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弁護士秘書とは?年収や資格、パラリーガルとの違いを解説

2024.09.12

カテゴリー:
弁護士と弁護士秘書

「弁護士秘書ってパラリーガルのこと?」「弁護士秘書に資格は必要?」と疑問に思っている人もいるでしょう。

弁護士秘書とは、パラリーガルとは別の職種で、主に書類の管理や顧客対応などの事務業務を行います。主に法律事務所で活躍し、弁護士の仕事を裏方から支えています。書類の管理や顧客対応など、多岐にわたる業務をこなし、事務所全体の効率的な運営に欠かせない存在です。

本記事では、弁護士秘書の仕事内容や年収、取得したい資格や目指せる大学の学部などを紹介します。

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弁護士秘書とは?

弁護士秘書は、法律事務所や弁護士事務所で働く専門的な事務職です。弁護士の業務をサポートし、事務所の円滑な運営を支える重要な役割を担います。高度な事務能力を持ち、依頼者対応から書類作成、スケジュール管理まで幅広い業務をこなします。

弁護士と協力して仕事を効率的に進めることで、依頼人に提供する法的支援の質を高めています。

弁護士秘書以外にも、法律に関わる仕事に興味がある人は、以下の記事も参考にしてみてください。

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弁護士秘書とパラリーガルの違い

弁護士秘書とパラリーガルは法律事務所の重要な職種ですが、役割が異なります。
それぞれの業務内容は、以下のとおりです。

弁護士秘書の仕事内容パラリーガルの仕事内容
・電話対応 ・文書管理 ・スケジュール調整 など・法的調査 ・証拠収集 ・訴状や契約書の草案作成 など

弁護士秘書は主に事務作業を担当し、パラリーガルは法律専門知識を活用し、弁護士の法的業務をサポートするのが仕事です。

弁護士秘書の仕事内容

弁護士秘書は、弁護士が本来の法務業務に専念できるよう、次のような多岐にわたる事務作業を担当しています。

  • 契約書や届出書の作成・修正・発送
  • 書類の整理・保管
  • 依頼者への請求書発行
  • 電話やメールの対応
  • 弁護士のスケジュール管
  • 会議の準備
  • 経費処理
  • 会議の準備

こうした縁の下の力持ちとしての働きが、法律事務所全体の業務効率を上げ、依頼者への質の高いサービス提供を可能にしているのです。

弁護士秘書の1日のスケジュール

弁護士秘書の1日のスケジュール例は、以下のとおりです。

9:30・出勤 ・メールチェック
10:00・郵便物の確認 ・弁護士の会議の予定を立てる ・法律文書の校正や確認作業
12:30・ランチ休憩
13:30・請求書作成 ・書類発送準備 ・文献コピー
16:00・契約書や報告書のチェック(誤字脱字など) ・契約書の製本
17:30・退勤

弁護士秘書の年収

弁護士秘書の年収は、およそ300万~500万円と言われています。
ここでは、日本の五大法律事務所の弁護士秘書の初任給を紹介します。弁護士秘書の給与水準を考える際の一つの目安にしてみてください。

法律事務所名初任給
西村あさひ法律事務所250,000円  
森・濱田松本法律事務所255,000円
弁護士法人アンダーソン・毛利・友常法律事務所255,000円
長島・大野・常松法律事務所254,000円
TMI総合法律事務所275,000円

なお、ほとんどの法律事務所は、会社員と同じく年2回の賞与と、年1回の昇給があります。

弁護士秘書のやりがい

弁護士秘書の仕事は、法律の世界で重要な役割を果たす魅力的な職業です。弁護士と一緒に働きながら、社会の正義を守る手伝いができるのが大きなやりがいです。

弁護士のサポートを通じて、難しい案件の処理や重要な文書作成に関わることで、自分自身も成長できます。また、依頼人とやり取りする中で、困っている人や心に傷を負った人の力になれる喜びを感じられるでしょう。

