経営コンサルタントになるには?仕事内容やキャリアプラン
2023.07.18
「経営コンサルタント」という職種は、有名な起業家の肩書きなどで見かけたことがあるかもしれませんね。会社の経営に関わる仕事というイメージがあるものの、具体的にどんなことをしているのかまでは、高校生の皆さんの中には知らない方も多いのでは?この記事では、会社経営をサポートすることでたくさんの人の役に立っている、経営コンサルタントの仕事をご紹介します!
目次
経営コンサルタントの仕事の内容や想定年収
経営コンサルタントは、どんな仕事をしているのでしょうか?やりがいや報酬についても解説します。
経営コンサルタントの仕事の内容
経営コンサルタントは、会社経営をサポートする専門家です。会社を経営する責任を負う経営者(=社長など)が主なお客様となります。経営者に対して専門家の立場から会社経営の課題を解決するための提案や支援を行うのが、主な仕事内容です!
たとえば、お客様の中には「会社の売上が下がっている原因がわからない」と悩みを抱えている人もいます。あるいは「どうしたら社員がもっとやる気を持って仕事に取り組めるようになるのか?」と悩んでいる人もいるでしょう。このように、経営コンサルタントは経営にまつわるあらゆる相談を受け、今の問題点を分析したり解決へ向けた計画を立てたりしながら、経営者を助けます。
経営コンサルタントの仕事のやりがい
経営コンサルタントは、人をサポートする仕事の中でも、会社のトップである経営者を支える特殊な職種。経営の課題は簡単に解決できないことも多く、大きな責任をともなう難しい仕事だといえます。しかし、解決へ導くことで経営者はもちろん、その会社で働く数多くの従業員に対しても貢献し、多くの人の役に立つことができるのです!
経営コンサルタントの想定年収
経営コンサルタントの年収は、全国平均で780.9万円です。企業の経営へ直接的に関わることから、非常に難易度が高く、かつ責任も重い仕事です。その分、報酬も高い傾向にあります!また、月額の求人賃金も全国平均で29.3万円と高い傾向にありますが、仕事の経験を積んでコンサルティングのスキルを向上させることで、さらに多くの報酬を期待できるでしょう。
【参考】職業情報提供サイト(日本版O-NET)
URL:https://shigoto.mhlw.go.jp/Occupation/Detail?occupationId=81
経営コンサルタントに求められる人の特徴
経営コンサルタントとして活躍するには、多くのスキルが必要です。こんな人は、経営コンサルタントに向いています。
分析や論理的思考が得意
経営コンサルタントの仕事をこなす上で求められる能力として、データを読み解いて原因を特定する「分析能力」や、課題解決の方法を筋道立てて考える「論理的思考力」などが挙げられます。お客様の課題を解決する仕事なので、これらのスキルは不可欠です。また、積極的なトレーニングによってスキルを高める意識も大切だといえます。
プレゼンテーション能力やコミュニケーション能力が高い
経営コンサルタントの仕事では、会社のトップである経営者からの信頼を集め、コンサルティングで提案した内容に納得してもらう必要があります。会社の現状を的確に伝えるプレゼンテーション(=わかりやすい資料を使って重要な情報を伝えること)能力や、多種多様な会社の経営者と柔軟にやり取りできるコミュニケーション能力が欠かせません。
経営に関する知識が豊富
経営コンサルタントは自身が会社経営を行うわけではありませんが、経営者の課題を解決するためにも、会社経営について経営者以上に豊富な知識を持っている必要があります。経営に関する専門知識を身につけることで、経営者の立場を具体的に想像したり、経営者が伝えたい内容を正確に理解したりすることにもつながります。
経営コンサルタントになる方法とおすすめの学部
難易度の高い経営コンサルタントを目指すなら、将来の仕事につながる進路を選びましょう!
経営コンサルタントになる方法
経営コンサルタントの仕事では、企業の経営に関する高度な専門知識を求められます。必須の資格や学歴はありませんが、非常に難易度の高い仕事であるため、多くの人は大学で経営学を学んでいます。さらに、大学院で経営学を修め、「MBA(経営学修士)」の学位を取得する人も少なくありません。
大学卒業後やMBA取得後、経営コンサルタントになるルートには、いくつかの種類があります。1つは、コンサルティングファーム(=コンサルティング会社の呼び方)に就職するルートです。このほかに、大規模な企業で金融や人事などの業務を経験した上で「中小企業診断士」や「経営士」など経営に関する専門資格を取得して、経営コンサルタントになるルートもあります。
経営コンサルタントになりたい人におすすめの学部
経営コンサルタントとして活躍するには、経営に関する専門知識が必要です。大学の学部選びでは、経営学を学べる経営学部のほか、経済や企業の財務について学べる経済学部などの進路を考えましょう。また、大学によっては法学部で会社法や経営コンサルティングについて学べる場合があります。MBAの取得を考えているなら、大学院で専攻する経営学につながる学部を選ぶことが大切です。
経営コンサルタントが働く場所とキャリアプラン
経営コンサルタントになったら、どんな働き方ができるのでしょうか?最後にキャリアプランをご紹介します。
経営コンサルタントが働く場所
経営コンサルタントは、主にコンサルティングファームで活躍します。コンサルティングファームには、経営コンサルタントやアナリスト(=分析の専門家)といった専門職が所属し、主に大企業などを対象にコンサルティングを行っているんです。日本の有名なコンサルティングファームとして、「株式会社野村総合研究所」「株式会社ベイカレント・コンサルティング」などが挙げられます。さらには、世界的に有名なコンサルティングファームの「マッキンゼー」や「ボストン・コンサルティング・グループ」で活躍する経営コンサルタントもいます!
経営コンサルタントのキャリアプラン
経営コンサルタントとしてコンサルティングファームで働いた後は、多くの人が実力を活かして独立して、自分のビジネスを立ち上げています。たとえば、日本を代表するコンサルティングファームとして知られる「株式会社ドリームインキュベータ」は、先ほどご紹介したボストン・コンサルティング・グループで社長を務めた経営コンサルタントの堀紘一さんが設立した会社です。経営コンサルタントとして豊富な経験を積むことで、活躍の可能性がさらに広がります!
経営コンサルタントになりたいあなたは「JOB-BIKI」で進路検索!
ここまで、経営コンサルタントについてお伝えしました。経営コンサルタントの仕事は非常に難易度が高く、経営に関する専門知識が欠かせません。必須の資格や進路はないものの、大学で経営学を学ぶ人や、大学院へ進んでMBAを取得したりする人が多い傾向にあります。仕事と関連性の高い経営学部や経済学部、会社法などを学べる法学部などの進路を考えてみてください!
憧れの経営コンサルタントとして活躍している先輩たちは、どんな大学で学んだのでしょうか?進路選びを始めたら、まずは「JOB-BIKI」で大学の情報を調べてみましょう。「JOB-BIKI」を使えば、有名な経営コンサルタントの出身大学をチェックできます。検索画面の人物検索に「経営コンサルタント」と入力してみてください。また、就職先検索で「コンサル・会計・法務関連」から「経営コンサルティング」を選択すれば、コンサルティングファームで活躍する先輩たちの出身大学が表示されます。ぜひ進路選びに役立ててくださいね!