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Webディレクターはどのような仕事をしている?就職先と必要な能力とは

2023.04.20

カテゴリー:
企画を考えるWebディレクター

高校生のみなさんの中には、Web業界の仕事に興味を持っている人もいるでしょう。Web業界の仕事といえば、WebデザイナーやWebライター、プログラマーなどを思い浮かべる人が多いと思います。Webディレクターは、いわばその人達をまとめる役割の人です。この記事では、Webディレクターの仕事内容と就職先、必要な能力や学べる大学について紹介していきますね。

Webディレクターとは?

打ち合わせするWebディレクター

Webディレクターとは、Webサイトを制作する現場での監督のような存在です。どのようなWebサイトを作るのか、企画から考え完成までのすべての指揮をとります。Web制作の責任者となり、Webサイトを作りたい依頼主から要望を聞き、形にしていくのがWebディレクターの仕事です。

Webディレクターは事業会社に勤める場合は、自社のWebサイトを作り、制作会社などに勤める場合は、Webサイトを作りたい依頼主のために制作します。自社のWebサイトを担当するか、他社のWebサイト制作を担当するかで、Webディレクターの業務範囲は異なります。

基本的にはどの立場のWebディレクターも、制作メンバーをまとめ、完成まで進められるように進行を管理し、スムーズに作業が進められるように補助するのが役目です。

依頼主の要望どおりのWebコンテンツを作ることが、Webディレクターの務めです。ここからは、Webディレクターが行う主な仕事内容についてお伝えしていきますね。

Webディレクターの仕事内容

Webディレクターの仕事内容は、大きく分けると以下の6つの内容があげられます。

・要望・課題のヒアリング
まずは、依頼者がどんなWebサイトを作りたいのか、Webディレクターが要望を聞き取ります。具体的には、Webサイトを作る目的やその内容などを伺います。具体的な内容が明確に決まっている人もいれば、「とにかくWebサイトを作りたい!」と曖昧な人もいるでしょう。

Webディレクターは、そのような状態の人と打ち合わせを行うことで、相手が求めるものを明確にしていきます。ヒアリング段階では、ただ相手が伝えてくれることを聞くだけではなく、その会話から相手が本当に求めていることを聞き出してあげることも大切な仕事です。最初の段階で相手の要望や課題を聞き出せると、制作後に依頼主から「イメージと違う」「サイトを見てから、目的が違うことに気づいた」といったミスが起きづらいです。

Web制作現場を監督すると聞くと、制作が始まってからの作業が主に感じられるかもしれません。しかし、一番大事なのは相手の要望を明確にすることです。そのため、Webディレクターにはコミュニケーション能力が欠かせません。

・企画提案
相手の要望や課題が聞き出せたら、それを叶えるための企画を提案します。サイトの方向性や、目的を叶えるためにやるべきことなどを、具体的につめていく作業です。Webディレクターは、相手の目的を達成するために、効果的なWebコンテンツや企画を考えていきます。

提案する内容は、課題や求める内容によって大きく異なります。例えば、Webサイトを作ることによって、売上アップにつなげたいのか、新規顧客を獲得したいのか、最終的に目指す場所によって提案内容は変わってくるでしょう。そうした側面も考えながら、どのような内容のWebサイトにするのが最適なのか、考えていかなければなりません。

・スケジュールの進行管理
手掛けるWebサイトの方向性が決まったら、制作スタッフの作業フローを作ります。誰がいつどのような作業をするのか、進行管理しやすいように計画表を作る作業です。

実際にプロジェクトが始まったら、納期に間に合うようにWebディレクターが進行管理します。スケジュールを立てていても、スケジュール通りにいかないことがあるのがWeb制作の世界です。Webディレクターは適宜進捗をチェックしながら、遅れが生じている場合の対応も考えなければなりません。臨機応変な対応が求められる仕事です。

制作スタッフと依頼主の両方とコミュニケーションを密にとりながら、プロジェクト成功へと導きます。

・運用更新
事業会社で自社のWebサイトを制作する場合は、サイトの運用や更新も行います。Webサイトが古くならないように新しい情報を更新したり、サイトが見てもらえているのかアクセス数を確認したりします。目的が達成できていなければ、何が原因なのか課題を推測し、改善策を考えます。Webディレクターは、Webサイトが依頼主の求める通りに機能できるように補助するのも大切な役目です。

ただし、制作会社などであれば、Webサイトを作って依頼主に渡して終わりのケースもあります。依頼される状況によって、Webディレクターがこの業務に関わるかどうかが変わります。

