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空港で働く仕事10選!必要な資格や年収、目指せる進路も紹介

2023.08.07

カテゴリー:
利用客に案内をする空港スタッフ

「空港の仕事にはどんなものがあるの?」「空港で働くには、どんな資格や学歴が必要?」と疑問に思っている人もいるでしょう。

全国には97の空港があり、多くの職種の人たちが働いています。本記事では空港の主な職種と、職種ごとに必要な資格や目指すべき進路もまとめたので、ぜひ参考にしてみてください。 空港で活躍するにはどんな進路を選べばいいか知りたい人は「JOB-BIKI(ジョブビキ)」を活用してみてください。就職先検索で「空港」と入れれば、さまざまな航空会社の一覧が分かります。また、その空港で働いている方の出身大学も確認できるので、進路選びの参考になるでしょう。

空港で仕事をする主な職種10選と資格、年収

多くの職種の人が働く空港

空港で仕事をする代表的な職種は、以下のとおりです。

  • パイロット
  • キャビンアテンダント
  • 航空整備士
  • ディスパッチャー
  • グランドスタッフ
  • グランドハンドリング
  • インフォメーションスタッフ
  • 航空管制官
  • 入国審査官
  • 税関職員

それぞれの職種に必要な資格や平均年収、目指すべき進路もまとめたので、参考にしてみてください。

パイロット

たくさんの乗客や荷物を載せて飛行機を操縦する仕事です。自分の手で飛行機を動かして大空を飛べるパイロットに、憧れたことがある人も多いのでは?

必要な資格・定期運送用操縦士(国家資格) ・無線従事者(国家資格) ・航空従事者技能証明
・航空身体検査証明
平均年収約1,600万円
学歴大学または大学院の学士号・修士号・博士号 (高等専門学校 専攻科を含む)
 ※学部学科等の指定はなし
その他必要事項・各眼の矯正視力(眼鏡・コンタクトレンズ着用可)が1.0以上 ・各眼の屈折度が-6.0~+2.0ジオプトリー内であること
目指すべき進路・航空大学校 ・航空学科のある大学や専門学校

参考:パイロット – 職業詳細 | job tag(職業情報提供サイト(日本版O-NET)) (mhlw.go.jp)

【主な勤務体系】

国内線のフライトスケジュールは、通常、日帰りから2泊3日の範囲内で組まれています。一方、国際線の場合は、目的地での滞在期間が1〜2日に設定されるのが一般的です。

キャビンアテンダント

飛行機内で乗客を迎え、快適なフライト時間を過ごせるようにおもてなしする仕事です。ドリンクや食事などをサービスするだけではなく、緊急時の安全対策なども行います。

必要な資格とくになし
平均年収約320万円
学歴専門学校・短期大学・高等専門学校・4年制大学または大学院(修士課程・博士課程) ※学部・学科は問わない
その他必要事項・TOEIC600点以上、または同程度の英語力(英検2級程度)を保有していること ・裸眼またはコンタクトレンズ矯正視力が両眼とも1.0以上
進路・語学を学べる学部(外国語学部や国際関係学部など) ・エアラインスクール(航空系の専門学校)

参考:客室乗務員 – 職業詳細 | job tag(職業情報提供サイト(日本版O-NET)) (mhlw.go.jp)

「キャビンアテンダントは身長160㎝以上ないとなれない」と聞いたことがある人もいるかもしれませんが、国内の航空会社では身長制限のある会社はありません。かつては、座席上の手荷物置き場に手が届きにくいことから、160㎝以下だと厳しかった時代もあったようです。しかし、現在はフットステップが装備された機体が増えていることや、大型機よりも中型・小型の航空機が主流となっていることから、身長に関係なく誰でも目指せる職種になっているようです!

【主な勤務体系】

国内線客室乗務員の勤務は、通常「4勤2休」のローテーションが組まれ、月に約20日の乗務と8〜10日の休日があります。

客室乗務員の勤務時間は、担当するフライトによって日々異なります。通常、国内線では1日に3〜4便を担当しますが、場合によっては1便のみの日もあるでしょう。

航空整備士


航空機の機体の点検や整備、修理などを担当する仕事です。格納庫の中でじっくりと点検することもあれば、フライト前に短時間で整備をすることも。チームで協力しながら飛行機の安全を確保するために整備します。

必要な資格航空整備士(国家資格)
平均年収約494万円
学歴大学(大学院)・高専専攻科を卒業(修了)
その他必要事項・入社時に普通自動車運転免許を所持 ・TOEIC600点以上または同程度の英語力(英検2級程度)
進路・工学部や理工学部などの航空系学科など ・航空専門学校

参考:航空整備士 – 職業詳細 | job tag(職業情報提供サイト(日本版O-NET)) (mhlw.go.jp)

