【逆引き大学辞典編集部 活動レポート】都立武蔵高校で進路講演を実施しました!
2024.12.16
逆引き大学辞典編集部では、年間を通して高校生の進路選択に関する活動を行っています。
今回は高校での取り組みをご紹介します。
はじめに
2024年10月16日(水)、東京都立武蔵高等学校において「逆引き大学辞典」進路講演を実施しました。東京都の「都立高校生の社会的・職業的自立支援教育プログラム事業」の一環として行っており、高校生が社会や職業について実感をもって理解しながら、将来、社会人・職業人として生活していくために必要な能力等を身に付けることを目的としています。
講演の内容とともに、当日の様子をご紹介します。
講演の様子
日時:2024年10月16日(水)
場所:東京都立武蔵高等学校
講演テーマ:「これだけは知っておきたい!進路選択の基本」
参加者:高校1年生(160名)
「自分に合った進路選択」が大切
講演は1コマ50分で行いました。「逆引き大学辞典」とワークシートを使って、進路選択のポイントについて解説しました。
まずは現在の高校生を取り巻く状況を説明し、「合格できる大学」ではなく、「自分に合った大学」を探していく重要性を伝えました。
次に、進路選択の事例を紹介しました。興味のある学問や大学の雰囲気など、人によって決め手になる要素は様々です。だからこそ、自分にとってベストな進路とは何かを考えることが大切です。いずれは受験する大学を決めなければなりませんが、1年生や2年生のうちにできるだけ選択肢を幅広く考えておくと、スムーズに絞り込んでいけると思います。
学問分野を理解しよう
「逆引き大学辞典」では58の学問分野を解説していますが、まずその全体像を解説しました。
大学の学問は「文系(人文科学・社会科学)」「理系(自然科学)」「文理融合型(学際融合分野)」に大きく分類できます。全体を知ることで、スムーズな文理選択や科目選択につなげていきます。
また、文系では特に人気の高い「経済学」と「経営学」の違いにも触れました。それぞれの学問をしっかり理解することが、よりよい進路選択への第一歩です。大学での学びは複数の学問の要素が含まれていることも多いので、学問の組み合わせに注目してみると、学びの特徴がイメージしやすくなります。
選択肢を広げるために
講演の後半では、選択の幅を広げるワークにも取り組みました。今回は「スポーツ」をテーマに、思い浮かぶ職業を考えてみました。皆さんそれぞれ多くの職業を書き出してくれました。
さらに職業を大学の学問と結び付けることで、選択の幅が広がることや意外なつながりがあることを解説しました。
興味のある職業や業界への道は決してひとつではありません。そこには多くの学問がつながっていますので、ぜひ様々な可能性を探ってほしいと思います。
大学を比較するポイント
最後に大学を比較する際のポイントを解説しました。
解説したポイントはワークシートにも記載し、オープンキャンパスだけではなく、大学を訪問した際に活用できるようにしました。
まずは各大学の強みや特徴を自分の言葉でしっかり理解することが大切です。例えばある大学をイメージした時、皆さんそれぞれ思い浮かべるかと思いますが、オープンキャンパスや進学相談会で実際に話を聞いてみると、少人数の授業や学生の手厚いサポートなど、その大学ならではの取り組みがあると思います。大学案内やホームページなども含めて、各大学の特徴をつかみ、自分に合っているかを確認することが、よりよい進路選択につながります。
また、実際に大学のキャンパスに足を運ぶことは、大学選びにおいて非常に重要です。入学した際には大学生活を過ごす場所になりますので、施設・設備の見学をしながら、キャンパスや学生の雰囲気が自分に合っているかを確認しましょう。自宅からのアクセスも合わせてチェックしておくと、入学後の生活がよりイメージできるのでおすすめです。
まとめ
高校生にとって進路選択は非常に重要なターニングポイントであることは間違いありません。当日は生徒の皆さんも真剣な眼差しで参加されていました。
私も、少しでも皆さんの参考になればという思いでお話をさせていただきました。ひとつでも気付きや発見があったならば、これ以上うれしいことはありません。
自分に合った進路選択は簡単ではありませんが、将来のことをイメージし、情報収集を積み重ねることで、少しずつ近づいていくと思いますので、編集部一同、応援しております!
また、このような機会を設けていただいた都立武蔵高校の先生方にも、この場をお借りして御礼申し上げます。本当にありがとうございました。
今後も、高校生のよりよい進路選択のために取り組んでいきたいと思います!
(担当:逆引き大学辞典編集長 大迫和亮)
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