テーマ スポーツ科学・健康 レクリエーション
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どんな分野?
ゲームや軽いスポーツを楽しみながら身体を動かすこと。体力づくりよりも楽しみの要素が強いのが特徴で、最近はビーチボールバレーやゲートボールなど、競技スポーツのルールをレクリエーション向けに一部変更したものや、身体への負担が小さいレクリエーション向けの新スポーツも次々に登場している。
仲間づくりや地域の交流にも役立つレクリエーションは、地域社会や親子の親睦を深める目的でも広がっており、高齢者をはじめ子どもやファミリー向けの大会も開催されている。また、高齢者に生きがいを与え、認知症の進行を抑えたり、寝たきりになるのを防ぐ効果もあるため、介護や医療施設で取り入れられるなど、福祉の場面でも注目されている。
活躍の舞台
民間のスポーツクラブやトレーニングセンターで、一般市民向けのトレーニングメニューをつくって指導したり、レクリエーションのイベントを企画・運営したりする職種が代表的な活躍の舞台だ。学校や地域社会の場で、市民・子ども向けのレクリエーション活動を指導するという業務もある。
そのほか、地方自治体に就職してスポーツ課に勤務し、公務員としてスポーツ施設を管理したり、市民へのスポーツ振興を担当する仕事もある。さらに、市民スポーツ大会を主催・後援する財団法人などの団体や企業では、スポーツ部門を置いている会社もある。こうした団体・企業に就職し、イベントの企画・運営を担当するといった職種も考えられるだろう。
学問へのアプローチ
教育系統「体育学」または「総合科学」を専攻するのが代表的な進路。どちらも、一般社会人向けの体力づくりやスポーツ競技について考える「社会体育学」「生涯スポーツ学」、さらに健康を目的としたスポーツを研究する「健康スポーツ学」といった研究領域(科目)を学べる。
「生涯スポーツ学」では、幅広い人々へスポーツへの楽しみを教えることが重視されるため、競技能力を高めるためのコーチングというよりも、子ども、高齢者、障がい者など対象とする人に合わせた指導の方法や、学校、職場、地域といった場面に応じた実践法などを身につける。「健康スポーツ学」では、スポーツを科学的に研究する科目に加え、医療や保健衛生の観点からスポーツを学ぶ科目もある。