情報システム部門の担当者になるには?向いている人の特徴
2023.07.25
ITが普及した今、ほとんどの企業の業務でコンピューターやネットワークが使われています。これらの情報システムを安定して使える状態に保つには、機器の点検をしたり、セキュリティ対策で安全性を高めたりと、管理を担う専門家がいなければなりません。この記事でご紹介する情報システム担当者は、このように会社全体の情報システムを支えている職種です!情報システム担当者を目指す人におすすめの大学の学部もご紹介するため、ぜひ進路選びの参考にしてみてください。
目次
情報システム担当者の仕事の内容や想定年収
初めに、情報システム担当者の仕事内容や、年収などの基本情報をお伝えします!
情報システム担当者の仕事の内容
情報システム担当者とは、社内の情報システムの運用・管理を担当する技術職です。そもそも情報システムとは、コンピューターやネットワークをはじめとした、情報を取り扱うための仕組みのこと。たとえば会社の中でいえば、社員に支給されるPCや、お客様のデータを管理するソフトなどが情報システムに該当します。
情報システム担当者には、社内にこれらの情報システムを導入したり、定期的なメンテナンスを行ったりする役割があります。また、社員からの情報システムに関する問い合わせに対応する「ヘルプデスク」の業務を担うこともありますよ!さらに、大きな会社で働く情報システム担当者は、自社のシステムを開発したり改修したりする、開発関連の業務を担うことも珍しくありません。
なお、情報システム担当者が働く場所は、大きく2つに分けられます。1つは、就職した会社の情報システム部門で働くパターンです。この場合、一般企業へ就職した後に情報システム部門に配属されて、自社の情報システム担当者となります。もう1つは、外部の会社の情報システムを担当するパターン。この場合、まずは情報システム担当者のアウトソーシング(=特定の業務を外部の会社に任せること)サービスを提供する会社に就職して、お客様の会社の情報システム担当者となります。
情報システム担当者の仕事のやりがい
情報システム担当者には、社内の情報システム全体の責任を負う、重要な役割があります。一般的な技術職との大きな違いは、社員をサポートする機会がたくさんあること。会社の中には、業務でITを必要としていながら、ITに詳しくない人たちがたくさんいます。自分の専門知識を活かしてそんな人たちを助けて、安心してITを使えるようにするのが情報システム担当者の役割なんです!
情報システム担当者の想定年収
情報システム担当者を含むIT運用・管理の仕事の想定年収は、全国平均で534.6万円です。技術職である情報システム担当者は、年収が高い傾向にあります。今やITはほとんどの企業の業務にとって欠かせない存在となりました。多くの企業が必要としている需要の高い職種のため、報酬の面でも好条件で就職しやすいでしょう!
【参考】職業情報提供サイト(日本版O-NET)
「運用・管理(IT)」
URL:https://shigoto.mhlw.go.jp/Occupation/Detail?occupationId=319
情報システム部門の担当者に向いている人の特徴
こんな人は、情報システム部門の担当者に向いているかも!仕事の適性についてお伝えします。
ITの幅広い知識がある
情報システム担当者は、社内の情報システム全体の管理を担います。一口に情報システムと言っても、会社の中では多種多様な機器やソフトが使われています。そのため、仕事では特定の分野の知識に限らず、多数の分野の知識が求められる職種だといえるでしょう。技術職の中でも、スペシャリストというよりかは、幅広い分野に対応するのが得意な人に向いているといえます。
コミュニケーション能力がある
情報システム担当者の元には、社内のあらゆる部署からの問い合わせが寄せられます。これらの問題を解決するためには、どんな相手とも柔軟にコミュニケーションを取れる能力が欠かせません。専門用語を噛み砕いて伝えたり、機器の操作方法をゆっくりと丁寧にレクチャーしたりと、コミュニケーションに配慮ができる人でなければ務まらない職種だといえます!
迅速に行動できる
情報システム担当者の仕事の中には、緊急で取り組むべきことも数多くあります。たとえば、業務で使っているソフトにエラーが出たり、ネットワーク機器が故障したりして、ほかの部署のスタッフから相談が寄せられることもあるでしょう。そんなとき、目の前の問題を放置すると、多くの人の仕事に支障が出てしまいます。常に素早い対応ができると、社内の相談窓口として頼られる情報システム担当者になれるはず!
情報システムに関わる仕事に就く方法とおすすめの学部
情報システムに関わる仕事に就きたいなら、どんな進路を選べば良いのでしょうか?おすすめの学部をご紹介します。
情報システムに関わる仕事に就く方法
初めに解説したように、情報システム担当者が働く場所として、「就職した会社の情報システム部門」や「外部の会社」などが挙げられます。
前者の場合はやや複雑になりますが、まず情報システム部門がある一般企業に新卒で就職して、配属先が決まるタイミングで「情報システム部門で働きたい」という希望を出すことで、情報システム担当者になる道があります。ただし、配属先は企業側が決めるため、必ずしも自分の希望が通るとは限りません。あるいは、中途採用でシステムエンジニアの経験者が情報システム部門に採用されるケースもあります。まずはシステムエンジニアを目指して就職するのも一つの手です。
後者の場合、技術職のアウトソーシングを行っている会社に就職して、情報システムに関わる仕事に就きます。
システムエンジニアになるには?求められる資質や能力
URL:https://www.gyakubiki.net/readings/employment/618/
情報システムに関わる仕事に就きたい人におすすめの学部
情報システム担当者になるために必須の資格や進路などは特にありません。ただし、情報システムの管理・運用にはITの専門知識が求められることから、大学進学では理系の学部を選ぶのがおすすめです。大学でコンピューターやネットワークに関連する分野を学ぶなら、情報通信工学や電気通信工学を専攻できる理工学部・工学部を目指しましょう。情報工学科や情報システム工学科などの学科やコースでは、情報システム担当者の仕事に役立つ幅広い知識を身に付けられます。
情報システム部門で働いた場合のキャリアプラン
企業の情報システム部門で働く場合は、仕事で豊富な経験を積むことで、部門のリーダーの役割を任されることも!管理職になると、部下を育成したり、責任の重い仕事を担当したりと、仕事の幅がさらに広がっていきます。
また、情報システム担当者をはじめとした技術職では、自分の知識と能力を証明するために、仕事で経験を積みながら資格を取得する人も多くいます。たとえば、独立行政法人情報処理推進機構(IPA)が実施する「基本情報技術者試験」の資格は、知名度が高くスキルの証明に役立ちますよ。さらには、その上位の資格である「応用情報技術者」のように、勉強して難易度の高い資格にチャレンジしてみては?スキルに磨きをかけることで、活躍の場が広がるでしょう!
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ここまで情報システム担当者の仕事について解説しました。情報システムの運用や管理には、ITの分野で幅広い知識を求められます。そんな情報システム担当者を目指すなら、大学の進路では理工学部や工学部などの理系の学部を選びましょう。業務で扱うコンピューターやネットワークについて、基礎から応用まで体系的に学ぶことで、仕事に役立つ知識を着実に身に付けられます。
進路を考え始めたあなたは、ぜひ「JOB-BIKI」を活用して、進学先選びの参考にしてみてください。たとえば、情報システム担当者を含む技術職として活躍する先輩たちの進路を調べてみましょう。検索画面の就職先検索で、業種「IT・広告・マスコミ」から「情報通信・インターネット」を選ぶと、多くの技術職が活躍する企業のデータをチェックできますよ!