カメラマンとは? 仕事内容と想定年収、なるための方法や就職先を解説
2023.02.17
思い出に残る記念写真や、美しい風景の映像など、さまざまなものを被写体として撮影するカメラマン。写真撮影や動画撮影が好きな人は、憧れたことがあるかも知れませんね。カメラマンになるには、どんな方法があるのでしょうか。また、どんな学部でどんな内容の勉強をすると役に立つのでしょうか。今回は、カメラマンの仕事内容や求められる資質、なるための方法、主な就職先など、さまざまな情報をお伝えします。
目次
カメラマンの仕事内容や想定年収
カメラマンには、具体的にどんな仕事をする職業なのでしょうか。まずは、仕事内容ややりがい、想定年収などを確かめていきましょう。
カメラマンの仕事の内容
カメラマンは動画や写真を撮影するのが仕事です。写真だけ撮影するカメラマンは、フォトグラファーと呼ばれることがあります。一方、動画だけの場合は映像カメラマンと呼ばれることがあります。
撮影する対象は人物や商品、風景などさまざまです。お客様から依頼を受けて、希望に合う写真や動画を撮っていきます。カメラマンによって、幅広いジャンルを撮影する人もいれば、得意分野に特化した撮影を行う人も。たとえば、雑誌や広告などに載せる商業用の写真を撮るカメラマンや、テレビ局や新聞社でニュースのための映像を撮る報道カメラマン、結婚式場で新郎新婦をメインに撮影するブライダル系カメラマンなどがいます。
また、撮影した後には写真や映像をチェックして、パソコンなどで修正する作業が必要になることがあります。そのため、編集を行って撮影したものを仕上げられることも大事なスキルです。
カメラマンの仕事のやりがい
カメラマンは、撮影した作品をさまざまな人に見てもらいます。自分の撮った写真や映像で誰かを感動させることができたときは、カメラマンとして大きなやりがいを感じられるでしょう!被写体となった人や、依頼してくれたお客様に喜んでもらえることも、仕事を続けていく上でのモチベーションにつながります。また、撮影のときは満足いくものを撮れるように、試行錯誤を繰り返していきます。ベストショットが撮れたときには、大きな達成感を味わえますよ。
カメラマンの想定年収
「令和3年賃金構造基本統計調査」によると、写真家や映像撮影者の平均年収は486.9万円です。ただ、カメラマンの年収は人によって大きく異なります。理由の一つが、自営業・フリーランスの人も多い職業であること。フリーランスになった場合は毎月給料をもらうのではなく、依頼ごとに報酬をもらったり、作品の点数ごとに使用料金を払ってもらったりするのが一般的です。毎月決まった給料をもらっているカメラマンと比べると、仕事の量などで年収が変動しやすいといえます。
【参考】職業情報提供サイト(日本版O-NET)
URL:https://shigoto.mhlw.go.jp/User/Occupation/Detail/355
カメラマンに求められる資質やスキル
カメラマンになるために知っておきたいものの一つが、仕事への適性です。どんな人がカメラマンに向いているのでしょうか。求められる資質やスキルについて見ていきましょう。
忍耐力がある
一人前のカメラマンとして認められるまでには、たくさんの努力が必要です。就職先によっては、入社したばかりの頃は撮影する機会がなく、アシスタントとしての雑用がメインになることもあります。また、仕事によっては過酷な現場で撮影が行われることも。動画や写真が好きという気持ちが強くなければ、下積み時代を乗り越えてカメラマンを続けていくことは難しいでしょう。
コミュニケーション能力がある
カメラマンは、ディレクターやヘアメイクなど、さまざまなスタッフと協力して仕事を進めていきます。スタッフ同士で協力し合えるよう、円滑なコミュニケーションを行えることが重要です。また、人物を撮影するカメラマンは、被写体の魅力を表現するためにいろいろな表情を撮影しなければならないことも。相手の緊張を解いて、笑顔や泣き顔など、さまざまな表情を引き出せるようなコミュニケーションスキルが不可欠です。
