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どんな分野?
建築設計は、住居、事務所、学校、病院などの建築物の設計を専門に行う職種。建築物に関わる「モノづくり」の仕事でもクリエイティブな要素が多く、センスを発揮できる仕事だ。
建築物といっても大小さまざまな規模があるが、顧客(建築主)から依頼を受けて建物の用途と予算を確認し、建設予定地を調査したうえで建物のイメージや設計のコンセプトを作る、という仕事の流れは共通している。設計図面を書く際には顧客の要望に応じることはもちろんだが、建物の立地や周辺の環境にも配慮する必要がある。
人々のライフスタイルがますます多様化する今、単身者や高齢者夫婦、二世帯同居など、さまざまなニーズに応えるための発想と創造力、交渉力が勝負となる。
活躍の舞台
建築設計の仕事をめざすには、「建築学」系を選択するのが代表的なコースとなる。大学では、建築設計の3つの要素である意匠(デザイン)・構造(建物の骨格)・設備(空調や配線、給排水)について、具体的なデザインや設計製図の技法を学んでいく。
具体的には、建物の堅牢さや耐久性を決める骨組み、材質をはじめとする基本構造、建物の住みやすさを決定する採光・断熱・防音といった要素など、建築に要求される基本機能や性質をよく理解する。そのうえで、顧客との打ち合わせから設計図面の作成、施工業者への依頼、建築工事の施工管理、内装や施設設備の管理までの一連の工程を、実習を交えて修得するのが一般的なカリキュラムだ。
学問へのアプローチ
建築の世界には、設計やデザイン、施工、管理、修理、売買など多くの職種があるが、建築事務所や建設会社の設計部門で働くには、大学で高度な専門知識と技術を身につけたうえで、建築士(1級・2級)の資格を取得することが有利となる。建物に関する仕事として、建物や土地の価値を判断して個人や企業に売買する「不動産業」、ビルなどに設置されている施設・設備を管理する「建物管理業」といった職種も考えられる。
建築物の全体的なコンセプトをつくる仕事なので、ユニークで柔軟な発想力に加え、自分の意図を相手に伝えるプレゼンテーションの力が大切だ。就職後にも自己の技能とセンスを磨き、経験を身につけることで、建築設計士としての独立するチャンスも開けてくる。
このキーワードについて学べる学問分野
土木建築工学
古今東西で蓄積された土木建設の技法を修得し、建築物から町づくり、インフラ、防災まで、私たちが快適に暮らせる生活環境についての総合的なプランニング術を研究する学問分野