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興味・関心のある職業テーマから学びたい学問を見つけてみよう 学問ディスカバリー

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どんな分野?

 日本社会の特徴といわれた「総中流」の時代が終わり、多くの企業では終身雇用や年功序列という横並びの制度から能力主義へ移行しつつある。一方で、生活格差の拡大とともに価値観とライフスタイルの多様化も進んでおり、また大きな災害を経験したことにより、お金だけではない新たな「豊かさ」を模索する動きも広がっている。
 そんな中、顧客から依頼を受けて、生涯にわたる人生設計の相談を受ける「ライフプランニング」の役割が注目されている。大切なのは、老後から次の世代まで遠い将来を見据えて、人生のプランを立てること。進学や結婚の準備、マイホーム購入、老後の生活保障の資金面を中心に、自己の将来計画づくりをめざす顧客のニーズが増えている。

活躍の舞台

 ライフプランニングに関して専門的に学ぶには、「商学」「経営学」または「経済学」系の学部に進むのが一般的な進路。特に保険、金融、会計などの分野を専攻することが望ましい。
 大学ではまず「会計学」で会計のしくみとルールを理解し、企業や個人営業主の会計処理の実務技法である「簿記」を身につける。さらに、預金や貯蓄、株式投資、生命保険、損害保険など、銀行、保険会社、証券会社が提供する各種の金融商品のメリットとデメリットを学び、これらを組み合わせたマネープランの立て方を研究する。また、社会科学系学際の分野には、ライフプランニングの職種について専門的な実務教育を受けられる学科も登場している。

学問へのアプローチ

 この分野を専門的に学んだ人の進路は、保険会社や銀行など金融関係の企業が中心となる。さらに、お金も含めた将来の生活設計をトータルにアドバイスする専門職である「ファイナンシャルプランナー」の資格を修得することで、活躍の道も大きく広がっていく。
 個人を相手とするライフプランニングの仕事には、就職、結婚・出産、転職・退職など人生の節目に寄り添うため責任と信頼が最重要だ。基本的には、顧客の求めに応じた情報を提供する「サービス業」だが、より踏み込んで最善の選択肢を判断してアドバイスする「コンサルタント業」の役割を果たすケースもある。顧客のプライバシーに属する情報を共有するため、身近なパートナーとして頼れる人間性と責任感が求められる。

このキーワードについて学べる学問分野

経済学

モノやサービスを交換するしくみ=「生産→流通→消費」の観点から、世の中の人々のより良い暮らしを探求する分野。数理的な要素が強いこと、国際的な視点が重要なことが二大特徴

経営学

人、モノ、カネ、情報を活用した「企業」活動の管理法と運営法を研究するジャンル。即戦力として実践的な知識と運用能力を養成するために、インターンシップ教育が盛んなのが特徴

商学

モノやサービスなどの「商品」を売り買いするためのしくみやルール(習慣)、それをより多く売るための仕掛けや方法を研究する。物流・会計・金融(手形・証券・保険)が三本柱

社会科学系学際

資源枯渇、環境汚染、人口爆発、食糧不足、安全保障問題など現代的な大テーマに、従来の学問的枠組を超えてアプローチする新分野。「総合的な視点」「多彩なテーマ」がキーワード

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