介護福祉士になる方法は?やりがいや向いている人の特徴
2023.04.03
学校の授業で「少子高齢化」について聞いたことがないでしょうか。社会のなかで高齢者の割合が多くなっている日本では、日々の暮らしをサポートする介護の仕事の重要性が高まっています。そのため、介護業界の仕事は将来的にますます需要が増えると考えられ、注目されているのです。この記事でご紹介する「介護福祉士」は、そんな介護業界の職種の中でも、サポートが必要な人たちと直接関わるのが大きな特徴。人を助ける介護業界の仕事が気になったら、ぜひこの記事を読んでみてくださいね。
目次
介護福祉士の仕事の内容や想定給与
介護福祉士とはどんな仕事で、働いている人はどのようなやりがいを感じられるのでしょうか?仕事内容ややりがい、給与について解説します!
介護福祉士の仕事の内容
介護福祉士は、介護の専門知識と技術を活かして、高齢者や障がい者などサポートを必要としている人を手助けします。介護福祉士が行うサポートの具体例として、食事や排泄などの動作を助ける介護や、掃除や洗濯などの家事を代わりに行う支援が挙げられます。ほかにも、介護を利用する方やその家族からの相談に乗って日常生活のアドバイスをしたり、地域活動へ参加するお手伝いをしたりするのも、社会福祉士の仕事です。
介護福祉士と似た職業に「ケアマネジャー」が挙げられます。ケアマネジャーは、介護の計画を立てる仕事です!仕事内容について、詳しくはこちらの記事でご紹介しています。
ケアマネージャー(介護支援専門員)になるには?仕事内容などを紹介
介護福祉士の仕事のやりがい
介護福祉士は、日常生活でサポートを必要としている人と直接関わり、自分の手で助ける仕事です。介護を利用する方の中には、自分の力ではできないことがあって困っている人や、孤独を感じている人もいます。介護福祉士はそんな人たちの力になって日々の暮らしを支える、やりがいのある仕事だといえます。介護を受ける本人はもちろん、その家族からも頼られる存在です!
介護福祉士の想定給与
厚生労働省が公表したデータによると、令和3年9月時点での介護福祉士の平均給与額は334,510円です。年収は約350~450万円が目安だといえます。なお、令和2年9月時点での平均給与額は328,500円であり、年々上昇していることがわかります!介護業界の仕事は需要が高く、国の施策による賃上げが行われているのです。介護福祉士の給与に関しても、今後さらに高まると期待されています。
【参考】令和3年度介護従事者処遇状況等調査結果の概要(厚生労働省) URL:
https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/kaigo/jyujisya/21/dl/r03gaiyou.pdf
介護福祉士に向いている人の特徴
介護福祉士に向いているのは、こんな人です!介護福祉士の仕事が気になったら、自分に向いているかチェックしてみましょう。
責任感がある
介護を利用する人は、介護福祉士のサポートがあってこそ、暮らしに必要なさまざまな動作ができるようになります。介護福祉士は、自分の仕事が人の生活を支えている自覚を持たなければなりません。強い責任感がなければ務めるのが難しい役割だといえるでしょう。
人と接することが好き
介護福祉士の仕事中は、介護する相手の身体に触れる機会も多くあります。介護の際にこまめな声がけをすることや、日常生活のなかで雑談を楽しんだりすることが、信頼関係の構築につながるでしょう。基本的に人と接するのが好きな人に向いている仕事です。
観察力がある
介護福祉士は、普段から介護する相手の様子を間近で見る立場にあります。本人の顔色や体調の異変をいち早く察知して、いざという時には同僚の介護職員や医師などの専門家と速やかに連携する必要があります。些細な違和感にも気づく鋭い観察力がある人は、介護福祉士の適性があるといえるでしょう。
介護福祉士になる方法とおすすめの学部
介護福祉士を目指す人の進路をご紹介します。大学のどんな学部で学ぶと良いのか、ぜひ確認してみてくださいね。
介護福祉士になる方法
介護福祉士になる方法として、「大学などの養成施設を卒業する」「福祉系高校を卒業する」「介護業界で3年以上働いて実務経験を積む」の3つのルートがあります。これらのルートのいずれかで受験資格を満たした上で、国家試験に合格して、介護福祉士の資格を取得することが必須です!介護福祉士の養成施設には、厚生労働大臣から指定された大学や短大、専門学校などがあります。高校生の皆さんがこれから介護福祉士を目指すなら、大学をはじめとした養成施設を進路に考えましょう。
介護福祉士になるためにおすすめの学部
介護福祉士の国家試験で受験資格を得るには、介護福祉士の養成施設に指定されている大学の学部を選ぶ必要があります。学部の例として挙げられるのは、社会福祉学部・健康福祉学部・人間福祉学部・人間科学部・看護福祉学部などです。介護福祉士の受験資格を得られる学部では、介護技術を着実に身に付けるために、4年間にわたり豊富な演習授業や介護施設での実習が行われます。介護の技術だけでなく、介護施設の運営や管理、心理学などの分野まで幅広い教養を身に付けて、介護業界で活躍できる人を育成しています。国家試験の対策でも手厚いサポートを受けられるのが魅力です!
介護福祉士が働く場所とキャリアプラン
介護福祉士は、どんな職場で働くことになるのでしょうか?多くの介護福祉士が働く場所や、将来の働き方についてお伝えします!
介護福祉士が働く場所
多くの介護福祉士は、介護施設や介護サービスなどに所属して、介護職員として働いています。介護施設には、高齢者の方が施設で暮らす「特別養護老人ホーム」や「介護付有料老人ホーム」、高齢者の方が施設に通う「デイサービス」などの種類があります。また、介護職員が高齢者の方の自宅を訪問する「訪問介護」などの介護サービスで働くことも。ほかに、障がいを持つ方の介護を行う障がい者支援施設で働く介護福祉士もいますよ。
介護福祉士のキャリアプラン
介護福祉士として仕事で経験を積んだら、上位の民間資格の取得を目指して、自分の知識と技術に磨きをかけたり、専門性を高めたりする道があります。たとえば、介護職員のリーダーとして働く人向けの「認定介護福祉士」や、医療チームで活躍したい介護職員向けの「医療介護福祉士」などはその一例です。また、介護福祉士の受験資格を得られる大学の中には、同じく国家資格である「社会福祉士」の受験資格も同時に得られる学校もあります。社会福祉士は、社会福祉施設や地域包括支援センターなどに所属して、介護の利用に関して相談する人への指導やアドバイスをする仕事。介護業界で活躍の幅を広げるために、ダブルライセンス(=複数の資格を持つこと)にも挑戦してみては?
介護福祉士になりたいあなたは「JOB-BIKI」で進路検索!
ここまで、介護福祉士の仕事についてお伝えしました。介護福祉士になるには、国家資格の取得が必須。国家試験を受験するには、介護福祉士の養成施設を卒業するなど、受験資格を満たす必要があるので、大学進学では受験資格を得られる進学先を選びましょう。養成施設に指定された大学では、4年間で介護技術を着実に学べるだけでなく、介護業界の仕事に役立つ教養も身に付きます。国家試験のサポートを受けられるのも心強いですね!進路を考え始めたら、まずは「JOB-BIKI」で検索することから始めてみませんか?検索画面の就職先検索で、業種選択の「病院・福祉・介護」から「介護・福祉」を選ぶと、介護業界で活躍する先輩たちの出身大学がわかります。介護業界で活躍できる進学先を探してみましょう!