人脈を作り自分を売り込む力がある
撮影の仕事は、人から人への紹介で獲得できることもあります。人脈を作っていくことで、活躍できる場が増えていくでしょう。とくに、独立してフリーランスになるなら、人脈を広げる努力が必須です。いろいろな人に自分の魅力を売り込んでいくことで、撮影を依頼してもらえるようになっていきます。
カメラマンになるための方法とおすすめの学部
カメラマンになる方法はさまざまです。こちらでは主な方法や、おすすめの学部などを紹介します。
カメラマンになるための方法
カメラマンになるために必要な資格はなく、さまざまなルートで目指すことができます。たとえば、専属カメラマンを募集している会社の求人に応募し、採用されることでカメラマンとしての道をスタートする方法があります。レンタルスタジオに就職した後、撮影に来るカメラマンに自分を売り込んで弟子入りするパターンも。独学で撮影技術を身に付け、フリーランスのカメラマンになる人もいます。
どんな方法であっても、カメラマンとして働くためには基本的な撮影技術がなければいけません。まったく知識やスキルのない未経験者を採用してくれることは少ないでしょう。専門的な知識や技術を身に付けるために、学校に通うことも選択肢の一つとなります。また、大手出版社や新聞社、テレビ局などの採用に応募する場合は、4年制大学卒業が条件になっていることもあります。就職先の選択肢を増やしておきたい場合も、大学で学ぶことがおすすめです。
カメラマンになるためにおすすめの学部
カメラマンを目指す人におすすめなのは芸術・美術系の大学です。芸術学部写真学科や映像学科などに進学すると、撮影に関するさまざまな知識や技術を習得できますよ。
大学では、撮影の基本となる理論や撮影技法などを学ぶことができます。自分では用意できない、高価な専門機材を扱えることも。また、写真や動画作品に限らず、アニメーションや絵画など、幅広いジャンルの芸術表現について学べる大学もあります。さまざまな分野の表現に触れることで、撮影センスを鍛えていくことができるでしょう。
カメラマンの就職先とキャリアプラン
カメラマンとして働ける場所は、どんなところがあるのでしょうか。最後に、カメラマンの主な就職先や、キャリアプランなどを紹介します。
カメラマンになりたい人の就職先
カメラマンの就職先は、広告代理店や広告制作会社、出版社、新聞社、カメラマンの個人事務所、結婚式場、写真スタジオ、動画制作会社、テレビ番組制作会社などさまざまです。自分が何を撮っていきたいのかを考えた上で、希望をかなえられる就職先を選ぶことになるでしょう。
また、カメラマンはフリーランスになる人も少なくありません。さまざまな仕事を経験して実績を積み、人脈を作っていくことで、継続して撮影を依頼してもらえるようになります。もちろん、素敵な写真や映像を撮れることも大事なポイント。ほかのカメラマンにはない、自分だけの強みを持つことが重要です。
カメラマンのキャリアプラン
基本的に最初の頃はアシスタントとして経験を積み、カメラマンとしての働き方を学んでいきます。仕事をしながら撮影技術や編集技術などのスキルアップを目指していきます。
また、コンテストに参加して受賞することができれば、さらに多くの人から認めてもらえるようになります。受賞をきっかけに有名になり、独立する人も。カメラマンとして就職できた後は、腕を磨きながら積極的にコンテストへ挑戦することがステップアップにつながるでしょう。そうやって経験を積むうちに、いずれは個展を開いたり、写真集を出したりできるような人気のカメラマンになれる人もいます。
カメラマンになりたいあなたは「JOB-BIKI」で進路検索!
カメラマンになるには、基本の撮影技術を身に付けておくことが大切です。そのためには、写真学科や映像学科のある大学で学ぶのも選択肢の一つ。カメラマンを目指せる大学を知りたいときは、ぜひ「JOB-BIKI」を使ってみてください。「人物検索」で「カメラマン」と入力して検索すれば、著名なカメラマンの出身大学を調べられますよ。