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大学と高校のテストはどう違うの?テスト形式の具体例

2023.08.10

カテゴリー:
大学の英語科目のテスト問題

高校の授業では、国語・数学・英語・物理・化学・歴史・公民など多くの科目を学び、それぞれの教科で定期テストが行われています。高校生の皆さんは、このように科目数が多い中で、一生懸命にテスト対策をしているでしょう。

これから進学する大学の講義では、学ぶ科目を自分自身で選ぶことになり、専門性や難易度がさらに高まります。これらの講義で身につける専門知識は、上級生になって研究をする際の基礎的な力として必要となります。科目ごとのテストは一体どんな風に行われるのか、チェックしておきたいですね。

この記事では、高校と大学のテストの違いを解説します!


大学と高校のテストの違いはなに?

単位獲得のためにテストを受ける大学生たち

大学生になったら、成績を評価するテストはどう変わるのでしょうか?大学と高校のテストの違いを解説します。

科目の違い

大学では、自分自身で学ぶ科目を選ぶのが大きな特徴です。大学の科目は、高校の科目よりもさらに細かい分野に分けられて、専門性が高まります。たとえば、英語を学びたくて文学部の英文学科へ進学したとしましょう。一口に英語といっても、英文学科には「英語学」「イギリス文学」「アメリカ文学」「グローバル文化」「英語コミュニケーション」「英語教育」などの多様な科目があるのです!大学では、高校よりもさらに専門的な科目のテストを受けることになりますよ。

テスト形式の違い

高校までの定期テストでは、配布された問題用紙を使って問題を解いていく筆記試験が行われていました。それに対して、大学のテストには「論述試験」「レポート」「口述試験」「実技試験」などのさまざまな形式があり、科目によってテストの方法が異なります。それぞれのテスト形式について、詳しくは後の見出しで解説していくので、特徴をチェックしてみましょう。

単位取得の違い

大学では各科目を修めると「単位」が与えられます。各科目の単位を取り、指定された単位数を満たすことで、進級や卒業ができる仕組みです。単位を取得するための評価基準は科目によって異なりますが、一般的には講義の出席状況、課題の完成度、テストの点数などによって評価が行われます。単位の取得において、テストは重要な評価基準の一つとなっているのです!

テスト期間の違い

学校にもよりますが、高校のテストは4~5日間にわたり一斉に実施されます。それに対して、大学のテスト期間は1~2週間と、高校よりも少し長くなります。その理由は、科目によってテストを行う日程が異なるためです。履修する科目数が多いほど、テストを受ける数も多くなることを押さえておきましょう。


大学のテスト形式の具体例

口述試験中の大学生

大学のテストには、以下のような形式があります。どんな風にテストが行われるのか、チェックしてみましょう!

論述試験

与えられた問いに対して、文章で述べながら回答する形式の試験です。たとえば社会学部の試験なら、「環境社会学を研究する意義は何か?」といった形で出題されることも。科目によっては、講義で使った参考書やノートを持ち込み可能な場合もありますよ。日頃からしっかりと講義を受講するとともに、内容を理解して自分の言葉で述べる力が必要です!

レポート

科目によっては、レポートの提出が試験として位置づけられていることがあります。大学で書くレポートとは、科目で扱うテーマに対して自分で問題を設定して、論理的に考えを述べた文章のこと。自分の考えをレポートにまとめるには、問題提起から結論までの流れで文章を構成したり、考えの根拠となる情報を集めて文献を引用したりする技術が必要です。なお、こうしたレポートや論文を書く技術は、学部を問わず1年生の基礎科目などで学んで身につけることができますよ。

口述試験

教員から口頭で与えられた問いに対して、学生が口頭で回答する形式の試験です。形としては、一対一の面接に近いといえるでしょう。ただし、大学の試験の場合は科目の専門知識を覚えるとともに、出題されたらすぐに話し言葉で説明できる状態にする必要があります!

実技試験

科目によっては、試験当日に実技での評価が行われる場合があります。たとえば、医療系の学部でリハビリなどケアの技術が出題されたり、美術系の学部でデッサンが出題されたり、体育系の学部でスポーツの技能が出題されたりする例がありますね。日頃の講義で実技のポイントや注意点をよく学ぶとともに、繰り返し自主練習を行うことが大切です。

筆記試験

語学など一部の科目では、高校までのテストに形式が近い、筆記試験が行われることもあります。高校生の皆さんは今、英語を勉強していますね。大学になると、進学先の学部によっては英語に加えて「第二外国語」と呼ばれる言語を選択して学ぶことになります。第二外国語の選択肢は、中国語・韓国語・フランス語・ドイツ語・スペイン語・イタリア語など。これらの語学の筆記試験では、高校までの勉強のような、単語や文法などの対策も必要です。


大学のテスト勉強のアドバイス

講義中に質問する大学生

大学のテスト勉強では、どんな対策をしたら良いのでしょうか?勉強のポイントをお伝えします。

講義中に重要な箇所をチェックしておく

皆さんが通っている高校のテストでは、先生が授業中に説明した部分がテストに出ることがよくありますよね。大学のテストは高校のテストと形式に大きな違いがありますが、テストによって講義の理解度を確かめるという基本は同じです。そのため、普段から講義の内容をしっかりと聞いて、特に重要なポイントをチェックする対策は、大学生になってからも引き続き取り組みましょう。もちろん自分の考えを学術的に伝えるトレーニングも必要ですが、その前提として日々の講義で基本的なテスト対策を行うことが大切です。

先輩や友人などから出題傾向を教えてもらう

まだ大学でのテストに慣れない1年生の時点では、サークルや同好会などの活動で出会った先輩たちに、テストについて相談してみるのも良いでしょう。もし過去に同じ講義を受講したことのある先輩が身近にいれば、具体的な出題傾向などのヒントをもらえるかもしれません。また、大学は自分自身で履修する科目を選ぶ仕組みのため、友人が自分よりも先に講義を受講しているケースもよくあります。身の回りの人たちと協力しながら、大学ならではのテストに慣れていきましょう。


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ここまで、大学と高校のテストの違いについて解説しました。大学のテストは、単位を取得する際の評価基準の一つとされています。単位は進級や卒業と関わることから、テストで良い成績をおさめることを目指して対策したいですね。大学の勉強は、高校までの勉強と比べて専門性が高くなります。上級生になり、文系の「ゼミ」や理系の「研究室」で研究をする際は、講義で得た専門知識が土台となります。一つひとつの科目のテストで、着実に専門知識を身に付けていきましょう。

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