テーマ 文化
「あたり前」を問い直す
グローバル化が叫ばれる中、日本在留の外国人数が増加傾向にあり、2020年末には10年前と比べて約1.4倍となりました。異なる文化を持つ外国の人たちとどのように共生するかが課題になっており、各地で対応が模索されています。 文化とは、人間がつくり出してきた生活慣習全体のことで、言語、思想、信仰、慣習、制度、道具、芸術作品、儀礼などから構成されています。世界には多様な文化があり、私たちの常識は必ずしも常識ではありません。例えば、何を恥ずかしいと感じるかや、どのような人を美人と感じるかも、文化によって異なります。 このように広義の文化を、総合的に探究する学問が文化学です。テーマに基づき、複数の国・地域の文化を比較する比較文化学や、文化を通して人間の本質に迫る文化人類学などがあります。
文化の一端を担う芸術を究める
人間が生み出してきた芸術作品もまた文化の1つです。美術・音楽はもちろん、演劇やマンガ、小説、写真、映像、広告、インテリアなどに至るまで、幅広いジャンルにまたがっています。将来プロとして活躍したい人はもちろん、作品に触れて「どんな意味があるのだろう」「他者にどんな影響を与えるのだろう」といった視点で考える人にとっても、向いている進路といえるのではないでしょうか。 また、文化財の保存や活用について学ぶ文化財学や、人類が遺した遺跡や遺物などを分析し歴史を探究する考古学なども、文化と深く結びついた学問です。