テーマ ビジネス サブスクリプション
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どんな分野?
音楽や動画、雑誌やアプリの代金を利用期間に応じて支払うこと。定額制サービスとも呼ばれています。従来はいわゆる「売り切り型」で販売していた商品を「定額制」「使いたい放題」の形で提供することで、長期・継続的に顧客を確保できるため、定期的に確実な収入を得られるというメリットがあります。
アプリやコンテンツのサブスクリプションサービスの場合、利用範囲はライセンスで厳しく限定されており、利用期限がすぎると使えなくなるなどユーザー管理が容易で、不正利用の防止にもなります。ユーザーには、商品を買い取るよりも価格が安い、利用回数が増えるほどお得に感じるといった利点があり、ファッション、飲食業などにも広がりつつあります。
活躍の舞台
代表的な就職先は、音楽や映画、テレビ番組、ゲームなどを制作し、放送、上映、ネット配信によって販売するコンテンツ産業の仕事で、大きく制作と販売に分かれます。コンテンツをつくることに興味がある人は制作系、コンテンツを配信するインターネットビジネスに興味がある人は販売系の仕事が向いています。
コンテンツのデータ制作やシステムの開発、ユーザーライセンスの管理、サイバー攻撃からシステムを守るセキュリティ対策などを担う技術系の仕事もあります。
ほかの業界にも、サブスクリプションサービスを行っている企業、新たに参入を検討している企業が増えています。経済ニュースなどで、常に最新の動向を常にチェックするようにしましょう。
学問へのアプローチ
この分野について学ぶなら「商学」に進むのが一般的な進路です。商取引としてのサブスクリプション契約の特徴と課題を理解し、オンラインのコンテンツ配信、レンタル業、飲食業など、さまざまな業種におけるサービス提供の方法、利益を上げる方法について実践的に学びます。
「経営学」では、企業経営の視点からこのテーマにアプローチします。購入から定額制利用へという消費者の志向の変化を捉え、サブスクリプションという新しいビジネスモデルに合わせて、組織を変革していく方法を研究します。そのほか、サブスクリプションと親和性の高いコンテンツ産業やネットワークサービス、情報メディアといった研究テーマを扱う「社会学」もおすすめです。