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販売促進の仕事内容や業務の流れ|おすすめの大学の学部

2023.05.30

カテゴリー:
販売促進のためのセールポスターを持つ女性

「このアカウントをフォローして、投稿にいいねすると、抽選で100名様に新商品をプレゼント!」そんなSNSのキャンペーンに応募したことがありませんか?あるいは、お友達が応募するのを見かけたことがあるかもしれませんね。SNSで話題が広まり、商品がたくさん売れていく。その仕組みがつい気になってしまうことがありませんか?そんなあなたには、販売促進の仕事が向いているかもしれません。この記事では、販売促進の仕事や、進路についてお伝えします。


販売促進の仕事はどのような内容?

販売促進のアイデア出しをする社員

初めに、販売促進の仕事について基礎知識をお伝えします。一体どんな仕事なのか確認してみましょう!

販売促進の仕事内容

販売促進とは、消費者が商品を買いたくなるような工夫をして、購入につなげる取り組みのことを指します。たとえば、コンビニのカップ麺がたくさん売れるようにするには、どんな工夫が考えられるでしょうか。アプリで「対象のカップ麺50円割引」というクーポンを配ったり、カップ麺をまとめ買いすると割引価格で買えるキャンペーンを行ったりすると、お得さに魅力を感じて普段よりも多くの人がカップ麺を買ってくれそうですね。また、カップ麺を3つ買った人に人気アニメのステッカーをプレゼントすると、作品のファンがいつもは買わないカップ麺を買ってくれるかもしれません。このように販売促進の仕事では、お店を利用するお客様の傾向や、商品の特徴などに合わせて、たくさん売るための働きかけ方を考えます。

なお、販売促進とよく似た仕事に「営業」や「宣伝・広報」などがあります。営業は、消費者と直接やり取りをして価格の交渉などを行い、商品の購入を後押しする仕事です。家や車に代表されるように、主に高額な商品を売る場合に必要な役割だといえます。宣伝・広報は、商品の広告を出してイメージを向上させたり、商品の情報を発信して認知度を高めたりすることで、購入につなげる仕事です。こうした広告や情報発信は、販売促進の手段の一つと捉えられることもありますよ。

販売促進の仕事の魅力

販売促進の仕事では、自分が考えたアイデアでたくさんの商品が売れる面白さを味わえます。「いつもよりどれくらい多くの商品が売れたのか」「何人の人がキャンペーンに応募したのか」など、仕事の成果が数字ではっきりと見えるのもポイントです。上手くいけば世の中に大きな反響が生まれて、自分が担当した商品が大きな話題になるかもしれません!

販売促進に関する企業の例

販売促進に関する企業の例として、販促用グッズを制作する印刷会社や、プロモーションイベントを開催するイベント会社などが挙げられます。広告代理店がDMや折込チラシなどで販促に関わることもありますね。ここでは、上記の企業を除いて、販促に特化した有名な企業の例をご紹介します。

内海産業株式会社
チャンスメーカー株式会社
株式会社トレードワークス
株式会社トランス
駒田印刷株式会社

内海産業株式会社やチャンスメーカー株式会社は、販売促進の企画立案を担う企業です。また、ノベルティ(=商品の購入時やイベント参加時などにもらえるおまけのこと)など販促グッズの制作を担う企業として、株式会社トレードワークス、株式会社トランス、駒田印刷株式会社などが挙げられます。このように販売促進の事業を営む企業は、他の企業からの依頼を受けて、販売促進の仕事を担っているのです!

また、販売促進の事業を行っていない企業でも、社内に販売促進部門を設置している場合があります。このケースでは、自社の販売促進の仕事を、販売促進部門が担っているのです。ただし、販売促進の仕事を任せてもらうには、入社後に販売促進部門に配属される必要があります。配属先は会社が決めるため、必ずしも自分が希望する販売促進部門で働けるとは限りません。

販売促進の仕事に興味があるなら、これからどんな進路を選べば良いのか「JOB-BIKI」を使って調べてみませんか?検索画面の就職先検索で「内海産業株式会社」や「チャンスメーカー株式会社」と入力してみましょう。販売促進に関する企業で働く先輩たちの出身大学をチェックできますよ!


