テーマ 情報 スマートハウス
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どんな分野?
照明や家電をネットワーク化するIoT(モノのインターネット)技術により、電力消費を削減したり、家電の自動制御を実現したりできる最新型の住宅です。特に、家庭で使うエネルギーを自給する「太陽光発電システム」、つくった電気を貯える「住宅用バッテリー」、電力の使用量を確認して無駄な電気を節約する「HEMS(家庭エネルギー管理システム)」により、環境に優しく災害に強い居住環境を実現したスマートハウスが注目されています。
ホームネットワーク技術を利用した自動制御の技術も重要です。たとえば、外出先からエアコンをつける、テレビ番組の録画予約をする、玄関ドアや窓の開閉の通知を受け取る、自宅内の状況をカメラ映像でチェックするなど、暮らしの利便性やセキュリティを高めるメリットがあります。
活躍の舞台
住宅の設計、建築を大学で学んだ人は、住宅メーカーや設計事務所が代表的な進路です。建築士として新しい住宅の設計にあたる仕事、顧客の注文に応じて住宅をスマートハウス化するリフォーム、リノベーションの仕事などがあります。また、インテリアや内装業などで、室内環境をデザインする仕事もあります。
IoT技術やホームネットワークを専攻した人は、通信業界や家電メーカーがおすすめです。住宅にネットワークを敷設する仕事、ネットワークを利用した防犯システムを設計する仕事、IoTに対応する家電を企画する仕事など、さまざまな業種があります。太陽光発電や蓄電池について学んだ人は、発電や送電を業務とする電力会社、住宅用発電装置のメーカーなどが選択肢になります。
学問へのアプローチ
この分野には、住宅の設計や建築を学ぶ、スマートハウスを実現するICT(情報通信)技術を学ぶという2つのアプローチがあります。住宅の設計や建築を学べるのが「住居学」です。家庭生活の視点から、建物や室内の居心地(快適性)、デザイン性(美しさ)、機能性(使いやすさ)を追究します。「土木建築工学」では、住宅をはじめオフィスや商業ビルの設計を学びます。
IoTやホームネットワークなどのICT技術を学ぶなら「電気通信工学」がおすすめです。ホームネットワークの仕組みを学び、自動制御に対応するエアコンやテレビ、照明器具などを研究します。そのほか、太陽光パネルやバッテリーなど、省エネルギーを実現できる発電・蓄電技術に関するテーマも学べます。