テーマ スポーツ科学・健康 スポーツジャーナリズム
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どんな分野?
「スポーツジャーナリズム」では、スポーツ実況中継のほか、試合の戦績に関するデータ、チームや選手ごとのデータ、競技選手たちのナマの声、評論家や有識者による解説など、さまざまな角度からデータ収集や取材活動を行い、スポーツファンに情報を届けている。
スポーツに関わるメディアは、従来は新聞や雑誌、テレビ、ラジオなどが主流だったが、近年はインターネットを活用したスポーツメディア、ニュースサイトが急速に発達している。ネットメディアは、その即時性に加え、出場選手の成績や試合のデータを発信するなど、ニーズに応じた情報を提供できる点が特徴。テレビでもデータ放送で試合の情報を画面表示するなど、新しいサービスのスタイルを工夫している。
活躍の舞台
スポーツジャーナリズムを学んだ人の代表的な進路としては、スポーツ新聞や雑誌をつくる新聞社、出版社、スポーツ番組を放送するテレビ局、ラジオ局、さらにインターネット上のスポーツニュースサイトなどがある。どのメディアでも、スポーツの現場をリアルに伝えるための取材力、文章や音声・映像による表現力を養うことが不可欠となる。
職種としては、新聞・雑誌といった紙媒体では、記事を企画するデスク、取材、執筆を担当する記者のほか、校正、紙面制作(レイアウト)の業務もある。テレビ・ラジオでは、取材記者、実況やニュースを担当するアナウンサー、番組を企画し放送を統括するプロデューサー、放送現場を管理するディレクターなどの業務がある。
学問へのアプローチ
ジャーナリズムについて学べる学問分野としては「社会学」と「文化学」がある。「社会学」は、現代社会のさまざまな問題を研究する学問で、メディアや情報に関するテーマも扱う。メディアの歴史と現状を学んだうえで、情報社会におけるメディアの役割といった問題を考える。「文化学」は、人間の文化を多角的に比較研究する学問分野。人間のコミュニーションという視点から、マスコミやジャーナリズムの問題にアプローチする。どちらの学問分野でも、ジャーナリズムの基本である取材や情報収集、原稿執筆などの実践的な技法を学べる。
「体育学」「経営学」には、ジャーナリズムの対象となるスポーツ大会、スポーツの経営やイベントについて学べるジャンルがある。
このキーワードについて学べる学問分野
体育学
運動能力の増強やスポーツ競技の技術向上のために、「運動」を総合的に研究する分野。各種のスポーツで運動理論と実技力を培い、健康で頑健な身体づくりのノウハウや技法を探求する
社会学
家庭・地域・学校・企業など人間が作っている「組織」のしくみやはたらきを検証し、そこに生起する種々の現象を解析。社会病魔、福祉、環境、メディアといった現代的課題に迫る
経営学
人、モノ、カネ、情報を活用した「企業」活動の管理法と運営法を研究するジャンル。即戦力として実践的な知識と運用能力を養成するために、インターンシップ教育が盛んなのが特徴
文化学
世界の文化の多様性を土台に、古今東西の人や文化を総体的として比較。それぞれの文化特有の尺度や思想を発見・分析するジャンル。現地での「フィールドワーク」の研究手法がキモ