Webディレクターの仕事の流れ

Webディレクターの仕事内容についてお伝えしました。ここでは、Webディレクターの仕事の流れを、Web制作を行う際の流れと絡めながらお伝えしていきます。

  1. 企画・設計
    企画・設計では、相手からのヒアリングを行い、企画する段階です。ここでは、サイトの目的を達成するためにサイトの構成図や、ワイヤーフレームと呼ばれるWebページのレイアウトを決めるための設計図を作り、サイトの枠組みを作っていきます。
  2. デザイン
    Webサイトのワイヤーフレームができあがったら、まずはサイトのデザインを作っていきます。デザイナーと打ち合わせをしながら、見栄えの良さなど一般的なデザインに加えて、UI(ユーザーインターフェイス) という、クリック操作などのユーザーが実際に触れる部分を意識したデザインを考えます。WebではUIなどの見た目以外の要素も踏まえて、画像や文字のフォント、サイトに設置するボタンの位置など、Webサイトに訪れた人が操作しやすいデザイン作りが必要です。サイトによっては、アプリのダウンロードや商品の購入などに導くための誘導も考えなければなりません。。デザインを作るのはデザイナーですが、Webディレクターはデザイナーにサイトの趣旨や方向性を伝えなければ、思うようなデザインに仕上がりません。
  3. 構築・開発
    構築・開発では、デザインで制作したものを、実際にユーザーが動かせるように構築していきます。この作業を行うのは、コーダーと呼ばれるWebサイトを閲覧・動作できるようにコーディングする 職業の人です。 コーディングとは、ブラウザに表示される素となるソールを作ることです。Webディレクターはコーダーと打ち合わせをしながら、依頼主が思い描くサイトに仕上げられるように指示を出します。Google ChromeやSafariなどの複数のブラウザでも、Webサイトのレイアウトが崩れずに見られるように、Webサイトをコーディングしていきます。
  4. テスト
    デザインができ、構築・開発まで進んだら、Webサイトのテストをします。設計段階で考えたデザインと差異がないか、クリックなど動作する時に異常が起きないかなどの確認です。

テスト段階で異なっていれば、修正をかけて再度作成をお願いする場合もあります。テスト段階で、求めている内容通りになるかどうかは、いかに連携がとれているかどうかが出る部分でもあります。実際に制作した後に、「思っていたものと違う」という事態もあり、Webディレクターがいかに趣旨を正しく・細かく伝えられているかが重要です。依頼主と制作側の意思疎通ができていないと、依頼主が求めるWebサイトは作れません。Webディレクターの指示出しや、依頼主から正しく要望を聞き出せるかどうかが、いかに大切かがわかるでしょう。

  1. 公開・運営
    Webサイトができあがったら、実際にユーザーが見られるように公開します。公開時にはサーバー周りの設定や、サイトが多くの人の目に触れやすいように裏側の部分の策定にも関わります。

Webディレクターのやりがい

Webディレクターは、Web制作現場の責任者です。依頼主の求めるものを汲み取り、課題や目的が解決できるように提案し、その内容が達成できるように制作スタッフを動かします。責任が大きい分、やりがいが大きい仕事です。

そのため、自分の考えたサイトが形となり、クライアントの目的を成し遂げた時の達成感は大きなものです。自分の手掛けたサイトが多くの人に見てもらえ、それによって依頼主の売上アップなどの目的につながることほど嬉しいことはないでしょう。

Webサイトの制作は、手掛けるサイトによって達成する目的が異なるのが大きな特徴です。例えば、会社のことを知ってもらうために作るコーポレートサイトでは、会社の顔となるようなサイトを手掛けることが求められます。サイトに訪れるのは、その会社の取引先や顧客となる人です。会社のことがよくわかるサイトができ、企業のイメージアップや新たな取引先の獲得につながることが目的であることが多いです。

ほかにも、商品を売るためのサイト制作では、そのサイトに訪れた人が購入したくなるサイト作りが求められます。サイトに訪れた人がどれだけ購入してくれるかが重要です。その購入率が高いほど、依頼主が求めるサイトに仕上げられたということになります。どれだけ見栄えが良いサイトができても、購入につながらなければ目的達成とはいえません。

このように、依頼主が求めるWebサイトの目的によって、Webディレクターの貢献の仕方は異なります。制作するサイトによって、どこに重点をおけばいいのかが異なり、目的達成のために常に悩みながら仕事を行うため、目的達成した時のやりがいは大きいでしょう。

