テーマ 宇宙
身近な存在になりつつある宇宙
2021年、アメリカの企業が相次いで宇宙旅行を実施。同年12月には日本人の実業家が、日本初の民間人として国際宇宙ステーション(ISS)に滞在するなど、宇宙は少しずつですが、身近な存在になりつつあります。 一方21年度には、国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構(JAXA)が、13年ぶりとなる宇宙飛行士候補者の募集を開始。国際的な月面探査計画「アルテミス計画」において、建設が予定されている月周回有人拠点「ゲートウェイ」への搭乗や、月面での活動などを視野に入れて、募集が行われました。前回の募集では、自然科学系の大学卒業や実務経験といった要件がありましたが、今回はその要件を撤廃。理系的な知識はもちろん必要ですが、応募者の裾野が広がることになりました。今後は、5年に1回程度の頻度で募集を行う予定となっており、宇宙飛行士に挑戦することができるチャンスが向上するかもしれません。
宇宙の謎を探究する
宇宙へ行くための技術を学ぶのが、航空・宇宙工学や、機械工学といった学問です。航空・宇宙工学では、流体力学や構造工学、推進工学などをベースに、航空機やロケット、人工衛星やISSなどの設計・運用・整備を研究します。機械工学では、自動車や航空機といった工業製品や機械システムなどを学びます。 また、物理学には宇宙の成り立ちや構造を探る、宇宙物理学・天体物理学という分野があります。どのような形で宇宙と関わりたいのか、考えてみましょう。