【主な勤務体系】

航空機の整備は、機体が運航していない限られた時間内に行わなければならないため、整備士は24時間体制で交代勤務に就いています。朝早くから始まる「朝番」、日中から夕方にかけての「遅番」、そして深夜に及ぶ「夜勤」という3つの時間帯に分けた「3交替制」が一般的です。

ディスパッチャー

飛行機を誘導するグランドハンドリング

飛行計画を作成する仕事で、運航管理者とも呼ばれます。運航する航空機の状態や貨物の重さ、気象条件など、さまざまな要素を考慮して安全な計画を立てます。

必要な資格運航管理者技能検定(国家資格)
平均年収約484.8万円
学歴大卒以上
その他必要事項・21歳以上 ・「航空無線通信士」の資格を所有している ・運航管理者の補助業務をはじめとする実務経験
進路・工学部や理工学部などの航空系学科や気象学が学べる学科など ・航空専門学校

参考:ディスパッチャー(航空機運航管理者) – 職業詳細 | job tag(職業情報提供サイト(日本版O-NET)) (mhlw.go.jp)

ディスパッチャーは、新卒でいきなりなれるわけではありません。一般的なルートは以下になります。

  1. 航空会社の総合職や事務職に就職
  2. 運行管理補助要員として2年以上従事
  3. 航空無線通信士の資格を取得
  4. 運航管理者技能検定を受ける
  5. 社内審査を受ける

ディスパッチャーになるには、社内でのトレーニングを受けながら、先輩ディスパッチャーのアシスタントとして実務経験を積んでいきます。

一定の経験を積み、必要な知識とスキルを身につけた後、正式なディスパッチャーとして独り立ちするのが通常のキャリアパスです。

ディスパッチャーになるのに学部は関係ありませんが、資格勉強を兼ねる意味では、理学部や工学部で航空関係や気象学について学んでおくと有利でしょう。

【主な勤務体系】

航空機整備士の勤務形態は、シフト制が主流です。中には、深夜勤務のある会社もあります。国際線を担当する際は、航空機のスケジュールに合わせて不規則な勤務となることもあるでしょう。

グランドスタッフ

空港にある航空会社のカウンターで、出発や到着の案内、搭乗ゲートでの乗り降り案内などを行う仕事です。航空会社の顔ともいえる存在で、国内外から訪れたお客様の接客を行います。

必要な資格とくになし
平均年収約484.8万円
学歴短期大学・大学・大学院卒
その他必要事項・TOEIC500点程度の語学力 ・貨物・グランドサービス部門希望の方は、普通自動車運転免許
進路・語学を学べる学部(外国語学部や国際関係学部など) ・エアラインスクール(航空系の専門学校)

参考:空港グランドスタッフ – 職業詳細 | job tag(職業情報提供サイト(日本版O-NET)) (mhlw.go.jp)

【主な勤務体系】

グランドスタッフは、通常早番と遅番の2交代制で勤務します。早番は朝から昼過ぎまでを担当し、遅番は午後から夜遅くまでの勤務になります。特に、羽田空港のような24時間運用の空港では、勤務終了が深夜にずれ込むこともあるようです。

グランドハンドリング

飛行機が地上に降りて飛び立つまでの間、さまざまなサポートを行う仕事です。滑走路の上を動いているときの誘導や、搭乗のために必要な階段の準備、貨物の積み降ろしなどを行い、スムーズな運航を支えます。

必要な資格普通自動車免許
平均年収約326万円
学歴高等専門学校、専門学校、短期大学、四年制大学、大学院卒
その他必要事項普通自動車運転免許
進路・工学部や理工学部などの航空系学科など ・航空専門学校

参考:空港業務(グラハン・保安検査)の現状と課題|国土交通省

【主な勤務体系】

グランドハンドリングの仕事は、通常シフト制で行われます。勤務時間は空港によって異なりますが、早番の場合は昼過ぎまで、遅番の場合は深夜までに及ぶこともあるでしょう。

インフォメーションスタッフ

空港の案内所やカウンターで、お客様の疑問に応えたり、案内したりする仕事です。「空港内で迷ってしまった」「落とし物をしてしまった」など、さまざまなトラブルに対応します。

必要な資格とくになし
平均年収約260万円
学歴高卒以上
その他必要事項・外国語が得意だと有利(とくに英語、中国語、韓国語) 国際線勤務を希望の場合は、TOEIC470点以上か英検準2級以上程度
進路・語学を学べる学部(外国語学部や国際関係学部など) ・エアラインスクール(航空系の専門学校)

