タクシー業界で働く魅力とは?魅力・職種とオススメの学部をチェック
2024.02.20
タクシー業界は、主に、お客様を安全に目的地へとお送りするサービスを提供している業界です。
一般的なイメージとしてタクシードライバーを思い浮かべるかもしれませんが、そのほかにも運行管理者・整備士・無線センターなどのさまざまな職種があり、それぞれで目指せる将来像も異なります。
この記事ではタクシー業界について解説するとともに、その魅力・向いている人・職種や、タクシー業界への就職を目指す際にオススメの進路についてご紹介します。
タクシー業界の人はどのように働いているの?就職先としてどんなところが魅力なの?など、気になる方はぜひチェックしてください!
目次
タクシー業界の魅力や代表的な企業の例
タクシー業界における仕事には、多くの魅力ややりがいがあります。
特に、お客様に喜んでもらいたいという思いを抱いている方にとって、魅力の多い業界です。
はじめに、タクシー業界とはどのような業界なのか、その魅力と主な企業について、一通り確認しておきましょう。
タクシー業界とは?
タクシー業界とは、乗客を安全に目的地へと送り届けるサービスを提供する業界です。
公共交通機関としての役割を担う一方で、乗客に対する手厚いおもてなしの精神も求められる点が特徴です。
タクシー業界における女性の活躍も増えており、性別・年齢を問わず、さまざまな方が活躍できる環境へと変化してきています。
また「タクシー業界」と聞いて、はじめにイメージが浮かぶのはタクシードライバーではないでしょうか。
タクシー業界の就業時間は少々特殊で、ドライバーは、お昼出勤・夜の出勤・隔日勤務など、いくつかある勤務体系のいずれかで就業することになります。
それに伴って他職種も、夜の出勤を含めた、固定ではない勤務形態になっている場合もあります。
例えば、下記のような出勤形態があります。
・お昼出勤の場合:朝から夕方にかけて8時間程度勤務
・夜出勤の場合:夕方以降の8時間程度の勤務
・隔日勤務の場合:1日目に朝から翌2時までの長時間にわたって勤務をする代わりに、2日目を「明け休」として休日にする。
このように他の仕事とは異なり、自身の活動しやすい時間帯、就業しやすい形で勤務できるのも、タクシー業界の大きな特徴といえるでしょう。
タクシー業界で働く魅力
タクシー業界で働く魅力としては、主に、下記の2つが挙げられます。
<タクシー業界で働く主な魅力>
・入社後のサポートが手厚い傾向にある
・お客様の生活を支えるやりがいを感じられる、地域に貢献できる
・旅行や出張などでその土地を訪れた人へ、土地ならではの魅力を伝えて、よい思い出作りをするサポートができる
・急いで目的地へ向かいたいお客様に裏道を駆使するなど、一人ひとりの対応で感謝されることで達成感が得られる
タクシーはお客様を乗せて安全に目的地までお送りする必要があるため、入社後の研修・フォローアップ体制・福利厚生などが充実している傾向にあります。
職種を問わず、サポートをしっかりと受けてから勤務に入れるため安心です。
くわえて、タクシーは生活に欠かせない公共交通機関としての役割も担っています。
例えば、免許を返納した方、治療のため高い頻度で通院している方、妊婦さんや要介護者など、移動そのものが大変に感じる方にとって、生活に欠かせない移動手段のひとつです。
また路線バスが廃線した地域でも重要な移動手段として機能するため、職種を問わず、地域住民の生活を支えるというやりがいを感じられる仕事となるでしょう。
多くの人にとっての交通機関といえば鉄道ですが、遅延や事故などで動かなくなった際は、タクシーが非常に頼りにされます。
複数の交通機関が動かず困っているお客様を目的地まで早く送り届けることで、多くの人の移動をサポートできるでしょう。
さらに観光客が乗車した際には、その土地の魅力や見どころを紹介することで、旅のよい思い出作りをサポートできます。
人気が高いオススメのお店や、観光地を巡るポイントなどを伝えることで、多くの方に喜んでもらえるでしょう。
人の喜ぶ顔を見るのが好きな方にとって、魅力の多い業界といえます。
タクシー業界の代表的な企業例
タクシー業界の企業として、下記があります。
*第一交通産業株式会社
*日本交通株式会社
*国際自動車株式会社
業界で首位を獲得しているのは、全国的に事業を展開している第一交通産業株式会社です。
自動配車アプリの「モタク」をリリースしたり、無料の多言語通訳サービスを提供したりしている点が特徴のタクシー会社です。
タクシー・ハイヤー事業のほかバスや船舶事業にも取り組んでおり、人々のインフラを範囲にわたって支える企業です。
また日本交通株式会社と国際自動車株式会社は、貸し切りのタクシーとガイドサービスを利用できる「観光タクシー」や、陣痛時に最優先で手配できる「陣痛タクシー」「マタニティタクシー」などを提供しており、サービスが豊富なのが特徴です。
日本交通株式会社は、1928年に創業した老舗のタクシー会社で、東京都23区、東京都三鷹市、東京都武蔵野市内を対象にサービスを提供しています。
2023年、日経MJによる調査「第41回サービス業調査ハイヤー・タクシー部門」では、グループ売上高日本一を獲得しました。
国際自動車株式会社は1957年以降に設立したタクシー会社で、日本交通株式会社と同様に東京23区、東京都三鷹市、東京都武蔵野市内を対象にサービスを提供しています。
事前確定運賃(あらかじめ運賃を確定する注文方法)制度を導入する先進性があるなどの特色があります。
タクシー業界の業種
