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司法書士の気になる年収や月収は?就職実績があるおすすめの大学

2024.02.06

カテゴリー:
収入の多い司法書士

法律に関する専門知識を活かせる仕事には、弁護士や行政書士など、さまざまな種類があります。その中の一つである司法書士は、主に法律の知識が必要な書類の作成や手続きの代行をする職業です。司法書士しか行えないと法律で決まっている仕事もあり、さまざまな企業や個人が司法書士へ仕事を依頼することがあります。

司法書士と行政書士の仕事の違いについて詳しく知る

そんな司法書士は、高い年収を期待できる仕事の一つでもあります。今回は、司法書士の平均年収や就職実績のある大学、キャリアアップや年収アップの方法などについて解説します!


司法書士の平均年収・月収は?

令和4年賃金構造基本統計調査によると、司法書士の平均年収は971.4万円です。ハローワーク求人統計データの求人賃金は、全国平均で月額30.4万円となっています。「令和4年分民間給与実態統計調査」によると、民間の平均年収は458万円です。比較すると、司法書士の年収は高めであることがわかります。

司法書士の年収が高い理由の一つとされているのが、自分で司法書士事務所を経営する人がよく見られることです。司法書士として経験を積んだ後に独立開業して、経営が順調にいけば高年収を得られることがあります。

もちろん、司法書士の収入は勤務先によっても変わってきます。就職する場合、主な活躍の場となるのは司法書士事務所や民間企業の法務部などです。就職先の設定する給与の金額や手当などの条件によって、得られる収入は異なります。

一般的に、司法書士事務所では依頼してきたお客様に代わって書類を作ったり、法務局や裁判所などで手続きをしたりといった仕事があります。代表的な仕事の一つが「登記」に関する手続きの代理で、これは司法書士にしか行うことができません。登記とは、簡単にいうと法務局の登記簿に登録をすることです。たとえば、家を買うときには「不動産登記」をすることで、家の持ち主は誰なのかをはっきりとさせることができます。登記のための手続きでは法律にのっとった正確な書類を作り、手続きしなくてはいけません。こういったときに司法書士の持つ専門知識を活かすことができるのです。

また、民間企業のなかには法律や司法に関する仕事を行う「法務」の担当者を募集していることがあります。そういった仕事では、司法書士の資格を持っている人が有利になることも。法務担当者の仕事について知りたいときは、ぜひこちらも見てみてくださいね。

【参考】職業情報提供サイト(日本版O-NET)

URL:https://shigoto.mhlw.go.jp/User/Occupation/Detail/84

【参考】令和4年分民間給与実態統計調査

URL:https://www.nta.go.jp/publication/statistics/kokuzeicho/minkan2022/pdf/000.pdf


司法書士の年代別の平均年収

まだ収入の低い司法書士
年代司法書士の平均年収民間企業の平均年収
20歳~24歳299.47万円約273万円
25歳~29歳536.73万円約389万円
30歳~34歳885.99万円約425万円
35歳~39歳968.4万円約462万円
40歳~44歳1039.7万円約491万円
45歳~49歳1058.99万円約521万円
50歳~54歳1195.95万円約537万円
55歳~59歳909.03万円約546万円
60歳~64歳806.14万円約441万円
65歳~69歳830.68万円約342万円

司法書士の年代別平均年収を見てみると、20代前半のうちは比較的低めです。ただ、「令和4年分民間給与実態統計調査」による民間の事業所の年齢階層別の平均給与と比較してみると、司法書士の平均年収のほうが上回っていることがわかります。さらに、20代後半からは大きな差をつけ、収入が上がっていきます。

基本的に、社会人になったばかりで経験の少ない20代は年収が低くなりやすいといえるでしょう。司法書士としてさまざまな実績をつくることで収入アップを目指していくことができます。

ただ、令和4年賃金構造基本統計調査によると、司法書士の平均年齢は47.2歳です。司法書士になるためには国家試験を受けて合格しなければいけませんが、受験資格に年齢制限はなく、30代や40代になってから受験することも多いようです。20代のうちに司法書士の資格を得て働く人は比較的少数で、ほかの仕事を経験してから受験し、司法書士に転職する人も珍しくありません。

【参考】職業情報提供サイト(日本版O-NET)
URL:https://shigoto.mhlw.go.jp/User/Occupation/Detail/84

【参考】令和4年分民間給与実態統計調査(p21)
URL:https://www.nta.go.jp/publication/statistics/kokuzeicho/minkan2022/pdf/000.pdf