参考:空港ターミナルサービスの「年収・給与制度」 OpenWork

【主な勤務体系】

早朝、深夜を含む交代制勤務で、4勤2休のシフトサイクルが一般的です。

航空管制官

空港の管制塔などで、飛行機が安全に離着陸し、スムーズに運航できるようにサポートする仕事です。そのときの状況を見極め、パイロットに指示を出して適切な進路へ誘導します。

必要な資格航空管制官採用試験(国家資格)
平均年収約584万円
学歴大卒以上
進路・英語を学べる学部(外国語学部や英語学部、英米文学部など) ・航空学を学べる学部(航空気象などを学べる工学部、理工学部など) ・公務員の専門学校

航空管制官は国家公務員です。そのため、国家公務員試験の一種である「航空管制官採用試験」に合格する必要があります。試験合格後は、航空保安大学校で8ヶ月の基礎研修を受けます。

基礎訓練を終えたあとは、各地の空港や主要都市(札幌、東京、神戸、福岡)にある航空交通管制センターに配属され、数年ごとに転勤があるようです。

現場で一定の経験を積んだ後は、航空管制官の教育機関での指導や、国土交通省での新たな航空路の計画、次世代管制システムの開発など、さまざまなキャリアパスがあります。

【主な勤務体系】

管制業務は24時間体制なので、管制官の勤務は一般的に早番を2回、遅番、夜勤入り、夜勤明け、そして休日という一連のサイクルを繰り返すローテーションが組まれます。

参考:航空:航空管制官 公式 – 国土交通省 (mlit.go.jp)

入国審査官

海外からのお客様の入国審査を行って、不法侵入を防止する仕事です。有効なパスポートやビザを使っているか、違法な荷物を持ち込んでいないかなどを確かめます。

必要な資格大卒:国家公務員採用一般職試験(大学程度試験)
高卒:国家公務員採用一般職試験(高卒者試験)
平均年収約437万円
学歴高卒・大卒(公務員試験の枠による)
進路・法学系の学部 ・英語を学べる学部(外国語学部や英語学部、英米文学部など) ・公務員の専門学校

参考:入国審査官 – 職業詳細 | job tag(職業情報提供サイト(日本版O-NET)) (mhlw.go.jp)

入国審査官は国家公務員です。そのため、まずは国家公務員試験に合格する必要があります。その後、出入国在留管理局の面接を経て法務事務官として採用されるのが第一歩です。入庁後は、まず法律や外国語などの基礎を学ぶ初等科研修を受けます。その後、地方の出入国在留管理局などに配属され、審査官の補助や事務作業を通じて実務経験を積み、将来的に入国審査官としての職務を担えるようになります。

【主な勤務体系】

入国審査官の勤務時間は、基本的に週38時間45分、1日7時間45分と定められており、週休2日制が適用されます。ただし、職場によっては、夜間勤務を含むシフト制での交代勤務を行うことがあります。

税関職員

不正な取引や密輸などを取り締まるため、荷物を検査する仕事です。物によっては国をまたいで運ぶときに税金がかかるので、税金の金額が適切に申告されているのかも確かめます。

必要な資格大卒:国家公務員採用一般職試験(大学程度試験)
高卒:国家公務員採用一般職試験(高卒者試験)
平均年収約662万円
学歴高卒・大卒(公務員試験の枠による)
進路・法学・経済学系の学部 ・英語を学べる学部(外国語学部や英語学部、英米文学部など) ・公務員の専門学校

参考:令和5年国家公務員給与等実態調査報告書 (jinji.go.jp)

税関職員は国家公務員です。そのため、まず人事院が実施する「国家公務員一般職試験」を受ける必要があります。一次試験に合格した後、各税関で行われる官庁訪問に参加し、最終的な採用内定は、国家公務員一般職試験の最終合格後に通知されます。

税関職員になるのに学部の縛りはないですが、法学部や経済学部で学ぶ内容が試験に活かしやすいでしょう。また、現場では英語力も必要なため英語を学べる学部もおすすめです。

【主な勤務体系】

税関職員の勤務時間は、原則として他の国家公務員と同じく、1日8時間前後と規定されています。ただし、空港や港では税関業務が24時間体制で行われているため、勤務部署によっては、通常の勤務時間とは異なる不規則な勤務となることがあります。

空港の仕事に就くためにはどうすれば良い?

