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保育士になるには?4つのルートや大学と専門学校の違いも解説

2023.06.13

カテゴリー:
絵本の読み聞かせをする保育士

「子どもが好き」「子どもと触れ合える仕事がしたい!」と考えている高校生の中には、保育士の仕事に興味を持っている人もいるのではないでしょうか。

保育士になるには、高校卒業後すぐに目指す道もあれば、大学進学後や社会人になってから挑戦する方法もあります。将来の選択肢として、さまざまなルートを知っておくことは大切です。

今回は、保育士の仕事内容か目指せる進路、収入などについて解説していきますね。

保育士になるには?

保育士になるには、上の図のように4つのルートが考えられます。

保育士を目指している高校生のみなさんが、これから保育士になる方法は大きく分けると以下の2つです。

指定保育士養成施設を卒業する(試験は必要なし)

保育士になる方法のひとつに「指定保育士養成施設」を卒業することが挙げられます。指定保育士養成施設とは、厚生労働大臣が指定する大学・短期大学・専門学校です。学校卒業と同時に保育士資格が取得できるため、保育士試験を受ける必要はありません。

保育士養成施設では、専門知識を学ぶ座学から実践の場で使える保育実習まで、幅広いカリキュラムが組まれています。

指定保育士養成施設への入学に年齢の上限はありません。つまり、人生のどの段階からでも保育士への道を歩み始めることができるのです。ただし、入学には一定の学力が求められます。多くの施設では、高校卒業またはそれと同等の学力を持つことが条件となっています。そのため、実質的には18歳以上の方が対象となることが一般的です。

令和5年現在、保育士養成施設は全国に666校あります。詳しくは、以下サイトから確認できます。

>>指定保育士養成施設一覧|こども家庭庁

保育士試験に合格する

指定保育士養成施設を卒業しなくても、保育士試験に合格すれば保育士になれます。

保育士試験の受験資格は「短大卒業程度」となっており、たとえば保育と関係のない大学や短大を卒業しても受験資格を得ることができます。ただし、最終学歴などによって条件は異なるため注意が必要です。

保育士資格については、以下の記事でも詳しく解説しています。ぜひあわせて読んでみてください。

保育士資格を目指す高校生必見!大学・学部学科の選び方

詳しくは次の章で解説します。

保育士試験の受験資格について

子どもと一緒に笑顔を向ける保育士

保育士試験の受験資格を満たしているかどうかは、最終学歴によって異なります。

ここでは、以下の場合について解説します。

  • 最終学歴が中学卒業
  • 最終学歴が高校卒業
  • 最終学歴が大学卒業

最終学歴が中学卒業

中学卒業者の場合、児童福祉施設で5年以上、かつ7200時間以上の実務経験があれば受験できます。児童福祉施設とは、乳児院や保育所、児童養護施設などの12の施設を指します。詳しくは、以下のページで確認してみてください。

>>一般社団法人全国保育士養成協議会

児童福祉施設での実務経験がない場合は、まずは高卒認定試験を受験して合格する必要があります。高校卒業後は以下のいずれかの方法で保育士試験の受験資格を取得します。

  • 大学・短大・専門学校を卒業し、保育士試験に合格する
  • 実務経験を積み(2年以上・2,880時間)、保育士試験に合格する

詳しくは以下のページをご確認ください。

中学卒業|一般社団法人全国保育士養成協議会

最終学歴が高校卒業

高校の保育科を卒業している場合は、保育士試験の受験資格があります。保育科を卒業していない場合は、児童福祉施設で2年以上かつ2,880時間以上の実務経験があれば受験できます。

上記どちらにも当てはまらない場合は、以下の3パターンの進路があります。

  • 大学・短大・専門学校を卒業し、保育士試験に合格する
  • 実務経験を積み(2年以上・2800時間)、保育士試験に合格する

詳しくは、以下のページをご確認ください。

高等学校卒業|一般社団法人全国保育士養成協議会

最終学歴が大学卒業

学校教育法に基づいた大学※を卒業している場合は、保育士関係の学部や学科を卒業していなくても、保育士試験の受験資格があります。日本国内で「大学」と呼ばれる機関のほとんどは学校教育法に基づいており、保育士試験の受験資格を満たすと考えてよいでしょう。

