テーマ スポーツ科学・健康 スポーツイベント
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どんな分野?
競技スポーツの大きな魅力は「勝負の行方」。気力と体力をぶつけた戦いにはスポーツならではのナマの迫力があり、試合の裏側には勝ち負けだけではない人間ドラマもある。その一方で、超人的なプレイでファンを驚かせたり、パフォーマンスで観客を楽しませる「エンターテイメント」の側面も欠かせない。
スポーツイベントでは、ファンを引きつける経営の発想とノウハウが成功のカギを握るといわれている。スポーツの醍醐味を最大限に引き出す大会ルールの設定から、ショウとしての演出やファンとの選手の交流、魅力あるグッズ販売など競技以外の要素も含めて、トータルで観客を満足させるために、スポーツイベント専門の企業が企画・運営全般に関わるケースが増えている。
活躍の舞台
スポーツイベントについて専門的に学べる学問として、「経営学」の1ジャンルである「スポーツ経営学」がある。「体育学」または「人間科学」系の学部に設置されることが多く、スポーツ競技をサービスの一形態として捉え、人々に質のよいサービスを提供するために最適な方法=経営を考える学問だ。
大学では、スポーツの社会的な位置づけの変遷、スポーツイベントが社会に与える役割や効果などを理解したうえで、スポーツ団体や競技大会におけるマネジメント方法を実践的に学ぶ。たとえば、競技スポーツ組織での人的管理、環境や施設の効率的な整備と運用、スポーツイベントの企画・運営・マーケティングといったテーマがある。
学問へのアプローチ
この分野を専攻した人の進路としては、競技会を運営するスポーツ団体やスポーツ協会のほか、競技選手とスポンサーをつなぐエージェント(代理店)企業などがある。
スポーツイベントとひと口にいっても内容は千差万別であり、プロスポーツ競技をはじめ、ワールドカップ、オリンピックなどの国民的祭典、最近ではアマチュア選手による競技イベントや、市民が参加するマラソン大会も人気を呼んでいる。
客が観覧する場合も参加する場合も、スポーツという「サービス」が提供されるという点は共通しており、イベントの仕事に就く人には、多種多彩な大衆のスポーツへのニーズを的確に把握し、イベントの品質を高めていくためのアイデアと創造力が求められる。