どんな分野？

モチベーション（motivation）とは「MOTIVE(モーティブ・動機)」と「ACTION（アクション・行動）」という2つの単語の組み合わせで出来ており、やる気や意欲を表す。行動には精神面が大きく左右するため、モチベーションによってその成果に大きな差が生まれる。モチベーションのコントロールは、社会においても非常に重要である。

活躍の舞台

モチベーションについて専門的に学び、その専門知識や技術を修得した人は、教育（学校ほか）、保健医療（病院、リハビリテーション施設ほか）、福祉（児童相談所、高齢者総合センターほか）、産業（一般企業ほか）など幅広い分野での活躍が期待される。それぞれの現場で、人の心が満たされ、前向きな気持ちになることで、本人はもちろんのこと、よりよい社会づくりにも貢献できる。モチベーションと聞くと、スポーツや学業のイメージが強いが、普段の生活や職場でも、前向きな気持ちで取り組むことは極めて重要である。

学問へのアプローチ

人文科学系統「心理学」が代表的な学問。大学では人間の心を理解することを目的に、人の感じ方や考え方の仕組み、日常生活や仕事から生じる心の問題などを学び、悩みの原因の特定や解決法、予防法などを身につけていく。このほか、子どもの健全な成長を導く教育方法を追究する「教育学」や、社会や環境も含めて人間について考える「人間科学」でも幅広く学ぶことができる。

このキーワードについて学べる学問分野

哲学・心理学

人類の根源的な疑問＝「人間とは何物か」「何が生きる意味や価値か」という“こころの問題”に思索や論理を通じて迫るのが哲学、科学的なしくみとして解決しようとするのが心理学

教育学

教育の本質を捉え、学校や職場、地域社会において人間の可能性を伸ばすシステムと技法を研究する学問分野。老若男女すべての「学ぶ人」に理想的な教育の環境を提供することが大目標

人間科学

人間の心と身体のメカニズムをトータルに捉え、多面的な側面や要素をを備えた人間そのものに深く切り込む学問。人間だけが獲得した、動物とは一線を画した能力や要素の秘密を探る