販売促進の主な業務の流れ

プロモーション施策の成果を報告する女性

販売促進の仕事は、どんな風に行われるのでしょうか?カップ麺の販売促進を依頼された場合を例に、流れをご紹介します。

1.市場をリサーチする
まずは市場の情報を調べます。どれくらいの年代の人がカップ麺をよく買うのか、カップ麺を買う人はどんなSNSをよく見ているのかなどを調査して、効果的な販売促進の方法を考え出すのです。

2.販売促進の計画を立てる
お客様から「キャンペーン内容を提案してほしい」と依頼を受けたら、販売促進の具体的な計画を立てていきます。カップ麺を売るにはどんな方法でキャンペーンを行うべきか、そのキャンペーンを行うために必要な費用はいくらなのか、何週間くらいキャンペーンを続けるのかなどを考えます。

3.提案する
販売促進を依頼した企業の担当者に、計画したキャンペーンの方法・予算・期間などを提案します。納得していただけたら、いよいよキャンペーンの始まりです。

4.実行する
消費者に配布するノベルティや、お店に貼るポスターなどの販促グッズを準備します。企業の公式SNSでキャンペーンの情報を発信して、カップ麺を買う可能性のある多くの人たちに宣伝を行います。

5.結果を分析して効果測定を行う
キャンペーンが終わったら、どれくらいのカップ麺が売れたのか、データを測定して効果を確認します。改善すべき点があれば、次回のキャンペーンの計画に活かすことが大切です!


販売促進に求められる人の特徴

イベントで配布するオリジナルペットボトルのデザインチェックをする女性社員たち

ここでは、販売促進の仕事に向いている人の特徴をご紹介します。

求められる人の特徴

・人に興味があり気持ちを理解しようとする人
販売促進の仕事では、お店で働く店員のように消費者と直接関わる機会は少ないといえます。しかし、たくさんの人に商品を買ってもらう方法を考えるには、消費者の気持ちを理解できなければなりません。人に対して強い興味を持てるタイプの人に向いている仕事です。

・新しいアイデアを考えることが好きな人
たくさんのアイデアを考える力があることも、販売促進の仕事には欠かせません。もしも担当したキャンペーンで成果を出せなかったら、原因を分析して、また新しいキャンペーンのアイデアを考える必要があります。次々と新しいアイデアを考えるのが好きな人でなければ難しい仕事だといえるでしょう。

・流行に敏感な人
販売促進の仕事では、各社が競って消費者を惹きつける魅力的な方法を考えています。SNSを利用したキャンペーンのように、これまでにない販売促進の手段が登場することも。また、コラボキャンペーンを提案する場合は、「今どの作品やキャラクターが人気なのか?」を知らなければ成功させられません。流行に敏感で、常に世の中の消費者の動きをチェックするのが好きな人は、販売促進の仕事にぴったりです!

求められる経験や資格

販売促進に関する企業に就職したり、企業の販売促進部門で働いたりする際、必須の資格はありません。ただし、販売促進の知識を身に付けていることの証明として、資格を役立てることができます。たとえば日本販売促進協会では、業務に関連する知識を証明する3段階の資格認定を行っています。基礎レベルの「プロモーションプランナー」、専門レベルの「プロモーションプロデューサー」、もっともレベルが高いのは「プロモーションコーディネーター」です。


販売促進を学ぶ方法とおすすめの大学の学部

ノベルティとしてもらったボールペンを使う女子大学生

最後に、販売促進を学ぶ方法や、おすすめの大学の学部をご紹介します。

販売促進を学ぶ方法

販売促進の仕事に就くまでの流れは、まず高校卒業後に大学などでマーケティングに関連する分野を学びます。その後、販売促進に関する企業へ就職するほか、一般的な企業で販売促進部門へ配属されてから、本格的に販売促進を学ぶことになります。就職活動で販売促進の仕事に就くためにも、進学先には仕事に役立つ学部を選びたいですね。マーケティングに関連する分野のほか、社会学や家政学などを通じて消費者の視点を学ぶのも一つの手です。

販売促進をするためにおすすめの学部

販売促進の仕事に就くには、大学の経済学部・商学部などの学部で、マーケティングに関連する分野を学ぶのがおすすめです。経済学部では、経済の仕組みを学びます。消費者がどのように考え、どのように行動するかを研究する「行動経済学」のような、販売促進の仕事と関連性の強い分野の学びを深められるのが魅力です。また、商学部では、モノの売買や流通の仕組みなどを学べます。そこから発展して、ヒット商品の条件や、売れるお店の特徴など、販売促進の仕事につながる幅広い知識を身に付けられるでしょう。


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