テレビ業界で働く魅力はどのようなところ?主な職種とおすすめの学部
2023.05.25
「テレビが好き!」という人は、テレビ業界への就職を考えたことも多いのではないでしょうか?華やかなイメージのある業界ですが、実際にはどんな仕事があるのでしょうか。ここでは、テレビ業界の特徴や主な仕事の種類、向いている人の特徴、おすすめ学部など、さまざまな情報をご紹介します。気になる人は、ぜひ最後までご覧ください!
テレビ業界の魅力と代表的な企業
「テレビを見るのは好きだけど、テレビ業界についてはよく知らない」という人も多いかもしれませんね。まずは、テレビ業界の特徴や働く魅力、代表的な企業の例をチェックしてみましょう!
テレビ業界とは
テレビ業界とは、テレビ番組の制作や放送に関する業界のことです。テレビ番組の制作や放送を行うテレビ局や、番組制作をメインに行う番組制作会社などがあります。
テレビ局では基本的に「広告収入」で利益を得ています。皆さんも、テレビ番組の合間に流れるCMを見たことがあるのでは?テレビのCMは、スポンサーといわれる企業や団体などが枠を購入して、商品やサービスを宣伝する映像を流しています。テレビ局には、こういったスポンサーにCM枠を買ってもらえるように営業する仕事もありますよ。ただし、公共放送である「NHK(日本放送協会)」だけは視聴者からの受信料を集めているのが違いです。
テレビ業界で働く魅力
テレビは、映像を通して多くの人に情報を発信する、影響力の大きなメディアです。ときには社会に変化をもたらすことも。スケールの大きな仕事ができることはテレビ業界ならではの魅力といえるでしょう。
テレビ業界の主な企業の例
・株式会社フジテレビジョン
・関西テレビ放送株式会社
・日本テレビ放送網株式会社
・株式会社ハウフルス
・株式会社極東電視台
テレビ業界の企業は、主に「テレビ局」や「番組制作会社」に分けることができます。テレビ局はテレビ番組の放送を行う会社です。番組制作することもありますが、どんな番組を流すか決めたり、放送のスケジュールを管理したりといった仕事がメインになります。
テレビ局のなかでも特に有名なのが、全国ネットワークで放送する「キー局」です。関東に住んでいる人のなかには、「フジテレビ(株式会社フジテレビジョン)」「日テレ(日本テレビ放送網株式会社)」など、聞いたことがある人もいるかもしれませんね。
「株式会社ハウフルス」や「株式会社極東電視台」などの番組制作会社は、主にテレビ局から依頼を受けてテレビ番組を制作します。企画から制作まですべて担当する会社もありますが、一部の工程だけを担当する会社もありますよ。
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テレビ業界の主な職種
テレビ業界にはどんな仕事があるのでしょうか?ここでは、テレビ業界の主な職種をご紹介します。
制作に関する職種
・脚本家
ドラマや映画などの脚本を書く仕事です。多くの視聴者を引き付ける魅力的な物語を作り上げます。
脚本家(シナリオライター)になるには?仕事内容や必須スキルを紹介
・構成作家
テレビ番組の構成を考える仕事です。どんな流れでコーナーを進めるか、どんな演出をするかなどを決めていき、視聴者に飽きずに見てもらえるような番組を目指します。
構成作家になるには?仕事内容や求められる資質・能力などを紹介
・プロデューサー
テレビ番組制作の責任者となる仕事です。どんなテレビ番組を制作するか企画して、予算決めや出演者選定、スポンサー探し、映像の最終チェックなど、幅広い業務を担当します。
放送に関する職種
・アナウンサー
ニュースや報道番組、バラエティ番組など、さまざまなテレビ番組でアナウンスをする仕事です。原稿を読むだけではなく、司会として番組を進めたり、出演者としてコメントをしたりすることもあります。
・カメラマン
テレビ番組の映像を撮影する仕事です。番組のコンセプトに合わせて、スタジオや屋外など、さまざまなシーンを撮影していきます。
・ディレクター
プロデューサーの企画した内容をもとに、撮影現場の責任者として番組制作を進める仕事です。制作スタッフや出演者に指示を出すのが主な仕事ですが、自分でロケや取材、編集などを行う人もいます。
・技術スタッフ
撮影の機材や中継車などを扱う仕事です。音声や照明など、それぞれの分野の専門スキルを駆使して活躍します。
