テーマ スポーツ科学・健康 スポーツリゾート
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どんな分野?
日々の生活を離れ、空気のよいリゾート地でテニスやゴルフを楽しみリフレッシュする人が増えており、スポーツをテーマとしたリゾート観光地の開発が盛んに行われている。旅行・観光業界では、スポーツ施設とホテルを組み合わせた「スポーツツーリズム」もブームになっている。
こうした旅先での「レクリエーションとしてのスポーツ」のほか、マリンスポーツ、スキーといったシーズンスポーツなど自然の中で「スポーツそのものを楽しむ」ことを目的とした海外ツアーも企画されるなど、リゾートの楽しみ方も多様化した。
さらに、大自然を間近で体験できるキャンプやトレッキング(山歩き)、世界自然遺産をめぐるエコツーリズムなど、新しいタイプのスポーツリゾートも登場している。
活躍の舞台
この分野に進むには、「体育学」系の「スポーツ経営学」、そして「社会学」系の「観光学」という2つのアプローチがある。
「スポーツ経営学」では、スポーツ施設の管理と経営法、指導員やインストラクターの組織づくりをはじめ、人それぞれニーズやライフスタイルに合ったスポーツの提案、スポーツツアーの企画といったテーマを研究する。もちろん、スポーツ実技、トレーニングと指導法なども大切だ。
一方「観光学」では、リゾートの文化・歴史やスポーツツアーの意義と目的などを理解したうえで、ツアーやリゾートの観光開発、リゾート施設の経営技法などを実践的に学ぶ。
いずれの場合にも、スポーツを「商品」あるいは「サービス」として提供するという視点が重要になる。
学問へのアプローチ
この分野を専攻した人の進路としては、スポーツリゾートをはじめ、ホテルやレジャー施設などの観光業をはじめ、シーズンスポーツのインストラクター、レクリエーション指導者といった職種がある。
スポーツリゾートでは、観光とスポーツという2つの側面がかみ合うことが成功のカギだ。まず観光の面では、近隣の景勝地や史跡などを含めた、リゾート地の独自性をアピールする能力を養う必要がある。さらに、施設の安全性の確保や不慮の事故への対応など、施設を円滑に管理する能力も重要だ。
スポーツの面では、スポーツをレクリエーションとして楽しむ人から本格的な装備・用具を揃えてチャレンジする人まで、レベルに応じたサービスを提供する能力が大切となる。
このキーワードについて学べる学問分野
体育学
運動能力の増強やスポーツ競技の技術向上のために、「運動」を総合的に研究する分野。各種のスポーツで運動理論と実技力を培い、健康で頑健な身体づくりのノウハウや技法を探求する
人間科学
人間の心と身体のメカニズムをトータルに捉え、多面的な側面や要素をを備えた人間そのものに深く切り込む学問。人間だけが獲得した、動物とは一線を画した能力や要素の秘密を探る
社会学
家庭・地域・学校・企業など人間が作っている「組織」のしくみやはたらきを検証し、そこに生起する種々の現象を解析。社会病魔、福祉、環境、メディアといった現代的課題に迫る
経営学
人、モノ、カネ、情報を活用した「企業」活動の管理法と運営法を研究するジャンル。即戦力として実践的な知識と運用能力を養成するために、インターンシップ教育が盛んなのが特徴