マーケティングの仕事とは?職種や年収、やりがい、将来性を解説!
2023.08.07
マーケティングの仕事とは、世の中の人々が求めているものを探り、商品やサービスが売れるように仕掛ける仕事です。顧客の需要を分析し、商品やサービスが売れるよう戦略を立てて実行する専門家をマーケターと言います。YouTubeで見かける広告、テレビCMや新聞広告、SNSで話題の動画でさえ、マーケティング戦略に沿って公開されているんです!商品やサービスが売れるかどうかは、マーケティングの質で決まるといっても過言ではありません。
今回は、マーケティング職の仕事内容や主な種類、マーケターを目指せる大学の学部について詳しく解説します!
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目次
マーケティング職の主な仕事内容
ここでは、マーケティングの主な仕事内容をご紹介します。商品企画や市場調査、販売促進など、マーケターの仕事は多岐にわたるんです!
商品企画
商品企画とは、お客さんの要望や市場の動きを読み解き、新たな商品を提案すること!具体的には、参入する市場の選定、市場動向の分析、新商品のアイデア出し、商品デザインなどを考えます。さらに取引先や他部署との連携、プレゼンテーションなども仕事に含まれます。
商品企画に必要な能力は、市場分析能力や、商品の売上を最大化する能力(=マーケティングスキル)です。商品を企画する発想力や、アイデアをカタチにするために、商品開発の基礎知識もあるといいですね!ちなみに、商品企画は商品開発と混合されがちですが、異なる仕事です。たとえば、「20代前半の女性向けに、かわいいデザインのハンディファンを作ろう!」と考えるのが商品企画なら、ハンディファンの設計を具体的に考えるのが商品開発です。商品企画ではあくまでも「今、20代前半の女性に人気の色は?」といった調査をするマーケティング領域の業務が優先されるため、開発とは別物のお仕事になります。
市場調査
市場調査とは、市場動向やトレンドを分析し、自社製品やサービスに対する消費者ニーズを探ることをいいます。消費者ニーズは、私たちが生活の中で感じる必要性のこと!ニーズが高ければ高いほど、その商品やサービスは売れやすいと考えれば、わかりやすいですね。
市場調査の手法は多岐にわたります。たとえば、対象者へ直接質問を行うインタビュー調査、調査票を用いて情報を集めるアンケート調査、Webを活用したオンライン調査などが代表的です。これらの調査により、「市場はどれくらい成長しているのか?」「消費者はどんな商品を求めているのか?」「ライバル会社はどんな商品を売り出しているのか?」などの情報がわかります。その結果をもとにマーケティング戦略を立案し、自社製品やサービスの売り出し方を考えるんです。
販売促進
販売促進は、お客さんの購買意欲を高める活動のこと。「セールスプロモーション」と呼ばれ、「販促活動」と略されることも多いですね。販売促進の仕事では、どんな手法で販促を行うと商品の売上が高まるかを考えます。具体的な方法は企業や業種によりますが、商品サンプルを配布したり、アプリで割引クーポンを配信したり、プレゼントがもらえるSNSキャンペーンを実施したりします。
広告宣伝
広告宣伝は、商品やサービスの特徴と魅力、購入することで得られるメリットなどを伝える活動です。販売促進と似ていますが、これらは別物。販売促進はあくまでも売上を追求するのに対し、広告宣伝は商品やサービスの認知度向上を目的とします。いずれもマーケティング活動のひとつですが、目的と方法に違いがあるんです!
