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興味・関心のある職業テーマから学びたい学問を見つけてみよう 学問ディスカバリー

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どんな分野?

 人間の行為による環境への影響を調査して、将来を予測し、是か非かの評価を下すこと。「アセスメント(assessment)」には“査定”の意味がある。道路や宅地の開発、工場建設など、周囲の環境に大きな影響を与える可能性がある事業に際しては、事業計画を客観的に評価するために必ず環境アセスメントを実施することが法律で定められている。
 たとえば、自然環境で生息する動物の種類や個体数、樹木の植生といった生態の調査、山林や河川などの地形とその利用状況などの調査を行い、結果を地図やグラフなどのデータにまとめる。残された貴重な自然を守るため、周辺の環境と調和した開発のあり方が求められており、環境を守るプロとして活躍の場が大きく広がっている。

活躍の舞台

 環境アセスメントについて専門的に学ぶには、工学系統の「環境工学」「環境化学」などの学科に進学するのが一般的なコース。そのほか、農学系統では山林における動植物の生態や森林の利用法を学ぶ「森林科学」、農地の開拓や土壌について学ぶ「農業工学」という選択肢もある。
 この分野で特徴的なのは、土木系の工学知識とともに「生物学」や「化学」「地学」などの理学系の専門知識が重視されること。一方、技術面で大切なのが土地の測量と物質の計量・分析を行うための専門技法だ。たとえば、農地や山林の測量技術、化学物質の検査・分析技術、自然に生息する動物の個体数の調査法など、幅広い領域の研究分析手法を身につけることが必要となる。

学問へのアプローチ

 この分野を専攻した卒業生の進路としては、環境アセスメント業務を専門とする企業のほか、企業や行政機関から依頼を受けて具体的な環境保全対策を企画・立案したり、環境アセスメントの進め方に関して総合的なアドバイスを行う環境コンサルティングなどがある。
 こうした企業では、計量分析の高度な専門技法に加えて、物事を理路整然と考える論理性、目標に向かって手順と方法を考える計画性、計画を実現させる実行力などが求められる。また、環境アセスメントには他人の計画や行動の正当性を評価・審査する側面があるので、中立性や正義感が重要なのはもちろん、調査結果を分かりやすく表現するためのプレゼンテーション能力や自分を貫き通す強い意思も大切だ。

このキーワードについて学べる学問分野

応用化学

化学の研究成果として得られた、物質の“構造”や“はたらき”を土台に、既存物質の新しい機能の抽出や新しい物質の合成など、実際に人の役に立つ技術を生み出すための工学ジャンル

土木建築工学

古今東西で蓄積された土木建設の技法を修得し、建築物から町づくり、インフラ、防災まで、私たちが快適に暮らせる生活環境についての総合的なプランニング術を研究する学問分野

森林科学

木材など森林資源の利用と森林環境の保護を研究する分野。森林の管理のみならず、森林の景観づくり、水資源の管理と有効利用、土砂崩れや山火事など山林災害の防止対策等がテーマ

農業工学

農業生産に関する工学的テーマを扱う学問で、農業用地の開発や管理、農機具に関する研究が中心。農業の生産環境と農村社会そのものについて研究し、農業の未来の姿を構想する分野

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