タクシー業界では、タクシードライバーだけでなく、さまざまな職種の方が働いています。
主な職種とその仕事内容について確認しておくことで、進路に関するイメージをつかみやすくなるでしょう。
ここでは主な職種として、ドライバー・運行管理者・整備士・無線センターの4つをご紹介します。
ドライバー
タクシーを実際に運転し、乗車したお客様を目的地まで安全に送り届ける業務を担う職種です。
安全かつスムーズに運転できることはもちろん、お客様それぞれに適した対応ができる、高いコミュニケーション能力も求められます。
またなかには、企業の役員を対象に、ハイヤーのドライバーとして勤務する場合もあります。
さらにタクシー会社によっては、ガイド検定に合格すると観光タクシーの業務ができるようになったり、助産師監修の講習を受けてマタニティタクシーの業務に従事したりできるようになる場合も。
くわえて外国語を話せる方は空港送迎業務や観光客対応が可能になるなど、さまざまな知識・スキル・経験が活きる職種です。
運行管理
運行管理者は、ドライバーの業務が滞りなく進むようにサポートする職種です。
ドライバーの勤務状況や健康状態をチェックして安全に運行できる環境を整えるほか、事故やクレームが発生した際の対応、売上金の管理など、多岐にわたる業務に携わっています。
整備士
タクシー会社内の整備工場で、タクシーやハイヤーなど、車両の整備を担当する職種です。
ドライバーとお客様の安全を支えるとともに、スムーズにサービスを提供できるようサポートします。
基本的には整備業務を担当しますが、実務経験を積むなかで、キャリアアップやキャリア拡充も可能です。
整備管理者や運行管理者にキャリアを広げたり、チーフ・工場長などのマネジメント業務に従事したりもできます。
無線センター
無線センターは、タクシーの配車業務、お客様からのお問い合わせへの対応、データ入力など、オフィス業務各種を担当する職種です。
お客様からのさまざまなご要望を伺い、回答したりドライバーへ伝えたりする重要な役割を担っています。
タクシー会社の業務が円滑に回るようサポートする、縁の下の力持ちのような存在といえるでしょう。
レジャー業界で求められる人とオススメの学部
タクシー業界の業務といっても、職種ごとにさまざまな仕事がありました。
そうした職種に就職するためには、どのような経験・資格・適性が必要になるのでしょうか。
業界全体で求められている人材像や、タクシー業界を志すうえで適した進路先について、情報を整理してご紹介します。
求められる資格や経験
求められる経験や資格は、どの職種で勤務するかによって異なります。
ドライバーとして就職する場合は、普通免許と運転経験が必要です。
タクシーを運転する場合は専用の免許(2種免許)が必要ですが、社内研修を受ければ短期間で取得できる企業も多いため、入社時点では一般の車を運転できれば問題ありません。
運行管理者として勤務する場合は、国家資格を取得するか、実務経験を積んだうえで講習を受ける必要があります。
国家資格を取得するには1年以上の実務経験が必要で、合格には一定水準以上の知識と能力が必須です。
一方、実務経験と講習で資格取得する場合は、5年以上の勤務経験と5回以上の講習を修了する必要があります。
整備士として働く場合、自動車整備士という国家資格の取得が必要ですが、この資格は働きながら取得することも可能です。
就職段階では資格未取得でもよいとする企業もあるため、必ずしも在学中に取得しなければならないわけではありません。
運行管理者として勤務する場合と同様で、多くは、実務を経験しながら取得を目指す形になるでしょう。
なお、無線センターで勤務する場合は資格取得の必要はありません。
ただし、無線センターの稼働には陸上特殊無線技士の有資格者(第3級陸上特殊無線技士以上)を配置し監督させなければならないため、キャリアアップの手段として、資格取得を目指すのもよいでしょう。
タクシー業界に向いている人
タクシー業界で働くのに向いている人の特徴は、注意深く物事を見られる人、対人ストレスに弱くない人などです。
運転する際に周囲を注意深く見て安全走行ができる人や、注意深く顧客の話を聞いて要望をくみ取り、正確にドライバーへ伝えられる人が向いているといえるでしょう。
またタクシー業界で勤務すると、泥酔した顧客への対応、クレームや事故への対応など、ストレスを受ける場面も少なくありません。
そのため、ご自身のストレス耐性が強かったり、ストレスの解消方法がわかっていたりする人が適しています。
タクシー業界で働くためにオススメの学部
タクシー業界で働きたいと思ったとき、職種やご自身の希望によっては、選ぶことで知識や経験が活かせる学部があります。
例えば「社会福祉学部」ならば、人の幸せとは何か、他者の助けを必要とする人をサポートするにはなにができるかが学べます。外国人観光客への接客や案内をスムーズに行えるようになりたい場合は「外国語学部」がオススメです。さらに、様々な土地の特徴や環境、お客様に楽しんでもらうために活躍したいとお考えならば「観光コミュニティ学部」や「社会学部」の知識も役立つでしょう。
それぞれの学部がある大学は、下記などが挙げられます。
*日本福祉大学社会福祉学部
*高崎健康福祉大学健康福祉学部
*神戸市外国語大学外国語学部
*大東文化大学外国語学部
*跡見学園女子大学観光コミュニティ学部
*江戸川大学社会学部
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同時に大学の情報も確認できるため、進路選びに役立てられるよう確認しておきましょう。