広告宣伝の仕事では、どのようなメディアで発信すれば、ターゲットとなるお客さんに広告を届けられるのかを考えます。例として、テレビCMや新聞広告への出稿、オンライン広告、イベントや展示会、動画や映像での情報発信といった方法が挙げられるでしょう。効果的な広告宣伝は、お客さんのニーズにマッチする情報を発信することが大切です。さらにお客さんの興味や関心を引く、魅力的なコンテンツの作成も欠かせません。
マーケティングの種類
現代のマーケティングは、主に以下の2つの分野に分けられます。
- オフラインマーケティング
- デジタルマーケティング
多くの企業は、これら両方の手法を組み合わせて行っています。それぞれの違いについて解説します。
オフラインマーケティング
オフラインマーケティングは、主にインターネット以外の媒体を活用したマーケティング活動を指します。これには、テレビやラジオのCM、新聞や雑誌の広告、チラシ、看板広告、ハガキによるダイレクトメールなどが含まれます。
特徴はそれぞれメディアによって異なります。
例えば、テレビCMを多く放送することで知ってもらえるスピードは非常に早く、デジタルでは難しいと言われています。
新聞広告では高い信頼性が得られる、ラジオCMは耳に残りやすいなど、それぞれ目的によって使い分けます。
最近では、街中の広告にQRコードをつけて、スマホでWebサイトに誘導するような方法や、撮影スポットにすることでSNSに投稿してもらえるようにするなど、デジタルと組み合わせた方法も増えています。
デジタルマーケティング
デジタルマーケティングは、パソコンやスマホを使った新しい宣伝方法です。ウェブサイトやSNS、アプリなどを通じて、商品や会社の情報をお客さんに届けます。
特徴は、一人ひとりのお客さんの好みや行動を詳しく知れること。そのデータを使って、それぞれに合った情報を送れます。デジタル広告の場合はタップ数・クリック数や動画であれば再生数がわかるので、確実に効果が数字でわかります。
また、やり方を素早く変えられるのも利点です。たとえば、どういったバナー広告でウェブサイトに何人訪れたか、どのようなSNSの投稿に何件「いいね」がついたかなどを見て、内容や時間帯を次の宣伝に活かします。
マーケターの職種
マーケティング領域では、Webマーケターやコンテンツマーケターを筆頭にさまざまな職種があります!ここでは、企業でマーケティング活動に取り組む代表的な職種をご紹介します。
Webマーケター
Webマーケターは、Web上でのマーケティング活動を担当する職業です。主な仕事は、Webサイトのデザインにわかりづらい部分がないか、設計に使いづらい部分がないかを見つけて改善して、より多くのお客さんに利用してもらうこと。また、お客さんが求める情報をWebサイトに追加して充実させることで、お客さんのニーズにさらに応えられるWebサイトを作り上げ、多くの人を集めます。
ほかにも、オンライン広告の出稿、キャンペーンの企画や実行など、その仕事は多岐にわたります。業務範囲が広い分、求められる知識やスキルも多くなりがち。ですが、スマホの浸透でネットから情報を得る人が増えた今、Webマーケティングの需要が一層増えています。Webマーケターの求人も増加傾向にあることから、将来性が期待される職業のひとつといえますね。
コンテンツマーケター
コンテンツマーケターは、消費者に価値や必要性を感じてもらえるコンテンツを提供する職種です。コンテンツは「内容」や「中身」を意味する言葉で、テキストや写真、動画などを指すんです。お客さんのニーズにマッチするコンテンツを企画して発信し、自社にどのような効果をもたらしたのか測定するのが仕事!マーケティングの知識だけでなく、コンテンツを作るクリエイターに指示を出すために、コンテンツ制作についても理解している必要があります。
デジタルマーケター
デジタルマーケターは、オンラインマーケティングを担う職種です。オンライン広告やスマホアプリの配信、AIやVRなどの最先端テクノロジーの活用、さらにはYouTubeやTikTokを用いた動画プロモーションなど、幅広い手法で商品やサービスを売り込みます。
Webマーケターと似ていますが、関わるマーケティングの範囲が違うんです。Webマーケター は文字通り、Web上でのマーケティング活動に特化しています。対するデジタルマーケターは、オンライン全体を活動領域とするため、より多彩なマーケティング手法を扱います。
CRMマーケター
CRMマーケターは、顧客管理ツール(Customer Relationship Management)を管理・分析し、一人ひとりの顧客に最適化されたマーケティング施策を立案・実行する専門家です。