弁護士秘書に向いている人

電話応対をする弁護士秘書

弁護士秘書に向いている人の特長は、以下の3つです。

  • 細かい作業が得意で正確な人
  • サポート業務が好きな人
  • 守秘義務を守れる信頼性の高い人

それぞれ解説します。

細かい作業が得意で正確な人

弁護士秘書には、細かい作業を正確にこなせる能力が重要です。法律文書の作成や校正では、一字一句の間違いも許されません。また、裁判所への提出書類の期限管理や弁護士の会議スケジュール調整など、時間と情報の正確な管理が求められます。

たとえば、学校の図書委員として本の貸出・返却記録を正確につけ、期限管理ができる人は、弁護士秘書の仕事に必要な正確性と注意力を持っているかもしれません。また、文化祭や体育祭の準備で、細かな計画を立てたり、備品リストを管理したりするのが得意な人は、弁護士秘書の仕事に向いているでしょう。

サポート業務が好きな人

弁護士秘書には、サポート業務を楽しみながら行える人が向いています。弁護士の仕事を裏で支え、法律サービスの質を高めることにやりがいを感じられる人が適しています。 

たとえば、グループ学習でリーダーをサポートしたり、部活動で先輩や顧問の先生の手伝いを積極的に行ったりするのが好きな人は、弁護士秘書の仕事に向いているかもしれません。

また、困っている友人の相談に乗り、問題解決を手伝うのが得意な人も適性があるでしょう。
直接脚光を浴びるわけではありませんが、チームの成功に貢献することに喜びを感じられる人なら、弁護士秘書として活躍できる可能性が高いです。

守秘義務を守れる信頼性の高い人

弁護士秘書には、高い信頼性と秘密を守る能力が不可欠です。依頼人の個人情報や機密事項を扱うため、守秘義務を厳守できる人が求められます。

高校生活では、友人の悩み相談を受けた際に、その内容を他人に漏らさず適切に対応できる人が向いているでしょう。また、SNSの使用においても、不適切な情報発信を控え、プライバシーに配慮できる人は、弁護士秘書に必要な慎重さを持っていると言えます。

常に信頼されるポジションにいることを意識し、責任ある行動がとれる人は、弁護士秘書として活躍できる可能性が高いでしょう。

弁護士秘書になる方法

法学部の学生

弁護士秘書になるには、法律事務所や弁護士事務所の採用試験に合格する必要があります。各事務所によって募集要項は異なりますが、大手法律事務所では、四年制大学卒業が募集条件となっています。

弁護士秘書には特定の学歴要件はありませんが、パラリーガルの場合は法学部卒業者や法科大学院修了者が採用対象です。

弁護士秘書に活かせる資格

弁護士秘書になるのに、特別な資格は必要ありませんが、秘書検定やTOEICのスコアなど、実務能力や英語力を証明できるものがあれば、採用時に強みとなります。

大手法律事務所では、外資系企業の案件を扱うこともあるため、TOEIC650点程度、英検2級程度の英語力が求められます。秘書検定においては、2級以上の資格を持っていると、採用過程で好印象を与えやすいとされています。

弁護士秘書を目指せる大学の学部

弁護士秘書の募集要項には特定の学歴要件は記載されていません。ただし、法学部など法律関連の学部出身者は、仕事への理解が早いと見込まれ、採用時に評価されやすいかもしれません。

弁護士秘書を目指す人におすすめの大学の一例は、以下のとおりです。

弁護士秘書になったあとのキャリアプラン

弁護士秘書からのキャリアアップとして、パラリーガルへの転向があります。パラリーガルは弁護士の業務を直接サポートする役割を担い、より専門性の高い仕事にチャレンジできます。

パラリーガルになるのに特別な資格は必要ありませんが、法律の専門知識が求められるため、高校卒業後は法学部へ進学しましょう。法学部での学びは、弁護士秘書としての仕事に役立つのはもちろん、将来パラリーガルを目指す際にも大きな強みになります。

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弁護士秘書に特別な資格や学部・学科の指定はありません。ただ、TOEIC650点以上や秘書検定2級以上を取得していると有利です。また、進路は法学部に進むのがおすすめです。法律の知識は業務理解を深め、文書作成や依頼人対応に役立ちます。とくに将来、パラリーガルを目指す場合は、法律の勉強が役立ちます。

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