レジャー業界とは?代表的な企業の紹介や、大学での学部学科の選び方
2024.02.08
高校生の皆さんは、毎日学校へ通って、学業に専念していることでしょう。その一方で、学校の授業が終わった放課後や、学校がお休みの休日には、自由な時間を楽しんでいるはず。そんなとき、家族やお友達とゲームセンターやテーマパークなどの楽しい施設へ遊びに行くことがありますよね。レジャー業界にはこのように、人々が自由な時間を使って楽しむためのサービスを提供する企業が集まっています。この記事では、レジャー業界の特徴や、レジャー業界を目指すための進路についてお伝えします!
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目次
レジャー業界の魅力や代表的な企業の例
初めに、レジャー業界の特徴や企業の例をご紹介します。この業界で働く魅力をチェックしてみましょう!
レジャー業界とは
レジャー業界には、消費者が日々の仕事や家事、学業などを休む自由な時間(=余暇)に楽しみを提供するサービスが集まっています。たとえば、皆さんも学校がお休みの日に家族と一緒に遊園地や映画館へ行ったことがあるでしょう。また、学校帰りにお友達とカラオケやゲームセンターに行くこともあるかもしれませんね。これらの施設は、それぞれ大きな違いがあるように見えますが、実は日本産業分類では同じレジャー業界に属しています。一口にレジャー業界といっても、非常に幅広い施設があるんです!これらに共通しているのは、どれも余暇を楽しむためのサービスであるということ。このポイントを押さえた上で、具体的な施設を見ていきましょう。ここからは、レジャー業界のなかでも代表的な施設をご紹介します。
・遊園地・テーマパーク
遊園地やテーマパークを運営する事業です。小規模な施設から大規模な施設まであり、ビジネスの規模はさまざまです。主な収入源として、入場料、アトラクションの搭乗料金、レストランの売上、ショップでのキャラクターグッズの売上などが挙げられます。施設の運営では、ジェットコースターや観覧車をはじめとした大規模なアトラクションを有するため、設備の維持管理や増設に多くのコストがかかります。
・動物園・水族館
動物園や水族館を運営する事業です。主な収入源は入場料のほか、レストランやショップの売上など。他の施設とのもっとも大きな違いは、生き物の飼育を行っていることです!そのため、施設には生き物の生態に詳しい専門家である飼育員が所属しています。また、生き物を適切な環境で飼育するために、展示スペースには自然環境を模した設備や、温度を維持する装置などが必須です。
・博物館・美術館
博物館や美術館を運営する事業です。基本的な収入源として、入場料やショップでの図録の売上、レストランの売上などが挙げられます。一方、公的な博物館や美術館は利益の追求が目的ではありません。そのため、公的な資金や寄付金が収入源となっている場合があります。施設の運営では、貴重な資料や美術品を収集し、長期間にわたり品質を保つためのコストがかかります。
・映画館
映画館を運営する事業です。映画会社が作った作品を上映し、入場料が主な収入源となっています。入場料による売上は「興行収入」と呼ばれ、ヒット作品の指標とされています。このほかに、ショップでのポップコーンやドリンクの売上、パンフレットやグッズの売上なども収入源です。施設で映画を上映するには、映写機・スクリーン・スピーカーといった映画設備の費用や、映画作品の使用料などのコストがかかります。
・カラオケ
主にカラオケをする場所を提供する事業です。カラオケルームの室料や、提供する飲食物の料金が主な収入源となっています。近年では、カラオケルームをテレワーク(=オフィス以外の場所で働くこと)で働くビジネスパーソンに貸し出すサービスが始まり、カラオケ以外の目的でもサービスが展開されるようになりました。施設でカラオケのサービスを提供するには、専用のカラオケ機器や楽曲の使用料などのコストがかかります。
・ゲームセンター
ゲームセンターを運営する事業です。アーケードゲームやプライズゲーム(=景品を取るゲーム)のプレイ料金が主な収入源となっています。近年はゲームセンターの場内に限らず、オンラインで遠隔操作によりゲームをプレイできる新たなサービスも登場しました。ゲーム機の高度化にともない、1台あたり数千万円の機種も珍しくありません。施設の運営では電気代、通信費、機器のメンテナンス費用などが発生します。