また、Webディレクターはプロジェクトの監督・指揮をするため、多くの人と関わりながら仕事ができます。デザイナー・エンジニア・ライターと各専門分野のプロと仕事ができるので、常に学びが得られるでしょう。チームをまとめあげる仕事は大変な側面も大きいですが、制作スタッフに指示を出し、要望通りのものが仕上がってきた時は、伝わった喜びが感じられます。

Webディレクターの想定年収

Webディレクターの想定年収は、厚生労働省の「令和3年賃金構造基本統計調査」 によると約584万円となっています。月収で表すと、約25万円が平均的です。

全年齢を対象にしたデータとなっているため、新米Webディレクターとベテランでは差があるでしょう。実際、マイナビクリエイター エージェントサービス登録者の年収データによると、20代は364万円、30代は480万円、40代で510万円となっています。

20代で364万円の年収は、Web業界の中では高い部類に入ります。WebディレクターはWeb制作現場を指揮する立場であるため、Web業界の中でも年収が高い職業なのです。

Webディレクターに必要な能力・知識は?

制作スタッフに指示を出すWebディレクター

Webディレクターは、Web制作現場において重要な立ち位置にいる職業だとわかりました。それでは実際、Webディレクターとして仕事をするためには、どのような能力や知識が必要なのでしょうか?

・コミュニケーション能力
Webディレクターには、コミュニケーション能力が欠かせません。依頼主の意向を聞き、求める形にするためには、依頼主とも制作スタッフとも密なコミュニケーションが求められます。

ここでいうコミュニケーション能力は、単に人と話すのが上手い、明るくて社交的という意味ではありません。依頼主から課題や求める内容を聞く力、自分の考えを提案する力、そしてそれを制作スタッフに上手く伝える力が必要です。Webディレクターは依頼主と制作スタッフの間に立つ人のため、Webディレクターが誤った伝え方をしてしまうとプロジェクトは上手くいきません。プロジェクトを上手く進めるために、コミュニケーション力は欠かせない能力のひとつです。

・リーダーシップ
プロジェクトを完成させるためには、Webディレクターがスタッフに指示を行い、制作現場を取り仕切る必要があります。Webディレクターには、現場全体をまとめるリーダーシップが求められるでしょう。

時には、各スタッフが目的を達成できるように、スタッフを励ますことも大切です。スタッフのモチベーションを保つことも、Webディレクターに求められる仕事のひとつです。リーダーシップは、生まれ持った才能ではありません。学校で常にリーダーとして活躍している人を見ると、才能があると感じるかもしれません。

しかし、現在部活動などで、人の上に立って指示を出すような役割をしていなくても、リーダーシップは身に付けられます。 目的を達成するために、人の協力を得られるように動いていれば大丈夫です。例えば、友達の誕生日会を企画して、参加してくれる友達と一緒に誕生日会を作り上げていくなど、遊びや友達との間でもリーダーシップは発揮できます。

・スケジュール管理能力
Webディレクターが抱えるプロジェクトは、1つとは限りません。基本的には、複数のプロジェクトを同時進行します。そのため、Webディレクターは、それぞれのプロジェクトの進捗管理を行う必要があります。最初は頭が混乱してしまうかもしれませんね。

プロジェクトが動き出したら、遅れがでないようにスケジュール管理する力が求められます。高校生の今のうちから、勉強や成し遂げたいことのスケジュールを立て、いつまでに何をするか計画してみてください。日頃から考える癖をつけておくと、スケジュール管理能力が養われますよ。

・臨機応変に対応する力
Web制作現場は、予定通りにいかないことがたくさん起こります。決まった通りに物事を進めたい人にとっては、苦痛に感じられるかもしれませんね。

制作現場では、せっかくWebサイトを構築しても、PC上では正しく動いたのにスマホでは動かないというような事態も想定されます。そのようなトラブルが起きた時に、柔軟に対応できる力があれば、混乱を招くことなく現場を統率できますよ。

・Webマーティングに関する知識
Webディレクターには、Webマーケティングの知識が必要です。依頼主が求めるWebサイトを作るためには、Webサイトを作るための基本的な技術はもちろんのこと、Webサイトのアクセス数を集めるための集客手段などの知識も欠かせません。

制作会社などに入ってから知識を身につける人もたくさんいますが、知識量が多いほど多くの提案ができます。Webに関する知識、マーケティングに関する知識は大学で身につけておくと就職時に役立ちますよ。

