広告の仕事はどんなことをするの?主な職種や大学の選び方
2023.09.20
テレビやスマホで見かけた広告が気になって、つい商品をチェックしてしまった経験がありませんか?あるいは、たくさんの人が行き交う街中や駅でインパクトのある広告を見かけて、はっとして立ち止まった経験もあるかもしれませんね。「将来は、世の中に大きな影響を与える広告の仕事に挑戦してみたい!」と、憧れている人も多いでしょう。
この記事では、そんな広告に関わる仕事の内容や、広告に関連する職種についてお伝えします。また、広告の仕事に就きたい高校生の皆さんへ向けて、大学の選び方まで解説するので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
目次
広告に関わる仕事の内容
初めに、仕事で関わる広告の種類や、仕事内容などの基礎知識をお伝えします!
仕事で関わる広告の種類
一口に広告といっても、さまざまな種類があります。まずイメージしやすいのは、テレビ・新聞・雑誌・ラジオなどのマスメディアを通じて発信される「マス広告」でしょう。マスメディアとは、非常に多くの人々へ届ける力を持っているメディアのことで、広告を掲載すると大きな影響がもたらされます。また、ビルや駅構内に設置されたディスプレイや看板のように、人通りが多い場所で発信される「屋外広告」も挙げられます。さらに、最近ではWebサイト・SNS・動画などオンラインで発信される「Web広告」も身近なものになりました。このように、仕事ではそれぞれ特徴が異なる多様な広告に携わることになります!
仕事内容
広告の仕事における職種の一例をご紹介します。
・企画営業
広告を出したいと考えているお客様(企業の担当者など)の要望を聞いて、「具体的にどんな広告を制作するのか?」「どんなメディアに広告を掲載するのか?」といった全体的な企画を考えて、お客様に提案する仕事です。
・メディア広告営業
テレビや新聞といった広告を掲載するメディアと、広告を出したいと考えているお客様をつなぐ仕事です。メディア側の担当者との間に立ち「どのような条件でテレビ広告を掲載するのか?」といった調整を行い、広告出稿のサポートを行います。
・マーケティング
広告の効果を高めるために、市場の調査や分析を行う仕事です。「30代女性から好感度の高いタレントは誰か?」「15~18歳の男性はどんなSNSを使っているか?」といった調査を行い、効果的に広告を出すための戦略を考えます。
・クリエイティブ
広告のデザイン・映像・キャッチコピーなどを実際に作る仕事です。制作の責任者であるプロデューサーの指示に従って広告を作ります。デザイン制作・映像制作・コピーライティングなど、各分野の専門職が活躍しています。
・広告運用
お客様が掲載している広告を管理する仕事です。Web広告に代表されるように、運用方法をリアルタイムで変更できる広告を主に扱います。たとえば「この広告はユーザーからほとんどクリックされないので、広告文やバナーの画像を変えよう」といった形で、運用改善に取り組みます。
広告に関連する主な職種
広告に関連する職種には、以下のような種類があります!部署ごとにどんな仕事があるのかチェックしてみましょう。
広告の企画担当者
・CMプランナー
CM(=番組の合間に差し込まれる動画広告のこと)の企画や演出を担う職種です。お客様の要望に合わせて、CMの出演者や動画の構成などを考えて提案します。また、完成したCMの確認や、クリエイターとの調整なども行います。
広告を制作するクリエイター
・コピーライター
広告に使われるキャッチコピーの制作を担うクリエイターです。キャッチコピーとは、商品やサービスの魅力を短いフレーズで端的に伝えるもの。責任者の指示に従って、テレビCMや雑誌広告などに使われるキャッチコピーを作ります。
・グラフィックデザイナー
主に印刷物のデザイン制作を担うクリエイターです。責任者の指示に従って、ポスターやチラシなどの広告デザインを作ります。広告で伝えたいイメージやコンセプトを理解して、方向性に適したデザインを作る能力が求められます。
広告制作・広告戦略の責任者
・アートディレクター
広告物のビジュアルデザイン(=視覚的な情報を伝えるデザイン)を監督する責任者です。主に雑誌広告をはじめとした広告物を担当します。お客様から依頼された広告を作るために、クリエイターチームに指示を出します。
・クリエイティブディレクター
広告制作プロジェクト全体を監督する総責任者です。広告制作のみに限らず、広告戦略にも携わるなど、責任ある役割を担います。お客様のビジネスを成功へ導くために、クリエイティブの知識に加えてマネジメントやマーケティングに関する幅広い知識が不可欠です。
広告の仕事に就く方法と大学の選び方
憧れの広告の仕事で活躍するには、どんな進路を選べば良いのでしょう?広告の仕事に就く方法や、大学の学部の選び方をご紹介します。
広告の仕事に就く主な方法
広告の仕事に就く方法として、まずは広告代理店や広告制作会社といった、主に広告に関する事業を行う企業で働く道があります。このほかにも、イベント会社のような企業では、多くのお客様をイベントに集めるために広告を出すなど、主な事業の一環として広告に関わる仕事をすることも。また、一般的な企業に就職して、自社の商品の広告宣伝に携わる広告宣伝部門で働くという道も考えられるでしょう。ただし、配属先は会社が決めるので、確実に広告に関わる仕事に就けるとは限りません。
広告の仕事に就くために押さえたい大学の選び方
広告に関わる仕事では、メディアやマスコミについての専門知識が不可欠です。そのため、大学ではメディア学やマスコミ学を専攻できるメディア学科・マスコミュニケーション学科・メディアデザイン学科・メディア表現学科など、社会学部系の進路をおすすめします!「メディア」や「コミュニケーション」が含まれる社会学部系の学科を中心に調べてみてくださいね。
「アートディレクター」や「グラフィックデザイナー」のようなデザイン制作に携わる職種では、美術学科・芸術学科・デザイン学科・ビジュアルデザイン学科など、美術系の学部のなかでも「メディア」が含まれる学科を中心に学ぶと、仕事に必要な制作スキルを身につけられますよ。また、人を惹きつける文章を書く「コピーライター」などの職種を目指すなら、文学部や表現学部で学び、表現力や構成力に磨きをかけると良いでしょう。
さらに、広告の仕事ではマネジメントやマーケティングをはじめとしたビジネスの総合的な能力も欠かせません。経済学部や経営学部のような、ビジネスについて一から学べる学部も視野に入れてみては?
広告の仕事に就きたいと考えている人は「JOB-BIKI」で進路検索!
広告に関わる仕事の内容や、主な職種、大学の選び方までお伝えしました。広告の仕事に憧れている皆さんは、進路選びで将来の仕事につながる学部を選びましょう。進路を考え始めたら、まずは「JOB-BIKI」で検索するのがおすすめです!たとえば広告に関する事業を行う企業のデータを調べたいなら、就職先検索画面の業種選択で「IT・広告・マスコミ」から「広告・販促」を選んでください。有名な広告代理店や広告制作会社など、広告の仕事で活躍している先輩たちの出身大学をチェックできますよ。広告の仕事に就くために、どんな進路を選べば良いのか迷ったら、ぜひ「JOB-BIKI」をお役立てください!