レジャー業界で働く魅力
レジャー業界への就職を目指す多くの人が、自分自身がレジャー施設を利用したときの楽しさを動機にしています。「大好きな遊園地でお客様の思い出作りのお手伝いをしたい!」「水族館をきっかけに海の生き物の魅力を知ってほしい!」といったように、自分の好きなことを仕事にできるのがこの業界の魅力です。もちろん仕事であるからには、多くのお客様を集めるために工夫したり、施設の利益を考えたりと、趣味の楽しみとは違った難しさもあるでしょう。それでも、好きなことを仕事にできるのは他の業界にはない大きな魅力だといえます。
レジャー業界の代表的な企業の例
ここでは、「JOB-BIKI」を使って調べられるレジャー業界の企業をご紹介します。「JOB-BIKI」は、就職先企業から逆引きして進路を調べられる便利なサービスです!就職先検索画面で企業名を入力すると、その企業に就職した先輩たちの出身大学の情報を調べられます。憧れの企業で活躍する先輩たちがどんな大学で学んだのか知りたいときは、ぜひ「JOB-BIKI」で検索してみてくださいね。レジャー業界を目指しているなら、まずは以下の企業名をチェックしてみてはいかがでしょうか?以下では、施設を運営している企業をご紹介します。
・遊園地・テーマパーク
*株式会社オリエンタルランド…「東京ディズニーリゾート」を運営しています。
*合同会社ユー・エス・ジェイ…「ユニバーサル・スタジオ・ジャパン」を運営しています。
*株式会社富士急ハイランド…「富士急ハイランド」を運営しています。
・動物園・水族館
*オリックス水族館株式会社…「すみだ博物館」を運営しています。
*株式会社サンシャインエンタプライズ…「サンシャイン水族館」を運営しています。
*株式会社横浜八景島…「横浜・八景島シーパラダイス」や「マクセル アクアパーク品川」などを運営しています。
・博物館・美術館
*公益財団法人出光美術館…「出光美術館」を運営しています。
*独立行政法人国立科学博物館…「国立科学博物館」を運営しています。
*公益財団法人日本書道美術館…「日本書道美術館」を運営しています。
・映画館
*イオンエンターテイメント株式会社…「イオンシネマ」を運営しています。
*TOHOシネマズ株式会社…「TOHOシネマズ」を運営しています。
*ユナイテッド・シネマ株式会社…「ユナイテッド・シネマ」を運営しています。
・カラオケ
*株式会社第一興商…「ビッグエコー」を運営しています。
*シダックス株式会社…「シダックス」を運営しています。
*株式会社コシダカホールディングス…「まねきねこ」を運営しています。
・ゲームセンター
*株式会社カプコン…「プラサカプコン」「MIRAINO」「ゲームランド」などを運営しています。
*株式会社バンダイナムコアミューズメント…「namco」や「キッズプラザ」を運営しています。
*株式会社イオンファンタジー…「モーリーファンタジー」や「PRIZE SPOT PALO」などを運営しています。
レジャー業界の職種
ここでは、レジャー業界の職種や、それぞれの仕事内容をお伝えします。先ほどご紹介したように、一口にレジャー業界といっても非常に幅広い施設があります。そのため、職種ごとの仕事内容は、働く施設によって大きな違いがあることを押さえておきましょう。以下では、あくまでもレジャー業界の職種のわかりやすい例として、高校生の皆さんにとって身近な「テーマパーク」の事例に基づいてご紹介します。
施設スタッフ
施設の経営や企画などを担う「総合職」と、専門的な仕事を担う「専門職」があります。総合職は、施設の経営に携わったり、新しい商品やイベントのアイデアを考えたりします。専門職は、機器のメンテナンスや飲食施設の管理など、専門的な知識と技術を生かして運営を支えます。
企画担当者
企画担当者は、施設で開催されるイベントや、販売する商品などを考える職種です。テーマパークの企画担当者なら、ハロウィンやクリスマスなどの期間限定のイベントを計画したり、新しいキャラクターグッズを作ったりすることで、来場者数や売上の向上につなげます。
マーケティング担当者
マーケティング担当者は、施設により多くの人を呼び込むために、市場の分析から広告・宣伝まで担う職種です。たとえばテーマパークの場合、来場者を「どんな年齢層が多いのか?」「誰と一緒に遊びに来るのか?」といった観点で分析して、広告の内容や出稿先の媒体を決めるといった仕事をしています。
