ITに関わる仕事はどのような種類がある?仕事の内容と主な職業
2023.04.12
画期的な商品やサービスが次々と登場して、私たちの暮らしに大きな影響を与えることも多いIT業界。技術の進歩にともない、これまで世の中になかった新しい仕事が生まれるのも、大きな特徴ですね。皆さんが就職する頃には、さらに新しい仕事があるかもしれません!この記事では、ITに関わる仕事の内容や、仕事の種類をご紹介します。ITの仕事に興味がある方のために、大学選びのポイントもお伝えするので、ぜひ参考にしてみてくださいね!
目次
IT業界の特徴
IT業界とはどんな業界で、有名な会社にはどんな例があるのでしょうか?まずは気になる業界の情報をチェックしてみましょう。
IT業界の特徴
IT業界とは、コンピューターやスマートフォン、インターネットなどのIT(=情報技術)に関わるサービスを提供している業界のことです。一口にIT業界といっても、後の見出しで紹介するソフトウェア関連からハードウェア関連まで、幅広い分野があります。それぞれの分野で技術職が活躍しており、働くにはITに関する専門知識が必須です。スマートフォンをはじめとしたITは現代のライフスタイルには欠かせないものになっていることから、今後も業界は成長が期待されています。
IT業界の企業の例
IT業界でよく知られている会社には次のようなものがあります。
IT以外の事業でも知られていますが、上記はいずれもSIerと呼ばれる会社を代表する大手企業です。SIer以外には例えば「日本オラクル株式会社」「トレンドマイクロ株式会社」もIT業界に分類される会社です。「日本オラクル株式会社」はデータベースを中心に、ソフトウェアやハードウェアなど幅広い製品を取り扱っている世界を代表する企業の日本法人です。また「トレンドマイクロ株式会社」は、PCのウイルス対策ソフトで知られる「ウイルスバスター」をはじめとして、幅広いセキュリティ関連製品を開発・販売している会社です。
「JOB-BIKI」を使えば、皆さんが知っている企業名から、先輩たちの進学先データを調べることができます!試しに、検索画面の就職先検索欄に、気になる企業名を入力してみましょう。たとえば、「富士通株式会社」や「日本電気株式会社」のように知っている企業の名前を入力すれば、IT業界で活躍する先輩たちがどんな進路を選んでいるのかがわかりますよ。
ITに関わる仕事の内容
ここでは、ITに関わる主な4つの仕事を解説します。まずは自分の興味のある分野をチェックしてみましょう!
ハードウェア関連
ハードウェアとは、形のある機器や装置のこと。具体的には、コンピューターやスマートフォンの本体や、入力に使うマウスやキーボード、出力に使うディスプレイやプリンターなどが挙げられます。これらのハードウェアの開発や製造、販売に関する仕事です。
ソフトウェア関連
ソフトウェアとは、スマホでいえば「アプリ」のこと。電子機器を動かすには、命令を出すソフトウェアが欠かせません。「iOS」や「Android」などスマートフォンやWindowsなどのOSも含まれます。こうしたソフトウェアの開発に関する仕事です。
Web・インターネット関連
WebサイトやWebサービスなど、インターネット上で提供されるサービスに関する仕事です。具体的な例として、SNS・ソーシャルゲーム・Web広告・電子書籍・e-ラーニングなどが挙げられます。これらのサービスの制作や提供などに携わります。
SIer・SES関連
SIer(システムインテグレーターのこと。略してエスアイヤーと読みます)とSES(システムエンジニアリングサービス)は、どちらもシステムの開発や運用を担う仕事です。世の中ではみなさんが普段使っているアプリの他に、仕事で使うシステムも活躍しています。たとえば、カードや電子マネーで支払いができるのも、SIerやSESで働くひとたちのお陰なんです!