フライトに行くパイロット

空港の仕事といっても、なるための方法はさまざま。ここでは、空港の仕事に就くための主な方法をご紹介します。

資格を習得する

空港の仕事のなかで、一部の職種に就くには特定の資格が必要です。例えば、パイロットや航空整備士、ディスパッチャーなどの職種では国家資格が必要となります。資格を取得するためには、関連する学校での学習・訓練や実務経験などが必要になることも。自分のなりたい職種にはどんな資格が求められるのかをチェックすることが大切です。

航空会社に就職する

航空会社とは、飛行機などで人や物を運ぶことを主な仕事とする会社のことです。例えば、「日本航空株式会社(JAL)」や「全日本空輸株式会社(ANA)」などは航空会社に該当します。パイロットやキャビンアテンダント、グランドスタッフなど、さまざまな職種が募集されていますよ。

航空会社に就職するためには、志望する企業の採用試験に合格する必要があります。職種によって求められる能力はさまざま。TOEICⓇや実用英語技能検定などの英語力が求められることもあります。人気のある職種は応募する人も多く、基本的に就職は狭き門となります。

航空会社へ就職するためにはどんな勉強が必要か調べたいときは、ぜひ「JOB-BIKI」を使ってみてください!例えば、検索欄に「日本航空株式会社」などの会社名を入力して検索すると、そこに就職した先輩方の出身大学をチェックできますよ。

空港や飛行機に関連する会社に就職する

空港運営会社や航空整備会社などへの就職も、空港の仕事への道の一つです。企業によって担当する業務はさまざま。空港や飛行機に関連する会社を探して、自分が希望する職種の募集がないかチェックしてみることがおすすめです。

例えば、グランドスタッフの仕事は、航空会社のほかに「株式会社JALグランドサービス」や「ANAエアポートサービス株式会社」などのハンドリング会社と呼ばれる企業でも募集されていることがあります。

こういった会社に就職した方の出身大学も「JOB-BIKI」で調べることができます。例えば、「株式会社JALグランドサービス」を入力して検索すると、こちらに就職した方がどんな大学で学んだのかを確かめられます。


グランドスタッフになるには?求められる資質・能力などを紹介

国家公務員試験を受ける

入国審査官や税関職員、航空管制官などを目指す場合は、国家公務員試験に合格する必要があります。いずれも難しい試験を突破しなければならず、「大卒程度」の試験区分で受験する場合は大学卒業レベルの内容を勉強することが求められます。その場合、基本的に大学に進学して専門的な知識を身に付けた上で受験することになるでしょう。

「JOB-BIKI」では、官公庁に就職した方の出身大学を調べることもできます。入国審査官に興味があるなら「法務省」、税関職員なら「財務省」、航空管制官なら「国土交通省」を検索してみましょう。就職した先輩方がどういった大学を出たのかを確かめられるので、進路選びの参考になりますよ。

空港の仕事に就くために押さえたい大学の選び方

国際交流が盛んな大学で外国語を学ぶ大学生

空港の仕事をするためには、どんな勉強をすれば良いのでしょうか?最後に、空港関連の仕事をしたい人におすすめの大学選びについてご紹介します。

外国語が学べる大学へ進学

空港には、国内外から多くのお客様が訪れます。キャビンアテンダントやパイロットなど、応募のために英語の資格などが必須になっているパターンもあるので、就きたい仕事によっては外国語の習得に力を入れることがおすすめです。外国語が学べる大学へ進学することで、語学力を高めることができるでしょう!さまざまな大学に外国語学部がありますが、学べる言語は異なります。英語や中国語など、将来の仕事で必要になるものが学べる学科・コースを検討しましょう。より実践的なコミュニケーション能力を身に付けたい場合は、留学プログラムや国際交流イベントなどが充実している大学を選ぶのもおすすめです。

ただ、ご紹介したように空港には多くの仕事があり、それぞれ必要な知識や技術は異なります。気になる職種のおすすめ学部が気になったら、ぜひそれぞれの紹介ページを読んでみてください!


キャビンアテンダントになるには?必要な語学力を学べる学部や学科

実務や技術が学べる大学へ進学

航空整備士や航空管制官など、整備や航空管制などに携わる仕事では、航空機に関する専門知識が求められることがあります。理工学部や工学部、航空工学部などで、航空宇宙工学などの専門的な知識を身に付けるのも選択肢の一つです。流体力学や制御工学、構造力学など、飛行機にまつわるさまざまな専門分野を学ぶことができますよ。

空港の仕事に興味があるなら「JOB-BIKI」で進路検索!

空港にはさまざまな種類の仕事があります。それぞれ違った魅力があり、必要な資格やスキルなども異なります。興味のある仕事を見つけたら、どうすればなれるかを確かめることがおすすめです。ただ、「空港の仕事が気になるけど、就職のためにどんな進学先を選べば良いかわからない」という人も多いでしょう。そんなときは、ぜひ「JOB-BIKI」を活用してみてください!「JOB-BIKI」で興味のある仕事を検索すると、実際に就職した先輩方がどんな大学を出ているのかをチェックできますよ。例えば、「就職先検索」で「空港」と入力して検索すると、さまざまな空港関連の会社と、出身大学のデータを確かめられます。

「JOB-BIKI」の「就職先検索」で「空港」を検索する

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