要件を満たせば、大学在学中や中退者でも受験資格があります。詳しくは以下のサイトをご確認ください。

大学在学中・中途退学|一般社団法人全国保育士養成協議会

※学校教育法に基づいていない大学とは:認可を受けていない外国の教育機関や、正式な認可を受けていないオンライン教育プログラムなどが該当する可能性があるため要確認。

保育士試験の概要

ピアノを使った保育士の試験の様子

保育士試験は1年に2回行われています。前記(筆記4月、実技6月)と後期(筆記10月、実技12月)で2度チャンスがありますよ。

ここでは、保育士試験の内容や合格率について解説します。

保育士試験の内容

保育士試験は、筆記試験と実技試験の2段階あります。筆記試験は、9科目から出題されます。

  • 保育の心理学
  • 保育原理
  • 子ども家庭福祉
  • 社会福祉
  • 教育原理
  • 社会的養護
  • 子どもの保健
  • 子どもの食と栄養
  • 保育実習理論

各科目、6割以上の点数を取れば合格となり、実技試験に進めます。全体の点数ではなく、科目ごとに6割以上をとらなければならないため、資格試験の中でも難易度の高い試験です。

実技試験は、保育実習の実技に関する内容の試験です。音楽・造形・言語に関する技術の中から、2分野選択します。
筆記試験を突破し、実技試験の合格基準を満たすと保育士資格が取得できます。

保育士の資格については下記の記事に詳しく書かれています。

保育士試験の合格率

保育士試験の合格率は、例年20%前後です。令和5年度は、受験者66,625人に対し、合格者は17,955人で、合格率は約27%でした。およそ4人に1人が合格する計算になります。

保育士試験は難関と言われています。合格には全9科目で6割以上の得点が必要で、一科目でも基準を下回ると不合格です。児童の健康管理から福祉法まで、幅広い知識が問われるため、合格率は3割前後にとどまっています。ただし、一度合格した科目の点数は3年間有効なので、苦手科目を集中的に学習しながら段階的に合格を目指せます。

参考:令和5年保育士試験実施結果|こども家庭庁

保育士を目指せる大学

保育士になる最も確実で最短のルートは、指定保育士養成施設を卒業することです。試験なしで資格が取得でき、実践的な学びも得られます。

指定保育士養成施設には、大学や短大、専門学校がありますが、特別な理由がない場合は大学で学ぶことをおすすめします。

大学では保育の専門知識に加え、心理学や教育学など関連分野の深い理解が得られます。また、幼稚園教諭や小中高の教員免許を取得できる場合も多いです。さらに、大卒の資格を持つことで、将来のキャリアアップや転職の際にも有利になります。

【保育士を目指せる指定保育士養成施設(大学)の一例】

保育士の1日の仕事の流れ

子どもと遊ぶ保育士を目指す男性

【保育園で働く保育士の1日の仕事の流れ】

7:00~9:00 (シフト制のため、出退勤時間には幅がある)・部屋の掃除や換気  
・スケジュールの確認 
・朝礼(職員同士での情報共有など)
7:30~・登園する子どもたちの出迎え 
・子どもたちの健康観察
9:45・朝の会(出欠確認・挨拶・歌・体操)
10:30・年齢や発達段階に合わせたクラス別活動(歌、体操、工作、散歩、外遊びなど)
12:00・昼食 (配膳・歯磨き)
・子どものアレルギーに注意しながら、一緒に昼食をとる  
・離乳食を食べる月齢の子には食べさせてあげる
13:00・お昼寝 
・保育士は、連絡帳を書いたり、会議を行ったりする 
・うつ伏せで呼吸が取りづらい子どもがいないか、様子が違う子どもがいないか適宜確認する
15:00・おやつタイム 
・子どもたちを起こして、手洗い・うがい、トイレを済ませるよう促す
16:00・帰りの会 (絵本の読み聞かせや簡単にできる手遊び)  
・帰り支度を行い、保護者が迎えに来るのを待つ
17:00~19:00 (シフト制のため、出退勤時間には幅がある)・保護者がお迎えに来たら、連絡帳を渡しながらその日の様子を伝える 
・子どもたちが全員帰った後は、部屋の掃除や明日の準備を行う 
・職員会議を行ったり、運動会や発表会などの行事に向けて飾りなどの制作物を作成したりする 
・日誌を書いて退勤

子どもたちの安全を確保しながら、月齢にあった活動を行います。また、歯磨きやトイレなど、自立に向けた習慣をつけさせるのも保育士の大事な仕事になります。

保育士のやりがい

保育士は、子どもたちの命を預かるという大切な役目を担う仕事です。小さな子どもたちのお世話をするのは大変なことも多く、目が離せない状況に毎日奮闘するでしょう。子どもたちと直接接する仕事だからこそ、大変なことも多いですが、それ以上に子どもの成長を間近で感じられるやりがいがあります。