・デザインに関する知識
Webディレクターが直接デザインを制作する機会は少ないですが、Webのレイアウトや構成図を作る際にもデザインの知識はある程度必要です。また、デザイナーに指示を出すためにも、基礎的な知識は身につけておきたいところです。あらゆるデザインパターンについて勉強しておくと、Webディレクターとしてさまざまな提案ができるようになりますよ。

まずは、Webサイトを見て、どんなデザインでサイトが作れられているのか知るところから始めてみてください。高校生の今のうちからデザインに触れ、考える時間を作るだけでも勉強になります。興味を持つところからはじめ、少しずつ大学などでデザイン知識を身につけるといいでしょう。

Webディレクターへの道のり

Webディレクターを目指す高校生

Webディレクターになるには、専門学校や大学でWebサイト制作に必要な知識を身につけ、Web制作会社などへ就職するのが一般的です。ただし、Web制作に携われる会社に就職しても、最初からWebディレクターとして仕事を始められる人はほとんどいません。

基本的には、Webデザイナーやコーダーとして、Web制作に携わります。そうしてサイト制作の経験を経てから、Webディレクターとなるのが一般的です。制作スタッフチームを動かす側のWebディレクターが、デザインやコーダーの業務を理解していなくては、適切な指示を出すのは難しいからです。

そのため、Webディレクターになるためには、Webサイト制作に必要な最低限のデザイン知識やコーディングに関する知識は備えておきたいです。基本的な知識を身につけるためには、大学でITやWebに関する知識を身に着けるのがよいでしょう。ここからは、Webディレクターに必要な、Webサイト制作の知識や技術が学べる大学・学部について紹介します。

Webディレクターを目指せる大学・学部

Webディレクターを目指すならば、IT関係やデザインを専門的に学べる大学・学部がおすすめです。工業系の大学ならば、情報工学部やデザイン工学部などでコーディングやデザインの勉強ができます。

他にも以下の大学では、WebやITに関する分野が専門的に学べます。

  • デジタルハリウッド大学 デジタルコミュニケーション学部(東京)
  • 玉川大学 芸術学部 メディア・デザイン学科(東京)
  • 東京電機大学 デザイン・情報メディア・情報通信工学科(東京)
  • 北海道情報大学 情報メディア学科(北海道)
  • 金沢工業大学 メディア情報学科(石川)

デジタルハリウッド大学では、デジタルクリエイターの育成を目的とした学科が設立されています。まさに、Web業界で働く人のための大学といえるでしょう。プログラミングやWebデザインなど、Web制作現場で必要な技術が学べます。学部学科を横断できるので、幅広い分野のデジタルコンテンツが身に付けられます。

情報メディア学科では、IT関係を専門的に学べるため、関連資格の取得も行いやすいです。プログラミングをメインとしなくても、広い分野でWebのメディアに関する知識・資格が身につけられるでしょう。

Webデザインに関する知識を専門的に勉強するならば、デザイン学科のある大学を選ぶのがいいですね。Webデザインに関する基礎的な知識やスキルが身につけられ、応用力も備わります。Webデザインについて幅広い知識を身につけておくと、依頼主のために複数のアイデアが伝えられるWebディレクターになれますよ。

Webディレクターに活かせる資格

Webディレクターになるために必須の資格はありませんが、持っていると活かせる資格はあります。資格勉強をすることで、Webディレクターに必要な知識や能力を身に付けられます。また、自分がWeb制作に関する知識を備えていることの裏付けにもなるので、できれば取得しておきたいですね。

・Webディレクション試験
Webディレクション試験は、「社団法人 全日本能率連盟」が認定するWeb検定試験の1つです。Webディレクション検定に合格すると、Webディレクターの資格が得られます。試験内容は、「インターネットビジネス」、「プロジェクトマネジメント」、「Webサイトの企画・設計」、「Webマーケティング」とWebディレクターに必要な内容ばかりです。

仕事内容がいまいちよくわからない、まずはWebディレクターの知識を深めたい方におすすめの資格試験です。

・ウェブ解析士
ウェブ解析士とは、一般社団法人ウェブ解析士協会が認定する資格試験です。一般社団法人ウェブ解析士協会では、ウェブ解析士の資格を「アクセス解析、KPI設計・事業に即した計画立案・ファシリテーションなど、実務で活躍できる人材を養成する認定資格」としています。

