカバリー

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どんな分野?

3Dは「3 Dimensions(3次元)」の略。通常のプリンター(2D/2次元)はインクを材料としていますが、3Dプリンターは特殊な合成樹脂や金属、カーボンファイバーなどを素材として、平面ではなく立体的な像を造形することができる機械です。従来の立体造形とも製造過程が大きく異なり、3次元ソフトウェアで作成されたデータをもとに断面形状を出力・積層し、立体物を整形していきます。
鋳型を必要とせず、材料と設計データがあれば複雑な形状も短期間で再現できるため、アイデアの早期具現化、試作品制作などに幅広く活用されています。また、必要なパーツを1つから作ることができるためコスト削減にも役立ち、従来のものづくりのあり方を変えるアイテムとして脚光を浴びています。

活躍の舞台

この分野を学んだ人の将来の進路は、主に3Dプリンターをつくる仕事と、3Dプリンターを使う仕事に分かれます。3Dプリンターをつくっているのは機械工業の業界で、たとえばプラスチック成型(樹脂加工)機械のメーカー、金属・カーボン素材を加工する工作機械メーカーなどがあります。
3Dソフトウェアを使って、自動車、カメラ、家庭用品、玩具など、さまざまな製品の形状を考えるのが工業デザイナーです。製品の機能を生かしながら形状と一体で企画・デザインするクリエイティブな仕事です。そのほか、3Dプリンターを使って、工業製品の試作品やパーツ(部品)を受注生産する製造加工業(プラスチック加工、金属加工)も選択肢となります。

学問へのアプローチ

3Dプリンターについて学ぶには、「電気通信工学」が最適です。コンピュータやプリンターの構造、3Dソフトウェアなどの仕組みを学び、3Dプリンターを構成する最新のICT(情報通信)技術を実践的に研究します。
3Dプリンターのメカニズムを学びたい人は「機械工学」もおすすめです。立体物の造形に興味がある人は、商業デザインや工業製品のデザインを研究する「工芸学・工業デザイン」に進みましょう。3Dソフトウェアによるデザイン制作から、3Dプリンターによる造形方法などを、工業デザインの工程にしたがって実践的に研究します。最新のICT技術を生かしてユニークな形状の製品をつくりたい、新しいものづくりに挑戦したいという人におすすめです。

このキーワードについて学べる学問分野

電気通信工学

電気や磁気の性質を応用し、生活や社会を快適にする、電気のエネルギー利用技術や情報通信などのエレクトロニクス技術を生み出す学問分野。機械としての表現されることも重要課題

機械工学

ものづくりを軸としてきた工学の核となる<機械>を研究する分野。その原理と創意工夫を土台に新しい「機械」を設計・開発する。技術やパーツを組み立てる「機械システム」が中心に

工芸学・工業デザイン

製品や印刷物、家や店舗、公園や道路などを対象に、人間の感性や感覚に訴える「美しさ」を創造するデザイン表現を追究する分野。機能性やコストと「美」の調和が求められるのが特質

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