具体的には、顧客の購買履歴や属性(年齢・性別・収入など)、行動パターンなどを把握し、メールやSNS、ダイレクトメールなどを通じて、一人ひとりに合わせたアプローチを行います。
インターネットの発達により、顧客自身が製品・サービスの情報を得られるようになった今、マーケティングではCRMの重要性が高まっています。大規模な広告展開ではなく、CRMを活用して顧客層にあったアプローチを行うことで、顧客の満足度を高めたり無駄な広告費を削減できたりするわけです。
SNSマーケター
SNSマーケターは、FacebookやX、Instagramなどのソーシャルメディアを活用して、商品やサービスの宣伝・販売を行う職種です。SNS上での企業アカウントの運営、広告の配信、キャンペーンの企画など、幅広い業務を担当します。また、SNSを通じて顧客とのコミュニケーションを図り、ブランドイメージの向上やファンの獲得にも努めます。
SNSマーケティングを専門で行う人もいれば、会社の業務の一部として携わる人もいます。SNSマーケターの仕事は、SNSアカウントの運用からユーザーを惹きつける企画の立案、投稿パフォーマンスの分析、フォロワー数の多いインフルエンサーとのタイアップ※など多岐にわたります。SNSマーケターは、これらの活動を通して、ブランド認知の向上や顧客とのつながりを深めることを目指しているのです。
※企業とインフルエンサーが協力して行う宣伝活動のこと。インフルエンサーが企業の商品を紹介したりキャンペーンを共同で開催したりなどが挙げられる
マーケティングリサーチャー
マーケティングリサーチャーは、市場調査に精通するプロフェッショナル!市場動向の調査や研究、新製品の企画や開発、過去に行った施策の効果を確認するための調査などを担います。企業のマーケティング部門や、市場調査に特化したマーケティング会社に所属し、働いている人が大半です。
データアナリスト
データアナリストは、収集したデータを分析し、企業が抱える課題や悩みを解決する仕事です。たとえば、お客さんが過去に購入した商品に関するデータを集めて分析して、「お客さんが次に求めている商品は何か?」「このお客さんがこの先10年間で購入する金額はいくらになるか?」と考えます。高度なデータ分析スキルに加え、わかりやすいレポート作成力や提案力が求められます。
データアナリストはコンサルタント型とエンジニア型の2タイプにわかれます。コンサルタント型は、分析結果から、企業の課題解決に向けた提案を行います。一方のエンジニア型、商品やサービスの品質を高めるための機能改善を担当します。提案だけでなく、実際に現場で活動するのが、エンジニア型の特徴です。
マーケティングディレクター
マーケティングディレクターとは、企業のマーケティング戦略を統括する総責任者です。主な業務内容は、マーケティングに関わる各種企画の管理、プロジェクトの進行管理、市場分析やターゲットの設定、企画やコンテンツ制作など多岐にわたります。
この職種には、高度なマーケティング知識と経験、プロジェクトの進行管理能力、そしてコミュニケーション能力が求められます。また、物事を論理的にとらえ、冷静な判断を下せるチカラも欲しいところ!リーダーシップに自信があるなら、目指したい職種ですね。
上記で紹介したようなマーケターになるには、どのような大学に進むべきか知りたい人はJOB-BIKI (ジョブビキ)を活用してみてください!「就職先検索」→「特徴から探す」で、「デジタルマーケティング支援」を選ぶと、デジタルマーケティングで有名な企業と、そこで活躍する方の出身大学が分かります!
マーケティング職が活躍できる企業
マーケティング職の活躍の場は、主に企業のマーケティング部門です。これらの部門は、大きく分けて事業会社と支援会社の2種類の企業に存在し、それぞれ異なる役割を担っています。
事業会社
事業会社とは、自社の商品やサービスを提供する企業のことです。たとえば、家電メーカーや食品会社、IT企業などが含まれます。これらの企業では、マーケティング部門が重要な役割を果たしています。
マーケティング部門の仕事は、新しい商品を考えたり、お客さんの好みを調べたり、宣伝を行ったりすることです。会社や商品の印象を良くする活動も行います。たとえば、SNSでの情報発信や、テレビCMの企画などがあります。
マーケティング職は、自社の商品のことをよく知り、どうすれば多くの人に買ってもらえるか考えます。他の部署と協力しながら、商品の良さを伝え、売り上げを伸ばすことが目標です。
支援会社
支援会社は、他企業のマーケティング活動をサポートする役割を持つ企業です。広告代理店、PR会社、市場調査会社などがこれに該当します。これらの会社では、さまざまな業界の商品やサービスに関わる機会があり、マーケティングのプロフェッショナルとして成長できる環境があります。
