テーマ ビジネス シェアリングサービス
その他のキーワード
どんな分野?
物品を会員間で共同利用したり、個人や企業の所有物を貸し借りしたりする際に、仲介を行うサービス。自宅の一室やマンションや空き部屋を宿泊客に貸し出す「民泊」、自動車を共同利用する「カーシェアリング」のほか、子育て・家事・ファッションなど、様々なジャンルに広がっています。物品やサービスを効率的に活用できる、このシェアリングエコノミーという新たな潮流は、従来の企業活動に比べてリアルタイムで、きめ細かく対応できるのが特徴です。
かつては、個人と個人の間でニーズとマッチした物品を直接やり取りするスタイルが一般的でしたが、欲しい人と提供する人を仲介するマッチングサービスの企業が業績を伸ばしており、今後の広がりが期待されます。
活躍の舞台
シェアリングサービスを提供している企業や、新たにビジネス展開を考えている企業が、代表的な就職先となります。業界としては、レンタカー業、宿泊業や不動産業、運送業、ファッションレンタル業などがあり、シェアリングシステムの運営や顧客対応、提供する商品や人材の管理などの業務を担います。商品やサービスの流通に関する専門知識は、流通業や小売業での物流管理や販売計画など、一般企業の仕事でも生かせます。
ほかにも、デザインやコンテンツ制作などのスキルを提供する「スキルシェア」、自家用車で開いている席を提供する「ライドシェア」など革新的なビジネスがあり、アイデア次第では企業内での新部門立ち上げや独立起業のチャンスも広がります。
学問へのアプローチ
この分野に興味をもった人におすすめする学問には、「経済学」「商学」「社会学」があります。「経済学」では、シェアリングエコノミーの基本概念を学び、ビジネスとして成立する条件、企業活動や市場経済に与える影響などを、様々なデータ分析を通じて研究します。また「商学」では、シェアリングビジネスで利益を上げる方法を学び、新たな起業のチャンスを探ります。
物品やサービスなどの資源を個人が所有せずに、共同で利用するというシェアリングエコノミーの思想は、私たちの社会にも大きな変革をもたらすと言われており、「社会学」からのアプローチも有効です。シェアリングサービスでつながる新しい人間関係、共同体的なコミュニティのあり方について研究します。