保育士は、子どもたちと長い時間を共に過ごすので、はじめて言葉を話す瞬間や、昨日までできなかったことが突然できるようになる瞬間に立ち会える機会がたくさんあります。子どもの成長を発見した時の喜びや驚きは、一つひとつが感動するほどかけがえのない瞬間です。お迎えに来た保護者にその日の成長を伝えられるのも、楽しみの一つとなるでしょう。

子どもと過ごすからこそ、保育士は他の仕事では経験できない、かけがえのない体験がたくさんできます。毎日「どうして、子どもってこんなことするんだろう」「その発想はなかった」というような面白い発見の連続です。子どもの純粋な気持ちに触れていると、大人では感じられない、忘れてしまった気持ちを思い出させてくれる時もあるでしょう。

保育士の仕事には、同じ毎日はありません。日々成長する子どもたちの様子を楽しめるのが、保育士にとっての大きなやりがいです。

保育士の想定年収

「厚生労働省の職業情報提供サイト」によると、令和5年度の保育士の平均年収は、396.9万円です。

保育士の仕事は、以前までは給料が安いのに責任が重くて待遇が悪い仕事といわれていました。平成25年以降、保育士の待遇の見直しが入り、一人あたり約14%、月当たり約4万4千円の給与改善が行われました。

さらに令和4年には、収入を3%引き上げる措置も取られ、今後保育士の年収が上がっていくことが想定されるでしょう。保育士の仕事の専門性や重要性が認知されるようになったため、働く環境や給与などの待遇が改善されています。高校生のみなさんが大学を卒業する頃には、今よりも保育士の待遇が良くなっているかもしれませんね。

保育士に向いている人

保育士を目指して子どもの面倒を見る女性

保育士に向いている人の特徴は、以下のとおりです。

  • 子どもとのふれあいを楽しめる人
  • 体力に自信がある人
  • 感受性が豊かな人
  • メンタルがタフな人

ここでは、向いている人の特徴をお伝えします。保育士を目指す高校生のみなさんは、今の自分には当てはまらないと思うことでも、これから意識していけるので、参考にしてくださいね。

子どもとのふれあいを楽しめる人

保育士に向いている人の一番の特徴は、子どもとのふれあいを楽しめる人です。保育士の仕事に興味がある人は、「子どもが大好き」「子どもを見ているだけで癒される」という人がほとんどだと思います。

しかし、実際に子どもが好きな人の中でも、子どもと一緒に遊ぶことや子どもに何かを教えることを楽しめない人もいるでしょう。遊んでいる姿を見ているのは楽しいけれど、自分が一緒に砂遊びをすることや、手遊びを子どもと楽しんでやるのは恥ずかしい、見ているだけでいいという人は、保育士の仕事には向いていないかもしれません。

保育士は、子どもと一緒になって遊ぶ時間を楽しめる人が求められます。なぜなら、子どもが「お絵かきを一緒にしたい!」「歌うたって」と言ってきた時に、保育士が嫌々やっていると、子どもは面白くなくなってしまうからです。

子どもと一緒に遊んだ時に、自分も子どもと同じように楽しめるだろうか?子どもに何かを教えることを楽しめるだろうか?と考えてみてください。わくわくする気持ちがあれば、保育士に向いているでしょう。

体力に自信がある人

保育士は、体力がいる仕事です。子どもたちと一緒に鬼ごっこやおいかけっこをして走ることがあれば、おんぶや抱っこを求められることもあるでしょう。時には子どもたちを連れて公園で一緒に遊ぶこともあり、元気いっぱいの子どもたちと一緒に過ごせるだけの体力が必要です。実際に保育所に通っているくらいの子どもと遊んだことがある人は、子どもの体力のすさまじさを実感したことがあると思います。

保育士は、出勤してから子どもたちが帰るまで、毎日子どもの前で疲れた顔を見せずに元気でいられるだけの体力が求められます。「体力には自信がある!」「子どもたちの相手をし続けられる!」という自信がある人は、保育士に向いているでしょう。

また、子どもたちに風邪を移さないためにも、健康への意識も欠かせません。インフルエンザなどの風邪が流行しやすい季節や、季節の変わり目など、みんなが体調を崩しやすい時には、特に健康管理が求められます。

