テーマ スポーツ科学・健康 アリーナ・スタジアム
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どんな分野?
野球やサッカーなど、プロスポーツに多くのファンの注目が集まっている。特に人気チームの本拠地には、地元のスポーツを盛り上げるために、数千〜数万人規模の観客を収容できる大規模なアリーナ・スタジアムが次々に建設され、地元をはじめ全国からファンが集まっている。スポーツのほか、コンサートやイベントにも利用できるよう設計・整備され、レジャー施設や宿泊施設との複合型の施設も増えている。
アリーナ・スタジアムは一度に多数の観客が見込めるため、大きな経済効果や雇用創出効果など、地域活性化の起爆剤になる。イベントのアイデアと工夫で利用率を高めることが収益アップのカギだ。
活躍の舞台
この分野を大学で学んだ人は、スポーツ団体やスポーツ協会などスポーツ競技会を実施する組織のほか、アリーナでイベントを開催する企業にも活躍の舞台がある。代表的なのが、スポーツビジネスを総合的に手がけるマネジメント会社。自治体やスポーツ協会から依頼を受け、イベントの企画と運営を行ったり、選手の身体をケアするトレーナーやインストラクター、イベントスタッフを派遣したりする業種だ。
そのほか、スポーツマーケティングを手がける企業への道も考えられる。こうした企業では、選手個人やスポーツ競技会とスポンサーとなる企業を仲介するエージェント(代理人)の業務のほか、スポーツイベントを支援する企業から広告を集める広告ビジネス業務を行っている。
学問へのアプローチ
このテーマを学ぶには、教育系統「体育学」と「総合科学」が代表的な学問分野。両分野から発展した学問として、経営やビジネスの視点からスポーツの活用を研究するスポーツ経営学というジャンルがある。経営学に近い研究手法が特徴で、一般的な企業経営と同様に、人材や資材、お金を上手に動かしてスポーツ団体や競技大会を円滑に運営する方法を実践的に学んでいく。体力づくりやトレーニング、競技に勝つための戦略、選手の健康管理や身体と心のケアなど、スポーツ指導者に必要な基礎知識も学べる。
社会科学系統「経営学」や総合・学際系統「人間科学」でもスポーツ経営学を学べる大学があり、アリーナ・スタジアムで開催されるスポーツ大会のマネジメントを実践的に研究する。
このキーワードについて学べる学問分野
体育学
運動能力の増強やスポーツ競技の技術向上のために、「運動」を総合的に研究する分野。各種のスポーツで運動理論と実技力を培い、健康で頑健な身体づくりのノウハウや技法を探求する
総合科学
教育が持つ“総合性”に着目し、教員以外の人材育成のために登場した新領域。人文・社会・自然科学を統合して、現代の社会的テーマの解決にチャレンジ。高い教養と学識の修得が目標
人間科学
人間の心と身体のメカニズムをトータルに捉え、多面的な側面や要素をを備えた人間そのものに深く切り込む学問。人間だけが獲得した、動物とは一線を画した能力や要素の秘密を探る
経営学
人、モノ、カネ、情報を活用した「企業」活動の管理法と運営法を研究するジャンル。即戦力として実践的な知識と運用能力を養成するために、インターンシップ教育が盛んなのが特徴