レジャー業界の営業担当者は、主にレジャー施設と取引をする企業に対して営業活動を行います。たとえばテーマパークなら、新規でスポンサー(=施設を支援するために資金提供を行ってくれる企業のこと)を開拓したり、既存のスポンサーとの関係を維持したりするために、営業担当者が活躍しています。
レジャー業界で求められる人とおすすめの学部
将来、レジャー業界で活躍するにはどんな資格や素質が求められるのでしょうか?大学で目指したい学部もご紹介するので、進路選びの参考にしてみてくださいね。
求められる経験や資格
レジャー業界で働くために必須の経験や資格は、基本的にはありません。ただし、就職先や職種によっては、一部専門的なスキルが求められるケースがあります。たとえば外国人観光客が多いテーマパークでは、語学力の高さによって就職で有利になることも。英語の場合は、ビジネスシーンで英語力の証明に役立つ「TOEIC」などを受験して、英語力をアピールできると理想的です。
レジャー業界に向いている人
・誰かを楽しませるのが好きな人
レジャー業界は、就職先の企業や職種によって仕事内容に大きな違いがありますが、その多くに共通しているのは人と接する機会が多いことです!特に施設スタッフを目指すなら、コミュニケーション能力が高いことは必須の条件になります。また、企画やマーケティングの職種にしても、お客様へ余暇の楽しみを提供する事業なので、前提として「誰かを楽しませたい!」という強い思いがなくてはなりません。
・人に指導するのが得意な人
先ほどレジャー業界のさまざまな職種をご紹介しましたが、多くの現場では運営を直接担うアルバイトスタッフがたくさん働いています。レジャー業界へ就職したら、社員としてアルバイトスタッフを指導する役割を担うことになるので、人に仕事を教えて一人前のスタッフに育て上げるスキルが必要です。教えるのが好きなこともこの業界で役立つ能力だといえるでしょう。
レジャー業界で働くためにおすすめの学部
レジャー業界には多種多様な施設があります。どこに就職するかによって求められるスキルに違いがあるので、将来目指す仕事に合わせて学部を選ぶことが大切です。ここでは、数あるレジャー業界の就職先なかでも、進路の一例をご紹介します。
遊園地やテーマパークの施設スタッフとして働く場合は、全国各地や海外から訪れる多様なお客様とコミュニケーションを取ることになります。そのため、観光やコミュニケーションの分野を学べる学部を目指すと良いでしょう。たとえば、テーマパークをはじめとした観光ビジネスを学べる「観光学部」や、外国語スキルに磨きをかけられる「国際コミュニケーション学部」などがおすすめです。
動物園や水族館の飼育員を目指すなら、就職する際に動物飼育員として採用試験に合格する必要があります。大学の進路では、動物に関する知識や技術を学べる学部を選びましょう。たとえば、生命科学部や生命環境学部といった学部には、動物の生態を体系的に学べる「動物生命科学科」「動物科学科」「アニマルサイエンス学科」などの学科やコースが用意されていますよ。
*倉敷芸術科学大学動物生命科学科
*帝京科学大学生命環境学部アニマルサイエンス学科
博物館・美術館の職員になるには、資料の収集・管理や展覧会の企画をはじめとした専門知識が求められ、学芸員の資格が必要となることも。そのため、進路では学芸員の資格を取得できる学部を選ぶことが重要です。学芸員の資格を取得できるのは、文学部や教育学部のほか、美術系の学部が挙げられます。指定された科目の単位を修めて、資格取得を目指しましょう。
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ここまでレジャー業界の特徴や、レジャー業界を目指すための進路について解説しました。この記事ではレジャー業界の代表的な施設に触れましたが、これらはあくまでも全体の一部であり、同じ業界でも多種多様な事業が存在しています。そのため、進路を考えるときは具体的な将来の就職先をイメージした上で進学先を選ぶと良いでしょう。たとえば憧れのテーマパークで働きたいなら、「JOB-BIKI」の就職先検索で「サービス」から「旅行・レジャー」を選択してみてください。先輩たちの出身大学をヒントに、進路を考えてみてはいかがでしょうか。