テーマ ビジネス 共通ポイントサービス
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どんな分野?
買い物の際にレジでカードを提示することにより、利用金額の一定の比率で点数が貯まるポイントサービス。貯めたポイントは買い物で現金の代わりに使えるほか、商品券や景品などとも交換できる。小売店では販売した商品のデータを顧客別に記録し、時間帯や客層別の消費傾向などを分析するためのツールとして用いられており、消費者、事業者の双方にメリットがある。
最近は、1枚のカードをさまざまな業種の加盟店で利用できる「共通ポイントサービス」が人気を集めている。小売店だけでなく、交通系やクレジット会社系、ネットショップ系など、ポイントサービスを展開する異業種が互いに連携する動きが活発となり、各陣営間で顧客獲得の競争が展開されている。
活躍の舞台
この分野に興味がある人は、ポイントサービスを提供する企業が代表的な進路となる。たとえば大手の流通業や小売業、クレジット会社、ネット販売会社などが挙げられる。ポイントビジネスの世界では、新しいサービスの形態が次々に登場しており、サービスの仕組みや運営方法に関する実務知識に加え、消費者のニーズと販売動向をつかみ取るデータ分析やマーケティングの能力、消費者に訴えかける商品企画力やプレゼンテーション能力などを鍛えておくことで、企業での活躍のチャンスが大きく広がる。
そのほか、この分野の専門能力を生かせる進路としては、小売業、流通業、金融業など、消費者に商品・サービスを提供する業種も選択肢となる。
学問へのアプローチ
共通ポイントサービスに関連する学問分野としては、社会科学系統「商学」「経済学」が代表的だ。「商学」では、ポイントサービスを展開する企業のビジネスの仕組みを研究する。具体的にはポイントカードを活用したビジネスモデル、マーケティングや顧客管理の方法を実践的に学ぶことにより、消費者に利便性を提供し、また企業の利益率を高めるサービスのあり方を考える。
「経済学」では、市場経済の視点からポイントカードについて研究する。多くの店舗や企業間で交換される共通ポイントの流れを把握し、お金・商品・サービスとの関連でデータ分析する。さらに、共通ポイントサービスの市場における役割、広く消費者に受け入れられた原因を探究する。