働く場所で変わる司法書士の年収

令和4年賃金構造基本統計調査の結果を見ると、以下の25の都道府県における司法書士の平均年収を確かめることができます。

都道府県平均年収
北海道579.9万円
宮城県393.6万円
山形県311.1万円
群馬県756万円
埼玉県550.7万円
千葉県714.4万円
東京都1008.3万円
神奈川県603.2万円
新潟県736.1万円
福井県604.9万円
長野県406.5万円
岐阜県655.2万円
愛知県836.1万円
三重県1000.2万円
滋賀県628.2万円
京都府953.6万円
大阪府960.8万円
兵庫県462.5万円
奈良県390.1万円
山口県640万円
福岡県899.8万円
佐賀県370.7万円
大分県816.4万円
鹿児島県348.2万円
沖縄県624万円

このように、司法書士の平均年収は働く地域によっても変わってきます。勤務先によって得られる収入は違うのであくまでも目安ですが、一般的に司法書士の収入は都市部に近いほうが上がりやすいといわれています。人の多い都市部のほうが依頼も多く、収入が増えやすいといえるでしょう。就職先を探すときは、エリアごとの平均年収の違いにも着目してみることがおすすめです。

【参考】職業情報提供サイト(日本版O-NET)
URL:https://shigoto.mhlw.go.jp/User/Occupation/Detail/84


司法書士の就職実績がある大学

中央大学

司法書士試験の受験資格に学歴は関係ありませんが、合格するためには法律の専門知識が必要です。この試験はかなりの難関であることも有名で、何年にもわたって受験勉強を続けることが珍しくありません。司法書士になることを考えている場合は、大学の法学部などで専門的な勉強をすることもおすすめです。ただ、「どんな大学を選べばいいのかイメージがわかない」という人も多いでしょう。こちらでは、司法書士の就職実績がある大学の法学部をいくつかご紹介します。進路をイメージするときの参考にしてみてくださいね。

中央大学

司法書士を目指す人には、中央大学のなかでも東京都文京区にキャンパスを構えている法学部がおすすめです。法学部には「法律学科」「政治学科」「国際企業関係法学科」などの学科があります。このうち法律の専門家である司法書士を目指すなら法律学科がおすすめ。法律の知識はもちろん、専門家に求められる思考力やコミュニケーション能力を養うカリキュラムが用意されています。なかでも「企業コース」は、司法書士をはじめとした法律の専門家として民間企業への就職を目指す人向けのコースです。

早稲田大学

早稲田大学は東京都新宿区にある大学です。法学部では少人数教育による学びを実践しており、4年間にわたってしっかりと指導を受けられることが魅力の一つ。法学部の履修モデルには「司法・法律専門職」「企業・渉外法務」「国際・公共政策」などがあり、司法書士を目指すなら「司法・法律専門職」を選びましょう。また、早稲田大学には法律系のサークルも少なくありません。同じ法律系の進路を目指す仲間と交流できる法学部公認サークルがあり、学べる環境が充実しているのが魅力です。

明治大学

明治大学法学部のキャンパスは、東京都千代田区や杉並区にあります。明治大学のルーツは1881年設立の明治法律学校で、長年にわたって法律の教育を行ってきた歴史があります。自分が専門的に学びたい分野に合わせ、2年次からは5つのコースに分かれて学べることが特徴。司法書士を目指すなら、民間企業などビジネスで広く活躍を目指す「ビジネスローコース」がおすすめです。法律の知識はもちろん、企業経営や経営活動にまつわる法的なリテラシーを養えます。

法政大学

法政大学法学部のキャンパスは東京都千代田区にあります。1880年創設の「東京法学社」が源流です。伝統を守りながら時代の流れに合わせたカリキュラムを組んでいることも特徴で、現代社会が直面している問題についても法律の面から取り組んでいくことができます。法学部には「法律学科」「政治学科」「国際政治学科」などの学科があり、司法書士を目指すなら法律の基礎から応用まで系統的に学べるカリキュラムが用意されている「法律学科」が適しています。

青山学院大学

青山学院大学法学部のキャンパスは東京都の渋谷区にあります。法学部には「法学科」と「ヒューマンライツ学科」の2学科がありますが、司法書士を目指すなら法律の知識と思考の技術を習得できる「法学科」がおすすめです。法学科の専門科目では、ビジネスシーンで役立つ商取引法・保険法・金融商品取引法なども広く扱います。司法書士をはじめとした、民間企業と連携する法律の専門家に求められる広い素養を身につけられるでしょう。

