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自然に関係する主な仕事一覧|力をつける大学の選び方

2023.09.20

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「自然に触れるのが好き」「自然のなかで過ごすのが好き」という人は、「将来は自然に関する仕事で働きたい!」と思ったことがあるかもしれませんね。自然に関係する仕事には、どんなものがあるのでしょうか。また、どうすればこういった仕事に就くことができるのでしょうか。今回は、自然に関わる仕事の主な例や、就くための方法、大学選びのポイントなどを解説します!


自然に関わる仕事の主な職種

野菜を収穫する農業経営者たち

自然に関する仕事にはさまざまな種類があります。ここでは、主な職種の例をご紹介します。

自然を活かした生産の仕事

・農家
自然の力を借りて、野菜や果物などの農産物を生産し、販売する仕事です。商品として売れるよう、美味しく見た目の良い農作物を育てる必要があります。農業を専門として働く専業農家もいますが、ほかの仕事もしながら農家を営む兼業農家も見られます。

・森林作業員
森林で木を伐採して木材を生産する仕事です。木材は建物や家具、紙など、さまざまなものに利用されます。ただ木を切るだけではなく、木を植えて育てることも森林作業員の大事な仕事。木が育ちやすいように地面を整えたり、雑草を取り除いたりといったお世話を行います。

自然を守る仕事

・レンジャー(自然保護官)
国立公園をはじめとする自然保護地域の環境を守る仕事です。敷地内の調査やパトロール、野生動物の保護などを行います。この仕事に就くには国家公務員の採用試験を受け、環境省の地方環境事務所への配属を目指す必要があります。

・ビオトープ管理士
ビオトープとは、簡単にいうと動物や植物などの生き物が暮らす空間のことです。ビオトープ管理士は、ビオトープを作ったり管理したりする仕事です。「ビオトープ管理士資格試験」で資格取得でき、土木・造園系の会社などでスキルを求められることがあります。

・森林官
国有林の管理や保護を担当する仕事です。木々の成長を見守り、森林の豊かさを守るために活動します。国家公務員採用試験に合格し、農林水産省林野庁の職員になることが森林官への第一歩です。

・樹木医
街や公園などにある木々の健康を診断し、治療する仕事です。病気や害虫から木を守ることで、美しい自然環境を維持します。樹木医と名乗って仕事をするためには資格試験の合格が必要で、受験のためには造園会社などでの実務経験が求められるので、就職してから資格取得を目指すのが基本です。

庭や公園の自然を造る仕事

・ガーデンデザイナー
美しい庭や公園などのデザインを行う仕事です。花や樹木の配置、水の流れなどを考えて、心豊かに過ごせる空間を設計します。造園設計・施行会社などに活躍の場が広がっています。

・造園工
さまざまな庭や緑地などの工事・メンテナンスを担当する仕事です。土壌改良や草花の剪定・植え替えなどを行い、四季折々の美しい景色を作り出します。働くために必須の資格はないですが、「造園技能士」などの国家資格を取得していると有利になることも。

自然に関連する技術・研究職

・研究者
自然に関することを研究する仕事もあります。研究対象となるのは動物、植物、気象、天文などさまざま。大学や国などの研究機関のほか、民間企業でも研究者の仕事が募集されていることがありますよ。

・南極観測隊員
南極大陸の観測や調査、研究を行う仕事です。過酷な環境のなかで、生物や地質、気象など、さまざまなものを観測します。隊員は国立極地研究所の職員が多いですが、一部は一般公募されることもあるので、気になる人はぜひ募集情報をチェックしてみましょう。

自然に関わる内容を人に伝える仕事

・気象予報士
人々の生活に役立ち、ときには安全を守るために必要な気象情報を予報する仕事です。晴れや雨などの天気はもちろん、台風や大雪といった災害につながる情報も予測して届けます。なるためには難しい国家試験に合格する必要があります。

・植物園職員
植物園でさまざまな植物を育てたり、来園した人たちに植物の魅力を伝えたりする仕事です。植物園には民間企業が運営するものもあれば、地方自治体などが運営するものもあります。公立植物園で働きたい場合は、公務員採用試験に合格した上で植物園へ配属される必要があります。


自然に関わる仕事に就くためにはどうすれば良い?

