イラストレーターになるには?仕事内容や向いている人の特徴
2023.03.30
魅力的なイラストを制作するイラストレーターの仕事。絵を描くのが好きな人なら、一度は憧れたことがあるかもしれませんね。イラストレーターになるためには、どんな方法があるのでしょうか?今回は、イラストレーターの仕事内容や向いている人の特徴、なるための方法、おすすめの学部など、さまざまな情報をご紹介します!
目次
イラストレーターの仕事の内容や想定年収
イラストレーターのメインの仕事はイラストを描くことですが、具体的にどんなことをするのか知らないという人も多いはず。まずは、イラストレーターの仕事内容ややりがい、想定年収などをご紹介します。
イラストレーターの仕事の内容
イラストレーターの仕事は、お客様やディレクター、編集者などの依頼主から依頼された内容に合わせてイラストを描くことです。制作するイラストは、ゲームのキャラクターや本の挿絵、商品のパッケージなどさまざま。商品をより魅力的に見せたり、本に書かれている内容をわかりやすく伝えたりするために、ふさわしいイラストを描く必要があります。
イラストレーターの仕事は「打ち合わせ→下描き→清書」の順で行われるのが基本です。打ち合わせではお客様の要望を聞き、どんなイラストを描けばいいかを決めていきます。下描きで構図などを考え、お客様にチェックしてもらいながら完成に近づけていきます。ときには何回も修正が行われることも。下描きのOKが出たら清書して、色を付けていきます。こうしてイラストが完成したら、お客様に渡すことができます。
イラストレーターの仕事のやりがい
イラストレーターのやりがいの一つが、自分の絵をたくさんの人に見てもらえること。イラストを見た人から良い評価をもらえると、仕事のやる気もアップしますね!また、自分の描いたパッケージイラストが商品購入のきっかけになることもあれば、デザインしたキャラクターが人気になることも。このような反響があったときも、イラストレーターとして大きなやりがいを感じられますよ。
イラストレーターの想定年収
「令和3年賃金構造基本統計調査」によると、イラストレーターが属する主な職業分類(画家、書家、漫画家)の平均年収は486.9万円となります。ただ、イラストレーターはフリーランスの人も多い職業です。フリーランスの人は決まった金額の給料をもらうわけではなく、仕事を依頼されるたびに報酬をもらうことが一般的。そのため、年収は人によって大きく異なります。
【参考】職業情報提供サイト(日本版O-NET)
URL:https://shigoto.mhlw.go.jp/User/Occupation/Detail/342
イラストレーターに向いている人の特徴
イラストレーターを続けていくためには、どんな資質が必要なのでしょうか。こちらでは、イラストレーターに向いている人の主な特徴を見ていきます。
絵を描くことが好き
イラストレーターになると、毎日のようにイラストを制作します。絵を描くことが好きであるのは、イラストレーターにとってもっとも重要な資質です。
多くの技術や作風を学ぶことが好き
イラストレーターはお客様の要望に合わせてイラストを描きます。人間だけではなく、動物やモンスター、武器、メカなどのイラストが求められることも。さまざまなものを描くことができれば、それだけ仕事の幅も広がるでしょう。そのためには、多くの技術や作風を学んで身に付けられることが大切です。
自分の作品にこだわることができる
多くのイラストレーターのなかから選ばれるようになるためには、ほかの人にはない個性を追求することも重要です。オリジナリティーあふれるイラストは、見た人に強い印象を残すことができます。自分の作品にこだわって個性的な絵を描けるのは、大きな強みになりますよ。
流行に合わせてイラストのニーズを読み取ることができる
イラストにも流行があり、好まれる絵は変化していきます。多くの人からのニーズがある流行の絵を描けると、仕事をもらえるチャンスも増えるはず。つねに流行をチェックして、どんなイラストが求められているかを把握し、自分のイラストに反映できることが大切です。
イラストレーターになる方法とおすすめの学部
イラストレーターになるためには、絵を描くスキルが不可欠です。こちらでは、イラストレーターになるための方法やおすすめの学部について解説します。
イラストレーターになる方法
イラストレーターに必須とされる学歴はありませんが、絵を描く技術がなければイラストの仕事をもらうことはできません。そのため、美術系の学校でイラスト制作について学ぶ人もたくさんいます。
学校を卒業したら、広告会社やゲーム制作会社などにイラストレーターとして就職する道があります。グラフィックデザイナーなど、別の職種で就職して経験を積んでからイラストレーターの道へ進む人も。ただ、イラストレーターとしての就職は狭き門であるといわれています。たくさんの志望者のなかから選ばれるためには、イラスト制作についてしっかりと勉強し、技術を向上させる努力が欠かせません!