・テロップコーディネーター
テロップとはテレビ画面上に表示される文字のこと。緊急地震速報やニュース速報などで見たことがある人も多いのでは?テロップコーディネーターは、テロップの内容を考えてクリエイターに指示を出し、ミスがないかチェックした上で放送する仕事です。
・マスター業務
放送中のテレビやCMを監視して、内容や映像、音声などに問題がないかをチェックする仕事です。EPGと呼ばれる、テレビ画面上で見られる番組表をチェックすることもあります。突然の災害などで放送内容が変更になったとき、スムーズに放送が続くように対処するのも大事な仕事です。
報道・スポーツに関する職種
・報道記者
ニュースで流れるさまざまな事件や事故、自然災害などを取材する仕事です。大きな事件などがあったときは、現場に急行して何日も取材を続けることも。また、社会・政治・スポーツといったように、分野ごとに担当が分かれていることもあります。
その他の職種
・営業
主に広告代理店を通してテレビCMの枠を買ってくれるスポンサーを探す仕事です 。CMには特定の番組で流れる「タイムCM」や、番組は問わず時間帯指定で流れる「スポットCM」などの種類があります。営業の仕事では、スポンサーの商品やサービスに合わせて適したCMメニューを広告代理店に提案します。
テレビ業界で求められる人の特徴とおすすめの学部
テレビ業界では、どんな人が求められているのでしょうか。また、就職するにはどんな勉強が必要となるのでしょうか?最後に、テレビ業界に向いている人の特徴や、おすすめ学部などを紹介します。
求められる経験や資格
テレビ業界に入るには、テレビ局や番組制作会社などに入社する方法があります。なりたい職種によって求められる経験や資格は変わります。
たとえば、テレビ局で技術スタッフとして働きたいと思ったら、技術職の募集に応募することになります。アナウンサーになりたい場合はアナウンサー職の募集を探すことになります。
テレビ業界への就職で必須とされる資格はありません。ただ、職種によっては取得しておくと仕事で役立つ資格もあります。たとえば、アナウンサーになると海外ロケやインタビューなどで英語を使う機会が来ることがあります。「TOEICⓇ」や「英検Ⓡ」などを持っていると、英語力をアピールできるでしょう。
また、技術系の仕事に携わる場合は「映像音響処理技術者資格認定試験」や「舞台・テレビジョン照明技術者技能認定」といった資格もあります。こういった資格を取得していると、一定の技術があることの証明になりますよ。
テレビ業界に向いている人
・流行に敏感
テレビ番組では、現在流行しているものやこれから流行するものなどを取り上げる機会がたくさんあります。流行に敏感な人なら最新情報をキャッチしてテレビ業界の仕事に活かすことができるでしょう。
・テレビ番組が好き
テレビ業界で仕事をするなら、テレビ番組が好きなことが大事です。仕事中はずっとテレビに関する業務を行うことになるため、興味を持てない人は続けていくのが難しいかもしれません。
・探求心がある
テレビ番組では、スポーツや政治、お笑いなど、さまざまなジャンルの内容を放送します。テレビ業界に就職すると幅広い分野に携わることになるので、何事にも探求心を持てる人が向いています。
・物事を客観的に見ることができる
テレビ番組はたくさんの人が視聴します。内容によっては誰かが不快に思ったり、傷ついたりしてしまうことも。そういった番組を放送してしまわないよう、客観的な視点を持ってマーケティングを行った上で制作内容を決めたり、内容を審査したりできることも大事です。
テレビ業界に就職するために役立つおすすめの学部
テレビ業界の仕事全般につながる内容を勉強できるのは、メディア学やマスコミ学などを学べる学部です。メディア学部や社会学部などのほか、社会学科や人文学科、コミュニケーション学科などで学べることがあります。演劇学科や芸術学科などで、演劇や演出について専門的に学ぶのも選択肢の一つです。また、専門的な技術が必要となる制作スタッフを目指す場合は、実践的なスキルを学べる学部もおすすめできます。たとえば、カメラマンになりたい場合は映画学科や映像学科などで撮影技術を身に付ける方法がありますよ。
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