花壇の世話をするガーデンデザイナーの女性

自然に関する仕事をするには、公務員試験を受けたり、企業に就職したりする方法があります。ここでは、自然に関わる仕事に就くための主な方法を解説します。

就きたい仕事に関する資格を習得する

なりたい職種によっては、資格が必須になることがあります。自分の興味のある仕事は、どんな資格が必要になるのかを調べてみましょう。例えば、気象予報士として仕事をするには国家資格の取得が求められます。試験の合格に向けて、気象に関する勉強をすることが必要です。資格によっては合格率が低く、何年にもわたって専門的な勉強が必要になることも。なりたい仕事を目指すために、しっかりと勉強することが大切です。

就きたい仕事に関する会社へ就職する

自然に関する職種を募集している会社に就職する方法があります。例えば、ガーデンデザイナーなら園芸店のように植物に関する会社のほか、造園設計・施工会社のように建築関連の会社で募集されていることがあります。就職先のイメージがわきにくいという人は、ぜひ「JOB-BIKI」の就職先検索を活用してみることがおすすめです。「ガーデン」や「造園」などの単語を入力して検索すると、関連する企業や団体の情報が出てきます。そこに就職した人の出身大学を調べることもできるので、ぜひ試してみましょう。

国家公務員試験を受ける

森林官やレンジャーなど、自然に関する仕事は公務員として働くものも少なくありません。なりたい職業によっては、公務員試験を受ける必要があります。公務員試験の区分には高卒程度や大卒程度などの種類があります。大卒程度の試験を受けて合格するためには、大学でしっかりと勉強をすることが大切です。ただ、なりたい職業に就くためにどんな大学を目指せばいいかわからないという人もいるでしょう。

「JOB-BIKI」の検索は官公庁にも対応しているので、公務員を目指す人もぜひ活用してみてください。例えば、森林官を目指す場合は農林水産省の林野庁へ就職する必要があります。「JOB-BIKI」で「林野庁」と検索すると、実際に就職した人がどの大学を出ているか調べられますよ。また、国家公務員についてのページもぜひ参考にしてみてください。


自然に関わる仕事に就くために押さえたい大学の選び方

森を守る活動をする大学生

自然に関わる仕事をするために、関連する分野を学べる大学に進む方法があります。自然に関する学問は、生物学や農学、地学、水産学、森林科学など、さまざまな種類があります。こういった自然についての学問は、理学部や農学部、水産学部などで学べることがありますよ。また、ガーデンデザイナーや造園工などの仕事では、土木・建築や環境工学などの学びを活かせることも。このような専門分野は工学部や理工学部などで学べることがあります。自分の興味がある仕事ではどんな分野の知識を活かせるかを確かめた上で、それを学べる大学を探すことが大切です。おすすめ学部の情報は気象予報士や農家などの職業別のページにも詳しく載っているので、ぜひチェックしてみてくださいね。


自然に関連する仕事に就きたいと考えている人は「JOB-BIKI」で進路検索!

自然に関する仕事の例や、就くための方法などをお伝えしました。自然に関連する職業で働くためには、大学で専門的な勉強をしておくこともおすすめです。ただ、「興味のある仕事はあるけど、どんな進路に進めたいいかわからない!」という人もいるはず。そんなときは、ぜひ「JOB-BIKI」を活用してみてください。例えば、農家などの自然を活かした生産の仕事に興味がある場合は、検索画面で「業種から探す」の「農林水産」を選んでみましょう。そうすると、農林水産に関連する企業や、そこに就職した人の出身大学情報を調べることができますよ。進学先を検討するときの手がかりになるでしょう!

「JOB-BIKI」で業種が「農林水産」の会社の出身大学を調べてみる

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