ITに関連する主な職業
ITに関わる職業は数多くありますが、ここでは代表的な職種をご紹介します!将来の仕事選びで参考にしてみてくださいね。
ハードウェアに関連する職業
・電子機器技術者
電子機器の設計や開発を担う職種です。コンピューターやスマートフォンなど、電気で動く機器の製造に携わり、設計図の作成や製造工程の管理などを担います。
・精密機器技術者
精密機器の設計や製造工程の管理を担う職種です。精密機器とは、機械の中でも特に高い精度が求められるもののこと。例としてスマートフォンに搭載されている小型カメラなどが挙げられます。
・CADオペレーター
CAD(キャド)ソフトを使って、設計図を作成する職種です。CADを使うと2次元や3次元の図面をデジタルで作成できます。電子機器を製造する過程で必要な仕事です。
・ネットワークエンジニア
ネットワークの設計や構築、運用や保守などに携わる技職種です。ネットワーク機器を設置して複数のコンピューターを接続する仕組みを作ったり、ネットワークの故障やトラブルに対応したりします。
ソフトウェアに関連する職業
・システムエンジニア
アプリなどのシステムを必要とする企業のために、要望に合わせて作る職種です。システムの設計のほか、プログラマーへの指示出しなどを行います。
・プログラマー
プログラミング言語を使って、プログラミング作業を担う職種です。システムエンジニアが設計したソフトウェアを作ったり、テストを行ってソフトウェアの不具合を見つけたりします。
Web・インターネットに関連する職業
・Webディレクター
Webサイト制作の企画や、制作チームの管理を担当する責任者です。お客様が注文したWebサイトを要望に合わせて企画して、スタッフに指示出ししながら、期日までに完成できるよう管理します。
・Webデザイナー
Webサイト制作チームのデザイン担当者です。お客様の要望に合わせて、Webサイトの配色やボタンの配置などのイメージを作り上げて、使い勝手が良くて見た目も美しいWebサイトに仕上げます。
SIer・SESに関連する職業
・ITコンサルタント
ITスキルを活かしてお客様が抱える課題を解決へと導く職種です。会社を経営するお客様の相談に乗り、ITの専門家としての強みを活かしながら、解決策を提案します。
・セールスエンジニア
お客様へ商品やサービスを販売する際に、ITの専門家としてわかりやすい説明や提案などを行う職種です。営業職と協力しながら、お客様との商談をサポートする役割を担います。
・データサイエンティスト
大量のデータを分析して企業の経営に役立てる、データ分析の専門家です。専門的な知見から分析したデータを読み解いて、お客様の課題を解決するために活用します。
・データエンジニア
大量のデータを活用できる状態にするために、必要なシステムを準備したり、データを整理したりする職種です。データを分析する前に、まずデータを利用できる状態に調整する役割を担います。
IT全般に関連する職業
・情報工学研究者
情報工学の専門家として、大学などの研究機関に所属する研究職です。ハードウェア・ソフトウェア・Web・インターネットなどの各専門分野で、最先端の技術を社会で活かすための研究を行います。
ITの仕事に就くために押さえたい大学の選び方
ご紹介したITの仕事に就くには、どのように大学を選べば良いのでしょうか?ここでは選び方のポイントを解説します!
ITの専門知識を学ぶ場合
大学でITの仕事に役立つ専門知識を勉強したいなら、理系の学部がある大学を選びましょう。ハードウェア関連を目指すなら理工学部や工学部、ソフトウェア関連を目指すなら情報学部やメディア学部がおすすめです。なかには、ネットワークの分野に特化した情報ネットワーク学科など、より専門性を高めた学科やコースが設置された大学もあります。これらの理系の学部では、技術職の育成に力を入れており、最先端のITの知識を学べますよ。たとえば、仕事に必要なプログラミングなどの専門知識を基礎から勉強できるのはもちろん、仕事でも通用する高度な知識や技術、社会人に求められる教養まで広く身に付けられます。
Webデザインを学ぶ場合
WebデザイナーをはじめとしたWebデザイン関連の仕事に役立つ勉強がしたいなら、Webコンテンツのデザイン制作を専門的に学べる大学がおすすめです。たとえば、大学の情報学部・メディア学部・情報デザイン学部などが挙げられます。また、芸術学部・デザイン学部・造形学部のように、美術系の学部を選んでも良いでしょう。これらの学部では、Webコンテンツを作るために必要なITスキルの基本に始まり、イラストレーションや映像などの表現、使いやすさを重視した設計まで体系的に学ぶことができますよ。
ITの仕事に興味があるなら「JOB-BIKI」で進路検索!
ここまで、ITに関連する職業や、IT業界の仕事に就くための大学の選び方について解説しました。同じIT業界の仕事でも、目指す職種によって大学選びも違ってきます。ITスキルを学べる理系の学部のほかにも、職種によっては美術系の学部や、経営やマーケティングを学べる学部まで視野に入れてみましょう!進路を考え始めたら、「JOB-BIKI」を使うと便利です。
例として、ソフトウェア関連や、SIer・SES関連の仕事で調べる方法をご紹介します。まずは検索画面の「業種から探す」で、「IT・広告・マスコミ」を選びましょう。続いて「情報通信・インターネット」や「ソフトウェア・SI」を選ぶと、IT業界で活躍する先輩たちの出身大学がわかりますよ!