つまり、Webディレクターに必要な企画とスケジュール計画の提案、それに伴うWebサイトの設計、完成後の運営時に必要なアクセス解析について学べる資格です。Webディレクターで必要な知識や技術が身につけられるでしょう。

・ウェブデザイン技能検定
ウェブデザイン技能検定とは、Web業界で唯一の国家資格制度です。1級~3級まであり、1級合格者には厚生労働省から、2,3級合格者には特定非営利活動法人インターネットスキル認定普及協会から合格証がもらえます。

Webサイトのデザインをするうえで必要な知識が問われる資格試験です。Webサイト運営者にとって必要な知識でもあるため、Webディレクターを目指す人は、まずは3級所得を目指したいですね。

Webディレクターの就職先とキャリアプラン

Web制作会社で働くWebディレクター

Webディレクターとして働くためには、どのような就職先を目指せばよいのでしょうか。Webディレクターを目指せる就職先と、キャリアプランについてお伝えしますね。

Webディレクターの主な就職先

Webディレクターの主な就職先は、Web制作会社、サービス事業会社、広告代理店、Web開発会社、一般企業のWeb制作部門などです。Web制作会社や広告代理店のWebディレクターは、基本的にWebサイトを作りたい会社からの依頼を受け、サイトを構築します。

サービス事業会社や一般企業は、自社ホームページの制作・運用・更新までを担います。そのため、他社の人と打ち合わせを行うことはありません。

システム開発会社のWebディレクターは、プログラミングを行うこともあります。他の就職先でのWebディレクターの仕事内容とは異なり、システム開発に特化した業務を行います。システム開発と連携したWebサイトを作るため、プログラミングなどのITに関する深い知識 が必要です。

Webディレクターのキャリアプラン

Webディレクターとして活躍できるようになった後は、さまざまなキャリアプランが想定されます。将来性のある仕事といえるでしょう。Webディレクターの仕事に興味がある高校生のみなさんは、キャリアプランをもとにWebディレクターとして働く自分の姿をイメージしてみてくださいね。

・強みを活かしたWebディレクターになる
Webディレクターとしてプロジェクトを任せてもらえるようになったら、自分の強みを見つけましょう。Webディレクターは依頼主に企画を提案したり、Webサイトのフレームワークを考えたりします。

その中でも、「企画力は誰にも負けない!」「自分でデザインできるほどデザイン力がある」といった強みがあれば、その分野において価値の高いWebディレクターとなれるでしょう。そうなれば、「ここの会社のディレクターさんは、企画力が高いから」という理由で、依頼主が増えたり、既存の依頼主が新規案件を任せてくれたりするかもしれません。

・Webプロデューサーを目指す
会社の構成によって異なりますが、Webディレクターの上にはWebプロデューサーという役割の人がいます。Webディレクターは現場の進行管理を主とし、Webプロデューサーはそのさらに上、事業全体を管理する人です。

ビジネス戦略を考えたり、依頼主から仕事を受けた時に予算の管理や確保を行ったりと、現場以外の仕事を行います。依頼主と会社の双方が納得する予算の打ち出しなど、会社経営者としての目線も必要になる仕事です。Webプロデューサーは現場の仕事には関わらず、管理者としての仕事が主となります。

・独立してフリーランスで活動する
Webディレクターとして会社で活躍できるようになったら、独立開業するのもひとつの道です。会社で働いていた時の人脈を使ったり、Webディレクターを求めている会社と業務委託契約をしたりして働くのが一般的です。

フリーランスになれば、仕事をこなした分だけ収入アップを目指せます。Webディレクターとして仕事をする人の中には、将来独立を目指している人も少なくありません。「この人に仕事を任せたい!」と思ってもらえるようなWebディレクターを目指して能力を高めれば、Webディレクターとしての道は広がりますよ。

Webディレクターになりたいあなたは「JOB-BIKI」で進路検索!

Webディレクターの仕事内容や、Webディレクターの道のりについて紹介してきました。Webディレクターは、Web制作現場を指揮するリーダーとなる職業です。

Web全般の知識が必要になる仕事でもあるため、大学生のうちに身に着けておきたいですね。Webディレクターに興味のある人は、ぜひ「JOB-BIKI」の就職先検索で「デザイン」や「製作」のキーワードで検索してみてください。Web製作を請け負う会社が見つけられますよ。まずはどのような就職先があるのか、Web製作に携われる会社の情報を集めてみてくださいね。Webディレクターとして働くイメージがわきやすくなりますよ。

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