シューフィッターになるには?仕事内容やキャリアプラン
2023.03.31
シューフィッターは、靴選びの専門家。お客様の足の形に合わせて、快適で健康に歩ける靴選びのサポートをする仕事です。部活動でスポーツをしている人は、スポーツ用品店などで自分の足を詳しく調べてもらって、シューズを選んでもらったことがあるかもしれませんね!この記事では、そんなシューフィッターの仕事について解説します。人の体や靴に関する仕事に興味がある人は、ぜひシューフィッターの仕事や進路についてチェックしてみましょう。
目次
シューフィッターの仕事の内容や想定年収
シューフィッターの仕事内容や、やりがい、年収をご紹介します。まずは、どんな仕事なのかチェックしてみましょう!
シューフィッターの仕事の内容
シューフィッターは、お客様の足に適した靴を選ぶために、専門知識や技術を活かしてアドバイスをする専門家です。お客様の足形を計測して足の形に合った靴を提案したり、実際に靴を着用していただき、足に合わせて靴を微調整したりします。履き心地が快適で、足の健康の観点からも好ましい靴を選ぶお手伝いをすることで、お客様が安心して靴を購入できるようになります。
シューフィッターの仕事のやりがい
多くの市販の靴は、足の縦の長さのサイズ別に売られています。しかし、実際には足の形は一人ひとり異なっていて、足底の形や甲の高さなどのさまざまな違いがあるのです。だからこそ、世の中には「自分の足に合う靴がなかなか見つからない」「靴を履くといつも足に痛みが生じてしまう」といった悩みを抱えている人が少なくありません。シューフィッターは、そんな靴選びでお悩みのお客様に寄り添い、一人ひとりの足に合った靴を提案することで、歩く楽しみに貢献できる仕事です!
シューフィッターの想定年収
シューフィッターの年収は全国平均で354.8万円です。また、月額の求人賃金は全国平均で22万円となっています。シューフィッターになるには、靴の販売員として一定以上の経験を積んだ上で、フィッティングの専門的な知識や技術を身に着ける必要があります。販売員からのキャリアアップによって、より高い報酬が期待できる職種です。
【参考】職業情報提供サイト(日本版O-NET)
URL:https://shigoto.mhlw.go.jp/User/Occupation/Detail/76
シューフィッターに向いている人
シューフィッターの仕事に向いている人の特徴をご紹介します。こんな人は、シューフィッターに向いているかもしれません!
靴に関する情報が好きな人
靴選びのプロフェッショナルであるシューフィッターは、靴販売の経験者が目指すことが多い職種です。お店でお客様に商品をおすすめする立場なので、多種多様な靴のブランドの情報通で、トレンドにも敏感な人が向いています!
人体の仕組みについて関心がある人
シューフィッターはお客様の足形を計測して、その人の足の特徴や健康的な歩き方などを考慮した上で、靴選びのアドバイスを行います。足の病気やケガに詳しく、体の仕組みを理解できる人でなければ難しい仕事だといえるでしょう。
向上心がある人
お客様に納得して靴を購入していただくためには、フィッティングの知識と技術が問われます。「長距離走で速く走るには?」「モデルだけど足が痛くないハイヒールが欲しい!」など、靴選びのプロフェッショナルとして人それぞれの要求に応えることが重要です!
コミュニケーションが得意な人
フィッティングではお客様への詳しい問診を行い、お悩みやご要望などを具体的に聞き出します。細かな調整のためには、お客様の職業や、足の状態などを伺うこともあるでしょう。靴選びの精度を高めるためにも、コミュニケーション能力が欠かせません。
シューフィッターになる方法とおすすめの学部
シューフィッターの資格はどのように取得できるのでしょうか?シューフィッターに必須の資格や、仕事に役立つ学びができる大学の学部をご紹介します!
シューフィッターになる方法
シューフィッターになるには、まず靴の販売員として実務経験を積んだ上で、資格の取得を目指しましょう。
シューフィッターとして働くためには、一般社団法人 足と靴と健康協議会による養成講座を受講し、認定を受ける必要があります。養成講座には「プライマリー(初級)コース」「バチェラー(上級)コース」「マスター(修士)コース」という3つのレベルがあり、上級以上のコースへ進むには、まず初級コースを受講して養成機関からの認定を受けることが必須です。
シューフィッター養成講座の初級コースは、誰でも受講可能となっています。ただし、認定を受けるには指定された日数の講座を修了するとともに、テストや足型計測などの課題に合格しなければなりません。課題の合格基準をクリアするには、現場で一定の実務経験を積んでいなければ難しい部分も多くあります。そのため、一般的には初級コースも経験者向けの資格だといわれているのです!
靴の販売員の主な勤務先は、デパートやショッピングモールの靴売り場、靴専門店などです。将来、シューフィッターになりたいあなたは、まず靴の販売員として就職して、現場で知識やスキルを身に付けましょう。
シューフィッターになるためにおすすめの学部
シューフィッターになるには、養成講座を受講して資格を取得することが必須です!養成機関から認定を受けるためのテストでは、靴の選び方に関する知識や技術だけでなく、人間の足の構造や歩き方をはじめとした医学の知識も問われます。大学の保健医療学部・健康科学部・医療科学部・体育学部などで学び、人体の構造について理解している人は、シューフィッターの仕事でも有利だといえるでしょう。シューフィッターを目指すなら、これらの医療系や体育系の学部がおすすめです。
シューフィッターが働く場所とキャリアプラン
靴の販売員からシューフィッターになったら、どんな場所で活躍して、将来はどんな働き方ができるのでしょうか?働く場所やキャリアプランについて解説します!
シューフィッターが働く場所
シューフィッターは、一般的な靴売り場や靴専門店などでフィッティングに携わります。また、足型測定を実施しているスポーツ用品店でも、フィッティングの専門的な知識と技術を活かして、スポーツシューズの販売で活躍できるでしょう。店舗以外では、製靴メーカーなどに就職して、靴の開発に携わることもあります。靴に関わる幅広い場所で働くことができます!
シューフィッターのキャリアプラン
シューフィッターの養成機関で初級コースの資格を取得したら、その後は現場でフィッティングの経験を積んでいきます。一つの方向性として、子供のシューフィッティングを学んで子供靴専門店で働くなど、専門性を高めていくことも可能です。また、レベルの高い上級コースや修士コースの資格に挑戦して、知識と技術に磨きをかけても良いでしょう。なかには、シューフィッターとして豊富な経験を積んでから、自分で靴のブランドを作る人もいますよ。上位の資格で身に付けた知識と技術は、一流のシューフィッターとして仕事で独立する場面でも活かせるはず!
シューフィッターになりたいあなたは「JOB-BIKI」で進路検索!
シューフィッターの仕事についてお伝えしました。シューフィッターになるには資格が必須です。大学でシューフィッターの仕事に役立つ勉強がしたいなら、医療系や体育系の学部がおすすめ!人体の構造について理解していると、シューフィッターの資格取得で有利になるだけでなく、仕事でお客様の靴選びをサポートするときにも役立ちますよ。進路を考え始めたら、まずは気軽に「JOB-BIKI」で情報収集から始めてみませんか?検索画面の就職先検索で、皆さんの知っている靴の販売店や製靴メーカーの名前を入力すると、そこに就職した先輩たちの出身大学がわかります。また、人物検索で「シューフィッター」と入力して、独立した有名なシューフィッターの情報をチェックするのもおすすめです!