支援会社のマーケティング部門は、クライアントの課題解決や目標達成のための戦略立案と提案が主な仕事です。たとえば、消費者の意見を集めて新商品開発に活かしたり、競合他社の分析を行って販売戦略を立てたりします。
多様な業界知識と専門的なマーケティングスキルが求められるため、マーケティングキャリアを目指す人々にとって魅力的な職場となっています。
広告代理店
マーケティング職を探す人にとって、広告代理店は特に人気が高く、求人も多い分野です。主な仕事は、企業の宣伝活動のお手伝いですが、単に広告を作るだけではありません。広告を届けたい相手がどういう人たちか考えて、その相手が触れているだろうメディアを提案し、効果的な広告になるように計画を立てます。
たとえば、健康食品の通販であれば、年齢層の高いターゲットを想定し、BSの時代劇でテレビCMをすることを提案するなど、戦略的な計画立案を行います。
テレビCMや新聞広告、最近では特にインターネット広告も大切な仕事になっています。
広告を出したい会社と、広告を載せるテレビ局や新聞社などをつなぐ役割もします。面白いアイデアを考えたり、広告の効果を調べたりする、やりがいのある仕事場です。
マーケターの平均年収
厚生労働省の職業情報提供サイトによると、令和5年度のマーケターの平均年収は645.5万円です。令和4年度の日本の平均年収は458万円なので、マーケターの年収は平均よりも高い傾向にあります。
参考:令和4年分 民間給与実態統計調査|国税庁 (nta.go.jp)
マーケティング職に向いている人
マーケティング職に向いているのは、以下のような人です。
- 数字に強い
- 推測よりもデータや証拠に基づいて判断する
- トレンドをチェックするのが好き
順番に解説します。
数字に強い
マーケターに向いている人の特徴の一つに、数字に強いことが挙げられます。マーケティングは、データに基づいて戦略を立てる仕事です。たとえば、商品の売上げ分析、広告の効果測定、顧客データの解釈など、数字を扱う場面が多くあります。課題を発見・解決するためには、数字に強い必要があります。
推測よりもデータや証拠に基づいて判断する
マーケターに向いている人は、思い込みや主観ではなく、データや証拠に基づいて判断できる人です。マーケティングにおいては、顧客の行動や嗜好を正確に把握することが重要です。そのためには、アンケートやウェブ解析などから得られるデータを活用し、仮説を立てて検証する必要があります。感覚や経験だけに頼るのではなく、客観的な事実から導き出された結論をもとに、戦略を立てられる人がマーケターに向いていると言えます。
トレンドをチェックするのが好き
日頃からSNSやニュース、雑誌などを通じて最新情報を知るのが好きな人も、マーケター向きでしょう。
マーケターは、変化し続ける消費者のニーズを捉え、それに合った商品やサービス、宣伝戦略を考える仕事だからです。好奇心が強く、新しいものが好きな人は、マーケティングの世界で活躍できるでしょう。
マーケティング職に必要なスキル
マーケターに必要なスキルは、以下の3つです。
- 情報収集力
- 分析力
- プレゼンテーション力
順番に解説します。
情報収集力
マーケターに必要不可欠な力の一つが、情報収集力です。商品やサービスが売れるかどうかは、消費者のニーズや好み、ライフスタイルなどの把握が必要です。それを知るためには、市場やターゲット層に関する情報を集めることが重要だからです。
顧客のニーズだけでなく、ライバル企業の情報収集も重要です。ライバル企業の客層や商品やサービスの特長、自社との違いなどをリサーチしましょう。ライバル企業の情報を集め自社と比較すれば、自社の強みや独自性が見えてくるため、商品やサービス開発に役立ちます。
分析力
マーケターには、分析力も求められます。分析力とは、集めた情報やデータを理解し、意味を読み取る能力です。単にデータをまとめるだけでなく、そこから課題を見つけ出し、原因を探ることが大切です。
分析力があれば、現状を正しく把握し、未来を予測することができます。また、素早く適切な判断を下すことができるので、ビジネス戦略を立てる上で欠かせないスキルと言えるでしょう。
プレゼンテーション力
マーケターは、社内で企画を提案したり、クライアントに広告案を説明したりと、プレゼンの機会が多い仕事です。相手を引き付ける話し方や、わかりやすく魅力的な資料作りが求められます。
たとえ素晴らしいマーケティング戦略を考え出したとしても、説得力のあるプレゼンで伝えられなければ、本来採用されるべきアイデアも見過ごされてしまいます。プレゼン力は練習で磨くことができるので、苦手な人も諦める必要はありませんよ!