慶應義塾大学

慶應義塾大学法学部のキャンパスは、神奈川県横浜市や東京都港区にあります。法学部は、法律を専門とする「法律学科」と、政治を専門とする「政治学科」の大きく2つに分かれています。司法書士をはじめとした法律の専門職を目指すなら、「法律学科」を選ぶと良いでしょう。法律学科には、司法や行政の現場はもちろん、ビジネスの現場で必要とされるスキルを育てることも目標としています。履修の自由度が高いので、卒業後の進路に合わせて司法書士の仕事に適した学習プランを自分で作れます。

同志社大学

同志社大学法学部のキャンパスは京都府京都市にあります。法学部には「法律学科」「政治学科」があり、このうち「法律学科」は司法書士をはじめとした法律の専門家を育成する学科です。法律の知識のみに留まらず、ビジネスの場面で論理的に人を説得するスキルなど、専門家に必要な力を身につけられます。キャリアに直結する学びができる履修モデルを採用しており、企業の法務部門で即戦力を目指すインターンシップ制度「リーガル・フィールドワーク」も用意されています。


司法書士のキャリアアップや年収を上げる方法

スキルアップを目指す司法書士

司法書士として就職した後は、どんな方法でキャリアアップしていくことができるのでしょうか。ここでは、司法書士のキャリアアップや年収を上げる方法についてご紹介します。

司法書士のキャリアアップの方法

司法書士には自分で事務所を開業している人も多いとされますが、資格を取ったばかりでいきなり独立することは難しいもの。そのため、まずは司法書士事務所や法務担当者を募集している企業で働き、経験を積むケースが少なくありません。就職してから実績を積んでスキルを磨き、上の役職を目指すことでキャリアアップにつながることがあります。

また、「認定司法書士」という資格を取り、仕事の幅を広げることでもキャリアアップにつなげられることがあります。司法書士と認定司法書士の違いは、扱える仕事の範囲です。特に「簡易裁判所で扱う請求額140万円以下の民事事件」であれば、司法書士が代理人として出廷できるようになることが大きな違いとなります。通常であれば裁判の代理人になれるのは弁護士ですが、認定司法書士になれば特定の条件の裁判で代理人になることができるのです。認定司法書士になるためには特別研修を受けた上で考査を受け、合格する必要があります。認定を受けるのは大変ですが、司法書士としてのキャリアアップを目指すときは検討してみることがおすすめです。

このほかにも、司法書士と相性の良い資格として「土地家屋調査士」が挙げられます。土地家屋調査士とは、不動産登記を扱う専門職のこと。司法書士の資格と併せて取得すると、家を建てるために必要な一連の手続きを担えるようになります。ダブルライセンスでキャリアアップを狙うなら、土地家屋調査士の資格も視野に入れてみましょう。

司法書士として年収を上げる方法

上記のような「認定司法書士」のような資格を取ってできることが増えたら、より多くのお客様からの相談に対応できるようになります。さまざまな仕事ができるようになることで、収入アップを目指せるでしょう。

ほかにも、就職先によってさまざまな方法で年収を上げることができます。たとえば、たくさんの司法書士を抱える司法書士事務所の場合、チームをまとめるリーダーとしての役職が設けられていることがあります。そういった役職に就くと責任ある仕事が増える分、給料が高くなるケースがあるでしょう。

より給与の高い職場を探して転職することも選択肢の一つです。司法書士事務所や一般企業のほか、法律事務所や合同事務所などでも司法書士の募集が行われていることもあります。法律事務所は弁護士が経営する事務所で、合同事務所は社会保険労務士や税理士といった、ほかの士業の資格を持つ人も集まる事務所です。

また、独立開業して経営を成功させることができれば、さらに高い年収を得られることも期待できます。もちろん、事務所の開業や経営は簡単ではありません。どうやって資金を集めるのか、集客するのかといったことを考え、実行していくことが求められます。多くの努力が必要ですが、経営が順調にいけば多くの収入を得ることができるでしょう。


司法書士を目指すなら「JOB-BIKI」で大学検索!

司法書士は高い年収を期待できる仕事の一つです。資格を取るためには難関となる国家試験を受け、合格しなければいけません。そのためには大学で法律の専門知識を身につけることもおすすめです。

司法書士を目指せる大学に興味があるなら、ぜひ「JOB-BIKI」を使ってみてください。たとえば、就職先検索で「司法書士」と入力して検索すると、さまざまな司法書士法人や、そこへ就職した方の出身大学について調べることができます。人物検索で「司法書士」と入力して調べると、著名な司法書士の出身大学を知ることができますよ。

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