感受性が豊かな人

感受性が豊かな人は、保育士に向いています。「感受性が豊かな人」とは、人の言葉で心が動かされやすく、人の気持ちを感じ取り、共感できる人のことをいいます。保育士は、毎日新しい発見をする純粋な子どもたちと接するため、子どもが「先生見て、すごいでしょう!」と自慢げに見せてきた時には「すごいねー!よくできたね」と褒めることや、「すごい!こんなことできたの!」と大きなリアクションで反応することが求められます。

そのため、子どもが今どういう気持ちで、何を求めているのかを感じ取れる人が保育士に向いています。また、機嫌が悪い子どもや、いつもより元気がない子どもがいた時に「今日は、遊びたくない気分なの?」と、子どもに寄り添って聞いてあげられる人も、保育士に向いていますよ。

メンタルがタフな人

保育士の仕事は、子どもとの関わり方や保護者に対する対応を心がけなければなりません。小さな子どもはその日によって気分が変わるため、昨日までは機嫌良くできていたことでも、突然嫌になってやらなくなることもあります。言うことを聞いてくれずに、ずっと嫌々と言ってどうしようもできない時もあるでしょう。

また、子どもへの対応に対して、保護者からさまざまな要望を伝えられることもあります。保育士は大切な子どもを預かっているからこそ、できるだけ保護者の要望に応えられるように努めます。しかし、時には応えられない要望や、納得のいかないクレームを受けることもあるでしょう。そうした状況でも屈することなく、その施設での方針や保育士として真摯に対応したことを伝え、保護者と向き合うことが大切です。

一つひとつのことに対して、いちいち落ち込んでしまう人は、保育士の仕事は向いていないかもしれません。辛いことを言われたり、上手くいかないことがあったりした時に、自分の気分で左右されずに適切な対応をできる人が保育士に向いていますよ。

保育士の就職先とキャリアプラン

子どもと楽しく英語の勉強する保育士

保育士資格を取得したら、各都道府県の保育士登録簿に名前が登録され、保育士として働けるようになります。保育士資格を取得すれば、結婚・出産・転職などライフステージが変わっても、保育士資格を利用していつでも保育士として働くことができます。

そんな保育士の就職先やキャリアプランには、どのようなものが考えられるでしょうか?それぞれ紹介していきます。

保育士の主な就職先

認定こども園幼稚園と保育園の両方を兼ねた施設
地域型保育事業地域に根ざした保育所よりも少人数の施設 (0歳~2歳児が預かり対象)
企業内保育所・院内保育所企業や病院内の施設や近隣で、その企業や病院で働く人の子どもを預かる施設
託児所商業施設や医療機関などで、一時的に子どもを預かる場所
乳児院  ・保護者と生活ができない子どもを預かって、養育する施設(0歳~2歳児が対象) ・24時間体制で子どもを保育し、心のケアを行う
児童養護施設・訳あって保護者と生活できない1歳~20歳までの子どもを預かる施設 ・児童指導員などの協力しながら、20時間体制で子どもを保育・支援する
母子生活支援施設・18歳未満の子どもを持つ母子家庭の親子の生活支援を行う施設 ・入所や一時入所している子どもの保育や学習、生活の指導を行う

上記で紹介したように、保育士を求めている施設はたくさんあります。保育士を目指している高校生のみなさんは、「自分はどういうところで子どもたちのお世話をしたいだろうか?」という視点で考えてみてください。大学での実習やインターンシップを利用しながら、自分が働きたい職場を見つけましょう。

保育士のキャリアプラン

保育士のキャリアプランとして、以下の2つを紹介します。

  1. キャリアアップ研修制度を利用してキャリアアップする
  2. 保育士資格を活かして転職する

待遇改善が行われている保育士の仕事は、以前よりもキャリアを重ねやすい仕事になっているので、確認してみてくださいね。

キャリアアップ研修制度を利用してキャリアアップする

園長の夫婦

保育士の昇格をサポートするために、政府による処遇改善制度の取り組みの1つとして「キャリアアップ 研修制度」が導入されました。

研修制度を受けることで、以下のようなキャリアアップが可能です。

【保育士に追加された役職と条件】

役職役職につくための条件
職務分野別リーダー・勤務経験年数3年以上 ・担当する職務分野の研修を修了していること
専門リーダー・勤務経験年数7年以上 ・職務分野別リーダー経 ・4つ以上の分野の研修を修了していること
副主任保育士・勤務経験年数7年以上 ・職務分野別リーダー経験 ・マネジメント分野+3つ以上の分野の研修修了
主任保育士・勤務経験年数21年
園長・勤務経験念年数24年