マーケティング職のやりがい
マーケティング職のやりがいは、世の中のニーズを理解し、それに応える戦略を立てることで、社会に影響を与えられる点にあります。具体的には、新商品を企画したり、効果的な宣伝方法を考案したりします。これにより、多くの人の「欲しい」という気持ちを引き出し、商品やサービスを広めることができます。
自らの努力が会社の業績向上や顧客満足度の上昇として目に見える形で現れるため、大きな達成感が得られるでしょう。
マーケティング職の大変なところ
マーケティングの仕事には難しい面もあります。正解がはっきりしない中で、いろいろな方法を試して最適な答えを探す必要があります。これは時に疲れる作業かもしれません。
また、結果を出すことが強く求められるので、常にプレッシャーを感じることがあります。思うような成果が出ないときは、とくにつらく感じるでしょう。
さらに、世の中の流行や新しい技術の変化に常に追いつく必要があります。とくにネット広告の分野では、効果的だった方法がすぐに古くなってしまうこともあり、常に勉強が必要です。
しかし、これらの難しさこそが、マーケティングの面白さでもあります。新しいことに挑戦し続けられるからこそ、やりがいも大きいんです。
マーケティング職の将来性
マーケティング職の将来性は非常に高いです。多様化する商品ニーズに対応するマーケターの役割は、ますます重要になっています。
とくにWebマーケティングの需要が急増しており、テレビ広告費が減少傾向にある一方で、インターネット広告費は右肩上がりに伸びています。国民のインターネット利用率の上昇に伴い、この傾向は今後も続くと予想できるでしょう。
これからは、従来のマーケティング知識だけでなく、テクノロジーへの理解も求められます。デジタル技術の進化によりマーケティング戦略も高度化しているためです。データ解析やAIを活用した精密な手法が主流となり、データサイエンスのスキルを持つマーケターの需要が高まっています。常に進化する技術と市場に対応できる柔軟性が、これからのマーケターには不可欠です。
マーケターになるのに役立つ資格
マーケターは資格がなくてもなれる仕事ですが、資格があればスキルを可視化できるので就職時にアピールしやすいです。また、資格勉強を通してマーケティングの知識を体系的に学べるので、効率よくスキルが身につきますよ。
ここでは、マーケターになるのに役立つ資格を2つ紹介します。どちらも初心者向けで、高校生でもチャレンジしやすい検定なので、参考にしてみてください。
・マーケティング・ビジネス実務検定
マーケティング・ビジネス実務検定は、マーケティングの基礎から応用までを幅広く問う資格試験です。年4回実施され、C級(基礎)、B級(応用)、A級(実務)の3つの難易度があり、消費者行動や戦略立案など幅広い知識が問われます。Web試験も実施しているため、自宅から受けることも可能ですよ。
・ネットマーケティング検定
ネットマーケティング検定は、インターネットを活用したマーケティングに特化した資格です。インターネットを活用したマーケティングについて、基礎的な知識やアプローチ方法などをどの程度理解しているかを評価する検定です。試験は年2回実施され、誰でも受験可能です。公式サイトによると、学習時間の目安は15時間、合格率は57.52%(2022年度)なので、初心者でも挑戦しやすいでしょう。
マーケティングに関する資格は、ほかにも多くあります。基本を学んだあとは、自分の目指すマーケターの種類に合った資格取得を目指してみてください。
マーケティング職の仕事に就く方法と大学の選び方
マーケティングの仕事をしたいなら、大学で必要な知識を身につけることが大切!ここでは、マーケティングの仕事に就く方法や、就職で有利になる大学および学部について解説します。
マーケティングの仕事に就く主な方法
マーケティングの仕事に就くパターンは、大きくわけて3つあります!
・社内にマーケティング部門がある会社に就職する
・広告代理店やマーケティング会社に就職する
・フリーランスとしてマーケティングの仕事を受ける
もっとも可能性があるのは、新卒でマーケティング職を狙うこと。社内にマーケティング部門がある企業や広告代理店、マーケティング会社に就職するといいでしょう!
フリーランスでマーケティングの仕事を受けることも可能ですが、相応の実力と実績が必要です。新卒の場合、まずは現場でマーケティングの実務経験を積むことが大切でしょう。将来的にチカラがついたら、独立してフリーランスになったり、起業したりして、新たな道を歩む人が大半です。
マーケティングの仕事に就くために押さえたい大学の選び方
マーケティングの仕事に就くなら、経営学部や商学部のある大学がおすすめ!これらの学部には、マーケティング学科が設置されていることがあるので、マーケティングの仕事に興味があるならぜひチェックしましょう。
【マーケティング職に就くためにおすすめの大学】
学部では、経営や商業についての基礎知識を学ぶとともに、マーケティング特有のテーマを深掘りするゼミや授業が開講されています。マーケターとしての基盤を築く上で、もっとも効果的な進路選択といえるでしょう。さらに、これらの学部の講義では、著名なマーケターが講師やゲストとして招かれることも!大企業などで大きなインパクトのある仕事を担った、第一線で活躍するマーケターから話を聞く貴重なチャンスを得られるかもしれません。
マーケティング職の仕事に興味があるなら「JOB-BIKI」で進路検索!
マーケティングの仕事に興味があるなら、大学でビジネスの基礎や仕組みを学びましょう。おすすめは経営学部、商学部など、マーケティング学科のある大学です。逆引き大学辞典「JOB-BIKI」を活用すれば、自分にぴったりの大学がすぐに見つかります!たとえば、就職先検索画面の「特徴から探す」で、「デジタルマーケティング支援」を選択すると、この記事でも触れたデジタルマーケティングに関連する企業のデータが簡単に見つかります。これらの企業で活躍する先輩たちの出身大学をぜひチェックしてみてくださいね。