また、企業に就職して経験を積んでから独立する人もいますが、最初からフリーランスのイラストレーターとして働き始める人もいます。仕事の依頼をもらうためには積極的に作品をアピールし、名前を知ってもらう必要があります。イラストコンテストで入賞を目指す、SNSやWebサイトなどに作品をアップするといった努力を続けていくと、チャンスをつかめることがありますよ。
イラストレーターになるためにおすすめの学部
イラストレーターの勉強ができるのは、美術・芸術系の専門学校や大学などです。専門学校ではコースごとに一つの分野に特化した内容を学び、実践的なスキルを身に付けられるのがメリットです。
大学でイラストレーターを目指す場合、美術大学で専門的な勉強ができます。美術大学では、絵画や彫刻、デザイン、写真、建築などを専攻できます。専門分野について深く学べるほか、語学や歴史などの一般教養を学ぶ時間があることが特徴です。
主な学部は美術学部や芸術学部、デザイン学部など、学科はイラスト学科やデザイン学科、グラフィックデザイン学科、造形芸術学科などです。イラストを通して伝えたいことを表現する力や、さまざまな表現技法などを身に付けることができます。イラスト・マンガ専攻やイラストコースなどを設けている大学もありますよ。
イラストレーターが働く場所とキャリアプラン
イラストレーターはどういったところで働いて経験を積んでいくことになるのでしょうか。最後に、イラストレーターが働く場所やキャリアプランをご紹介します。
イラストレーターが働く場所
イラストレーターの代表的な就職先はゲーム制作会社や映像や広告の制作会社、デザイン事務所などです。どんなイラストを描くかは業界によって変わります。たとえば、ゲーム業界ならゲームキャラクターや背景などのイラストを描きます。広告業界の場合は商品アピールのための広告イラストを描くことになるでしょう。ただ、正社員の求人数はそれほど多くはないので、契約社員や派遣社員、アルバイトなどからスタートして社員を目指す人もいます。
フリーランスの場合は、企業や個人などから依頼をもらってイラストを制作します。さまざまなジャンルを手がける人もいれば、得意なジャンルに特化した絵を描く人も。自分に合うやり方を選べるのがフリーランスの魅力ですね。
イラストレーターのキャリアプラン
イラストレーターのなかには、イラストの仕事を長く続けていく人もいれば、アートディレクターなどの別の職種に転職する人もいます。アートディレクターとは、ビジュアルに関するディレクションをする人のことです。たとえば、ゲーム会社のアートディレクターは、イラストレーターやモーションデザイナーなどに指示を出し、ビジュアルのテイストを決めたり、クオリティを高めたりします。制作するゲームに合わせ、ぴったりのイラストレーターを選ぶことも仕事の一部。ほかには、アニメーターやゲームクリエイターなど、イラストレーターのスキルを生かせる仕事に転職する人もいますよ。
また、さまざまなイラストを描いていくうちにファンが付き、多くの人に応援してもらえるようになることも。人気が高いイラストレーターになれたら、個展を開いたり画集を出したりと、アーティストとして活躍できるようになることもありますよ。そのためには、イラストを描くスキルを高めるのはもちろん、自分にしか描けない絵を追求することが重要です。
イラストレーターになりたいあなたは「JOB-BIKI」で進路検索!
イラストレーターは資格や学歴などは問われない職業ですが、イラストを描く技術は必須です。そのため、美術系や芸術系の学部で絵を学び、仕事に生かす人もいます。イラストレーターを目指せる大学に興味がわいたら、ぜひ「JOB-BIKI」で検索してみてください。「人物検索」で「イラストレーター」と入力して検索すると、著名なイラストレーターの出身大学を調べられますよ。