参考:厚生労働省|保育士等(民間)のキャリアアップの仕組み・処遇改善のイメージ

以前までは、保育士のキャリアアップの仕組みが曖昧だったことから、キャリアアップし辛い環境でした。2017年に厚生労働省が「保育士等キャリアアップ研修ガイドライン」を制定したことで、キャリアアップしやすい状況が作られています。

2023年度には研修の受講が必須となり、保育士がより専門性を高められる状況です。研修には8つの分野があり、1分野15時間以上の研修を受講し、修了することでキャリアアップに活かせます。

キャリアアップ研修の研修分野は、以下の8つです。

  1. 乳児保育
  2. 幼児教育
  3. 障害児保育
  4. 食育・アレルギー
  5. 保健衛生・安全対策
  6. 保護者支援・子育て支援
  7. 保育実践
  8. マネジメント

保育士資格を活かして転職する

保育士はさまざまな施設で活躍できると紹介したように、経験を重ねて他の職場に転職するのも一つの道です。

子どもの保育経験は、子どものお世話をするさまざまな仕事に活かせるでしょう。例えば、以下のような仕事にキャリアチェンジする人もいます。

【保育士資格を活かせる転職先と仕事内容】

家庭的保育事業・3歳児未満の子どもを、自宅などの小規模な保育スペースで預かる事業 ・少人数なので、子ども一人ひとりとじっくり関われる
インターナショナルスクール・海外で育った子どもに対して、英語で保育や教育を行う施設 ・英語力が求められる場合がある
幼児教室未就学児を対象とし、語学・知育・音楽などの教育を主に行う教室
子育て支援センター・子育て家庭の育児を支援する施設 ・育児相談に乗ったり、指導したりする

保育士になりたい人のよくある質問

滑り台で園児と一緒に遊ぶ男性保育士

保育士になりたい人のよくある質問をまとめたので、参考にしてみてください。

最短で保育士になるには何年かかる?

指定保育士養成施設の短期大学や専門学校を選択すれば、最短2年で試験なしで保育士になれます。4年制大学の場合は4年間の修学期間が必要です。

ピアノが弾けなくても保育士になれる?

ピアノの腕前は保育士になるための絶対条件ではありません。資格取得には主に二つの道があり、養成施設での学習か資格試験の合格です。

養成施設では、ピアノスキルを徐々に磨く機会が用意されています。試験では、音楽、造形、言語の3分野から2つを選べるため、音楽を避けることができます。つまり、ピアノが苦手でも、子どもとの関わりに情熱を持つ方なら、保育士の道を諦める必要はありません。

専門学校と大学どちらがおすすめ?

専門学校は、早く現場で働きたい人や実践的スキルを短期間で習得したい人におすすめです。一方、大学は幅広い教養と深い専門知識を求める人、将来のキャリアの選択肢を広げたい人に適しています。

自分の目標や状況をよく考えて選びましょう。迷っているなら、より多くの学びと可能性を広げられる大学を選択しておくのがよいでしょう。

主婦や社会人からでも保育士を目指せる?

社会人や主婦の方でも、保育士養成施設を卒業するか保育士試験に合格すれば保育士になれます。

養成施設は2~4年の通学と200~400万円程度の費用が必要ですが、幼稚園教諭免許も取得できる場合があります。

一方、試験受験は独学や資格講座で準備でき、費用は数千円~10万円程度です。ただし、試験の受験資格は最終学歴によって異なるため、自身の学歴に応じた要件を確認することが重要です。

保育士の資格は独学でも取れる?

保育士資格は独学でも取得可能ですが、難易度は高いです。保育士試験を受験することで資格取得を目指せますが、合格率は約20%と厳しい現状があります。

確実に資格を取得したい場合は、試験を受けずに卒業と同時に資格が得られる保育士養成施設で学ぶことをおすすめします。

保育士になりたいあなたは「JOB-BIKI」で進路検索!

保育士の仕事についてお伝えしました。保育士は保育園や保育所をはじめ、子どもを預かるさまざまな施設で活躍できます。保育士の仕事は、指定保育士養成施設に該当する大学を卒業するか、保育士試験に合格することで目指せます。保育士の仕事に興味がある高校生のみなさんは、「JOB-BIKI」の就職先検索で「保育」と検索すると、保育士が活躍できる職場が一覧で見られますよ。その職場で働く先輩たちの出身大学についてもわかるので、進路選びの参考にしてくださいね。

「JOB-BIKI」の就職先検索で「保育」と検索する

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