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どんな分野?

 「リース業」は比較的長い期間、主に企業や法人に対して設備や機械などを貸与する業種。また「レンタル業」は、主に不特定の相手向けに、比較的短いサイクルで物品を貸与する業種を指す。
 レンタル業の対象は、育児用品や旅行用品、レジャー用品、介護用品などまで幅広く、最近はエコ意識の高まりで「買うより借りて済ませたい」という人たちにも注目されている。
 一方、リース業で扱われるのはパソコンなどのOA機器のほか、土木建設機械や輸送車両などで、定期的な管理・整備が必要な機械や設備が多いため、貸与と同時に保守・修理の契約を結ぶことで利益を生み出している。長引く不況で設備投資を控える企業が増える現在、着実に需要が伸びている。

活躍の舞台

 リース・レンタル関連の業種に就くためには、商業全般の基本的なシステムと実務知識を幅広く学べる「商学」の分野に進学するのが一般的なコース。
 大学では、さまざまな業界の市場や流通のしくみ、商品管理(在庫・品質管理)、販売ルートと戦略、消費者ニーズの分析、広告宣伝といった商業の流れを体系的に理解する。そのうえで、実在のリース・レンタル業の企業データを入手して多角的に分析する「事例研究」、各業界における消費傾向や景気の動向を検証する「業界研究」などで、実践的に学んでいくのがよいだろう。
 さらに「経営学」「経営情報学」などで、人事や財務、法務、経営戦略など、企業を運営していくための実践的な知識と技術を修得することも有益だ。

学問へのアプローチ

 レンタル業やリース業のユーザーにとってのメリットは、必要な時期に必要な数だけ、安い料金で借りられるということにある。
 特に最近は、企業における「コスト削減」や「業務合理化」への意識の高まりから、いわゆるアウトソーシング(外部委託:一部の業務に関して外部のモノやサービスを利用すること)の流れが広がっている。企業向けのリース業は、こうした動向を背景に業績を順調に伸ばしている。
 企業ユーザーにとって、設備や機械を購入して内部に抱えずに済む、さらにその管理や整備も社外に委託できるという意味で、恒常的にリース業を利用することはアウトソーシングを進めるうえで重要なポイントとなっており、今後も大きな成長が期待できる。

このキーワードについて学べる学問分野

経営学

人、モノ、カネ、情報を活用した「企業」活動の管理法と運営法を研究するジャンル。即戦力として実践的な知識と運用能力を養成するために、インターンシップ教育が盛んなのが特徴

商学

モノやサービスなどの「商品」を売り買いするためのしくみやルール(習慣)、それをより多く売るための仕掛けや方法を研究する。物流・会計・金融(手形・証券・保険)が三本柱

社会科学系学際

資源枯渇、環境汚染、人口爆発、食糧不足、安全保障問題など現代的な大テーマに、従来の学問的枠組を超えてアプローチする新分野。「総合的な視点」「多彩なテーマ」がキーワード

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