テーマ 医療 地域包括ケアシステム
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どんな分野?
高齢者が住み慣れた地域で自分らしい人生を全うできる社会を目指して整備が進められている社会体制。地域における「住まい」「医療」「介護」「予防」「生活支援」の5つのサービスを一体的に提供できるケア体制を構築することで、高齢者の住居が自宅であっても安心・安全なサービスを24時間毎日利用できる。
活躍の舞台
地域包括ケアシステムの実現には、医療・介護の関係機関が連携して取り組むことが求められる。認知症高齢者や単身高齢世帯等の増加に伴い、医療や介護サービス以外にも、在宅生活を継続するための日常的な生活支援を必要とする方の増加が見込まれるため、地域社会全体で支えていくことが重要になる。チーム医療という言葉があるように、社会全体で連携できるチームケアを実現できるよう、医療・福祉・行政をつなぐ存在が今後も求められる。
学問へのアプローチ
地域包括ケアシステムに関わるには医療・保健系の大学に進み、「社会科学系学際」や「保健・衛生・医療技術学」の分野を学ぶ方法がある。医療やリハビリテーションのほか、コミュニケーションや社会について幅広く学び、将来的な取り組みについて考えることができる。その他、高齢者の生きがいや社会的役割など、人間そのものについて研究する総合・学際系統「人間科学」という学問もある。
このキーワードについて学べる学問分野
保健・衛生・医療技術学
医療・福祉活動を医師と共に支える「保健衛生」「リハビリ」「医療技術」を研究する学問。衛生環境を整えて病気を予防したり、社会復帰を助けたりして国民の健康を守ることがテーマ
人間科学
人間の心と身体のメカニズムをトータルに捉え、多面的な側面や要素をを備えた人間そのものに深く切り込む学問。人間だけが獲得した、動物とは一線を画した能力や要素の秘密を探る
社会科学系学際
資源枯渇、環境汚染、人口爆発、食糧不足、安全保障問題など現代的な大テーマに、従来の学問的枠組を超えてアプローチする新分野。「総合的な視点」「多彩なテーマ」がキーワード